賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

オリエントなU2を聴こう!

    2か月前の記事がずっとトップにあるというのも恥ずかしい話ですので、ここは懐かしの「U2を聴こう!」ネタで記事を書いてみるでござる。

まあ、お気に入り登録された方にしか見えないんだけどね! まったく、懐かしすぎちゃって、やり方をすっかり忘れてましたよ。ちゃんとU2の記事が書けましたら、この記事は「U2を聴こう!」へ移動しますよ。
今回は前回の記事を踏まえて、非西欧的なU2の曲を紹介してみようという目論見なのですが、まあすでに皆さん、ご存じの曲ばかりなので恐縮でありますが、通して聴いてみると、また違った印象が出てくるかも・・・出てくるといいなあ。

 

    曲目紹介

1.In The Name Of The Father
しょっぱなからU2の曲じゃないのですが、まあまあ、大目に見てやってください。
この曲は、ボノさんのソロ集(Vol.1だったかな?)で初めて聴いたのですが、一番印象的でした。破壊的で恍惚的で・・・EXITにエレクトロニカを加えたような不思議なサウンドだと思いました。
こういったタナトス性あふれる曲はU2の得意とするところでありますが、ボノさんのソロの中では異色でありました。この曲をU2が演奏するとなると、どういうアレンジになるかなとか、当時勝手に妄想していたものでしたね(笑)
実際、本当にこの曲がライヴで演奏されたらなあと、今でも思ってます。演ってくれないかなあ。

 

2.Mysterious Ways (Tabla Motown Remix)
リミックスを取り上げるというのも、いかがなものかと自分でも思いましたが、こういうU2の曲は、当時、新鮮でした。あのリミックスが詰まったシングルは、良く聴いてたなあ。
この曲はアルバム・ヴァージョンより、少しテンポを落とした、こういうリミックスの方が、個人的には好きでした。快楽的なU2というのも悪くないなあとか思ったり思わなかったり(笑)

 

3.Elevation (Influx Remix)
懲りずにリミックス。このリミックスを聴くとエレベツアーのことを色々と思い出す。ああ、観たかったなあ。アイルランドに行けば良かったなあ、もう!
このリミックスは本当に東洋的で、イントロ部から巨大な仏像を思い浮かべてしまったりするのですが、この曲はボノさんいわく、「セックスについて述べた歌」(@U2 BY U2)だったりしますので、まあなんだ、タントラ・ソングということでひとつ(笑)

 

4.Smile
この曲は確か、酔月亭さんのブログで紹介されてたラジオ番組かなんかで耳にしたはずなのですが、初めて聴いた時は、本当にビックリしたなあ。「えっ、これがU2の曲!?」って。
ビル・グラハムが「U2 全曲解説」で述べていたように、キリスト教を選択することにより、広い意味での西洋文化の範疇に留まり続けることができたU2が、こんな曲をレコーディングするなんて、驚き以外のなにものでもなかったです。
大変気になる曲でしたので、昔、記事にしたこともありましたが、歌詞も実に難解で困ります。この曲は僕にとって、いわば「躓きの石」ですね(笑)

 

5.Fast Cars
アウトテイクのXanax and Wineが、あまりに格好良すぎでしたので、つい最近までこの曲は忘却の淵にありました。ヒドいなオレ(笑)
今、こうやって聴いてみると、なかなか興味深いアレンジだったなと。本当に今頃ですが(笑)
この曲が、次作の「No Line On The Horizon」への橋渡し的な曲だったのではないかと、今では考えてるのですが、そう考えると、本当に今まで無視してきてスンマセンっしたー! と、謝りたいです(笑)

 

ちなみにワタシは「No Line On The Horizon」というアルバムは、ゲーテに当てはめれば「西東詩集」に該当するんじゃないかと、近頃考えています。

 

北も 西も 南も くだけ
王座は裂け 国国はふるえる
移り住もう きよらかな東方で
族長の国の空気を味わおう
愛と酒と歌にひたって
キーゼルの泉で わかがえろう   (『移住(ヘジラ)』)

 

まあ要するに、「No Line On The Horizon」は、いまだワタシにはよう分からんアルバムだということです(笑)