賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

補足:「道徳を基礎づける」(フランソワ・ジュリアン)より

孟子の考えでは、道徳性は、気の邪魔をするのではなく、逆に、気を解放し、促進する。 なぜなら、気は、利己主義によって閉じ込められると、その中で弱まっていくが、道徳性の効果を得ると、高まり、限りなく広がっていくからだ。 孟子は言う。道徳性によっ…

花間草章――無善無悪説(伝習録上巻102条)その5

(薛侃が)いう、「好色を好むが如く(善を好み)、悪臭を悪(にく)むが如く(悪を悪む)ということは、(心が巳に発動したのですから)どうして『意』ではないのですか。」と。 (先生が)いう、「(もちろん『意』であるが)誠なる意であって、私意ではな…

花間草章――無善無悪説(伝習録上巻102条)その4

(薛侃が)いう、「善悪は、全く(客観的)存在物とは関係ないんですね」と。 (先生が)いう、「もっぱら主体者のあり方いかんだ。(心=主体者が)天理にかなうことが、善であり、(心が)身体に制約されて発動するのが、悪である。」と。 (薛侃が)いう…