賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

続・つらつら週刊少年チャンピオン12号感想

続き・・・


ハンザスカイ」(佐渡川隼)は、14号にて主人公が無事に入部完了。良かった、本当に良かった。こっからだ、「ハンザスカイ」はこっからだ! ていうか、大谷さんをボクに下さい。
と、冗談はともかく、ここ数週、いいところがなかった主人公も、バベル主将に一本奪取と、ようやく本領発揮。この調子で強いヤツとどんどん戦って活躍して欲しいですね。そういえば半座も先週、千堂みたいなドヤ顔をしてましたね。こんなもんや!


同じく、今までまったくいいところがなかった「シュガーレス」(細川雅巳)の主人公も、なにやらおのれの哲学を語り始めましたが、正直あんまりカッコ良くなかったですぞ?
つまるところ、それは「厭人による退屈は、発作なしには済まぬ」(by小林秀雄)類じゃないですか。発作的にテッペンを目指しても、ボクにはとても感情移入できないっす。まあ俺らはマリモさんに萌えるだけだがな!
しかしこのマンガは本当に女の子が出てこないですね。さすがシュガーレス。甘くないぜっ。


クローバー」(平川哲弘)は、これまでのラブコメ展開を楽しく読めていたのですが、またつまらない喧嘩路線に戻ってしまいそうで残念無念また来週な展開。ケンカなんかやめて誠実にラブコメしようぜ!


透明人間の作り方」(増田英二)は、
あんまり構ってくれないと、キスしちゃうぞ♥
今週はそう来たかあ。トーンを貼らないで舌を強調してるミキさんがいやらしいです。
12号でミキさんのライバルポジションにいる加奈さんの心情が初めて吐露されましたが、「互いにすがり合う関係だからこそ、付き合いたくない」という、加奈さんの賢明さが素晴らしいですね。そういう不健全な関係を脱してこそ、付き合うことができるという・・・うーむ、正しい!
サイレンの棲む海 完全版」(冬目景)のヒロインさんのように、「自分の住む町を憎しみながら愛してる」というワケでもなさそうですので、高校を卒業したら、いくらでも現在の退屈から逃れられると思いますので、加奈さんも時間が解決してくれると考えていたのでしょう。ただ、主人公の鬱屈が、予想以上にヒドかったことが問題でして、まさか主人公が透明人間になるとは予想できませんでした。誰が予想できるかい。

今まさに、破局へと物語が突き進んでおりますが、「いや、なんで誇らしげなんだ?」のコマを見て、「あずまんが大王」(あずまきよひこ)の「なんでおまえが自慢気なんだ?」を思い出してしまったりと、この作者さんとはマンガの好みが一致してそうで、好感度が高いんですが、次回作は、もう少しまったりとした作品を読んでみたいものです。そっちの方が得意そうだなー。そういうことで、12号の最後のページは忘れて下さい。大丈夫、単行本になれば修正されてますから!


ケルベロス」(フクイタクミ)は、ほとんど金屋さんにヒロインポジションを奪われそうだった友恵さんが、こlこにきて猛プッシュ。そうだ、キミこそが真のヒロインだ!

>オレも明日から学ラン着て出勤するかな!
>修行するなら、金屋さんも一緒でお願いします。

と、なまさんのコメントが毎週面白すぎるのですが、負けるな友恵さん!
「 “ヒロイン"の“看板"を払い戻すぜオメーラ?!(ビキビキ)」と、魍魎の九代目統領ばりの気合で、今後も頼みます。


風が如く」(米原秀幸)は、まさに風のように信長が死亡。あまりにあっけなさ過ぎるので、これはどう考えてもフェイクでしょう。本当にこのまま死んでいたら、抗議のハガキを送っちゃいますよ、ボカァ。



13号から始まった集中連載の「お兄ちゃんは銀河刑事」(中村哲)は、「正体がバレたら生爪を剥がされる」というペナルティが、リアルにキツい罰で、そこが可笑しかったです。ちなみに「ナンバ デットエンド」のグリとグラもやってましたが、あれは笑えなかったです。
それはともかく、この集中連載が終わるまでに、一体主人公が何枚生爪を剥がされることになるのか、それが楽しみですね! (痛い痛い)