賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

アオハルSWEET感想(今頃更新)

ということで、遅れに遅れたアオハル感想です。
今回はバレンタイン特集みたいなノリなのですが、正直この縛りはマイナスだったと思いますよ。全体になんかこじんまり感が感じられます。
アナーキー・イン・ザ・JK」(位置原光Z)とか、なんですか、このヌルさは。ウルトラジャンプでは入浴シーンとか描いてたくせに(なまさんの記事を参照しました)、ヌルい、ヌル過ぎるっ!
そもそもバレンタインとか、本場モン(少女マンガ)に勝てる気がしないのですよ。大島さん(@となりの怪物くん)とか、気合ブリバリなワケですよ。こんなん勝てねーよ。

そんな中、バレンタインを見事に逆手に取ったF4Uさんの「2月14日午前6時05分」とか、逆にバレンタインをガン無視した作品に光るものがありました。結論として企画失敗ということではないかと思います。次回のBitterは、宮下あきらが参戦するなど、むしろこちらが本命な気がしますので、こっちには期待しています。
それでは各作品の感想など。基本的にマイナス評価の作品感想は書かない方針で。


2月の学級(とめおにぎり)

アオハル漫画賞受賞作。
評価が真っ二つだったそうですが、ワタシは是か非かというと、「非」の方。こういうのはアフタヌーン四季賞で、イヤって程読まされてましたので、もういいっす、満腹っすという感じ。ちょっと他の作品の影響受け過ぎという点も気になりました。
と、いきなりのマイナス評価ですが、面白かったことは確かでしたので、これからの活躍に期待します。

メギドの丘で会いましょう(樋口彰彦)

面白かったですけど、これまた「どっかで見たなあ」感が強く、ハマれませんでした。実力はある人だと思いましたが。こういう既視感のある作品は、読んでいて軽く徒労感を覚えるので、損してるなあと思います。

LET’S ROCK GIRL!(ハトポポコ)

4コマ。ロックしてる女の子たちのお話。
面白かった。みっともないところも含めて見事にロックしてました。連載枠に入ってくれることを希望します。

制服魔法ミヤコちゃん(水あさと)

こんどはノーパンだ!!!「制服魔法」シリーズ第三弾!!(←煽りの文句)
うん、まったくブレてないな。この「は、バレンタインってなに? 食えるの?」と言いたげな微塵のブレなさは評価したい。だんだんワタクシ、水あさとセンセイに対して尊敬の念が湧いてきました。

みなもとみなこ(室井大資

みなこさんがまた来たわ~。やはり面白い。多分、人気があると思いますので、アオハルではずっと、みなこさんシリーズに専念してくださいませ。

まほうつかいと少年(山田穣

おお~、今回はこうきたかあ。今回は8ページと短めでしたが、これまでとちょっと違う作風で楽しめました。

スイーツ事変(タアモ

面白かったのですが、「たいようのいえ」で、この作者さんの力量を知ってしまった今となると少し物足りない感じ。これは贅沢な要求ですね。

うねちゃこ!ときめき家庭科部(うさくん

ライオンのお○んちんに笑った。なんてもん作ってんすか。今回初めて面白いと思った。慣れてきたのか?

チョコちゃんのバレンタイン(ウラモトユウコ)

バレンタインネタ作品で面白かったのは、タアモさんの「スイーツ事変」と、この作品だけかもなあ。
お名前から言って作者さんは女性かと思いますが、バレンタインネタは女子に描かせとけということですね。

おさな1号(大澄剛)

面白かった。今回のアオハルで2番目に面白かった。空回り気味に奮闘するヒロインさんが可愛い。
この人もレギュラーになって欲しいなあ。こういう絵柄は大好きです。

僕らの同棲時代-ヒデとロザンナ-(羽生山へび子)

なんつうかエロのないエロマンガを読んでるような気持ちになった。昔読んでたエロマンガ雑誌は絵柄も含めてこんな話ばっかだった気がする。懐かしいやらなにやら。

とむらいバレンタイン(うぐいす祥子

バレンタインだろーがなんだろーが、この人も作風が揺るがないなあ。うぐいす祥子さん、チャンピオンREDでも描いてるのかあ。なんか納得しちゃったよ。

信長ファイト(大野ツトム)

この人のちょっとあざといとすら感じられる受けよう精神と言いますか、読者のニーズに応えまくりな作風は、あまり好きにはなれなかったのですが、今回は突き抜けていて面白く読めました。ここまで徹底すれば問題ないです。

燃えろ、ストーブ委員(三島芳治)

わお、コミティアしてますなあ。ウエダハジメさんを思い出しましたよ。
こういう作品がありますと、マイナー系雑誌を読んでるなあってう気になれますな。面白かったです。

ゴゼとニ太(今日マチ子

今回のアオハルのMVP作品。今回のアオハルはこの作品だけ読んでおけばいい
前回の作品はちょっとピンと来なかったのですが、今回はジャストフィットしました。やられた。
と、思わず悔しい気持ちになってしまうぐらい、見事な展開でした。ハッピーエンドな終わり方をしなかったのも良かったですね。余韻が残りまくりでした。素晴らしい。

餅巣菓さんに呼ばれる(イシデ電

ヒロインさんがゲロを吐くコマが良かったです。

花咲く君(神江ちず)

どこをどう切り取っても少女マンガです。本当にありがとうございました。
最初はなんか、イヤな終わり方をするんじゃないかとハラハラしながら読んでましたが、無事ハッピーエンドで終わってホッとしましたよ。最初にそう言ってくれよ~。

スピード★スター(派手な看護婦)

作者のお名前から言ってもお分かりかと思いますが、どう見てもエロマンガです、ありがとうございます!
なんでエロマンガ家さんはすっ頓狂な名前にしたがるんですかねえ。

1996年の最終回(壱号)

丁寧に作られた作品で、完成度も高いと思うのですが、もう少しだけハジけたところがあったらいいのになあと思いました。ちょっと優等生過ぎるかなと。

アフタースクール ショウ(五十嵐藍

4ページしかなかったのですが、楽しめました

パン食う?
食う
欲しかったらエロい感じで懇願するといいよ
ちょうだい…っ!
そのチョココロネちょうだいっ…!

こういうノリ、嫌いじゃないです。すみません、今ウソつきました。こういうノリ、大好きです。
なので思わず、「鬼灯さん家のアネキ」を読む俺。うむ、見事に姉弟ネタだな。なぜに男性コミック誌で活躍する女性マンガ家さんは、姉弟ネタが好きなのでしょうか。
作者さんのホームページをのぞいてみると、あらあら「ハツカネズミの時間」(冬目景)ですよ。え~正直全然似てないと思うんすけど、そのチャレンジ精神は評価したい。冬絵展に行ったらダチじゃあー! 思えば羊のうたも、姉弟モノでしたねえ。うん、なんだかこの子が八重樫さんに見えてきたぞ。
鬼灯さん家のアネキ」はアニメ化されるみたいですが、そうなるともうアオハルで描く機会はなくなってしまうのかもなあ。それはちょっと残念。



こんなところでしょうか。武富智さんの作品が読めなかったのが残念ですが、きっとヤンジャン連載に向けてお忙しいのでしょう。たしか去年の夏くらいからツイッターヤングジャンプで連載を始める予定と告知されてたんですが、なかなか苦戦されてるみたいですねえヤンジャンでの新作を楽しみに待ってますよ。

と、なんだかんだで、結構楽しく読めたのかもしれません(またかよ)。とりあえず、bitterが発売される前にsweetの感想が書けて良かったです(笑)