賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

初日の音源を観賞するの巻

始まりましたよ、始まりやがりましたよ。The U2 360°ツアーが!!


いやもう2週間前に始まってるから。

しかも、このネタは前回もやったし!
ということで、いつものように周回遅れの賽の目です、こんばんわ。
さいわい、酔月亭さんの記事で、初日の音源をUPしてあるサイトを紹介してくだすってましたので、初日の演奏をまるっと聴かせてもらうことができました。ありがとうございます。


とりあえずセットリストを拝見してみますと、おおう、なんといってもUltra Violetが今回の目玉ですね。ワタクシ、昔書いたこの記事を思い出しましたよ。
2日目はElectrical Stormも、やっとこさ演奏してくれたそうで、4年越しのリヴェンジ達成!といったところですよ(笑)


MLKの名前も見えますが、Vertigo日本公演では、この曲を演奏するものと、当時思い込んでましたなあ(遠い目)。
アルバムのタイトルが 「How To Dismantle An Atomic Bomb原子爆弾の解体方法)」だもんですから、MLKとコミでThe Unforgettable Fireも演奏してくれるやもよ?やもよ? などと考えておったものですが、この2曲も、ばっちり今回のツアーで取り上げられちゃってて、「よーしパパ、Vertigoツアーでやり損ねたコトをこの際みんなやっちゃうぞ~」みたいなノリを感じてしまいます(笑) ならば是非ともA Man and A Womanを、一回だけでもいいから、演奏して欲しいですねえ。やってくんないかなあ。Drowning Manも良いんですけどね。


そんで、早速聴いてみたのですが、むう、やっぱりNo Line On The Horizonは、ライヴで威力を発揮するねえ。Unknown Callerも、段々好きになってきましたぞ。
Crazy Tonightのアレンジには意表を突かれまくりましたが、こういう演奏をしてしまうのが、現在のU2のモードなのでしょう。アルバムヴァージョンでの、ボノさんのヴォーカルとエッジのギターの絡みが最高に格好良かったのですが、まあラリーが楽しそうだから、いっかあ(笑)

Ultra Violetは、サウンドは最高なのですが、どうもボノさん、歌いこなせてませんねえ。これはZoo-TVの頃からなんですけど(笑)
この曲の白眉は、「I remember when we could sleep on stones~♪」でのボノさんの絶唱なのですが、この部分が、アルバムのように歌えてないんですよねえ。あれは個人的にU2の長い歴史の中でもベストに入る歌いっぷりだと思うのですが、再現できてないのが勿体ないですなあ。

いっそのこと、「WAR」のSeconds方式で、前半はエッジがヴォーカルを担当して、サビの部分に入ったらボノさんが歌うという風にしたらどうだろうなどと妄想してしまうのですが、ダメ元でやってくれませんかね、駄目?(笑)

ラストのMoment Of Surrenderは、最初は驚きましたが、聴いてくうちに40のごとくに、最後を飾るに相応しい曲として、しっくり感じられてきました(笑) お、お、お~~おぅおーお♪


今回は、長らくレギュラーを務めてきたBullet The Blue Sky がリストに入っておりませぬが、Sunday Bloody Sundayでも、最後の「And it's true we are immune~♪」を省略していましたし、積極的に過去の楽曲を取り上げていることといい、これらが360°ツアーでの基本姿勢を表しているのではないかと思います。

これまでのツアーは、非常に「コンセプト」を感じさせるものが多かったのですが、今回は、そういったのは全部取っ払っちゃって、出し惜しみなしの、正味の「U2」というものを、トータルな姿で見てもらおう、みたいな貪欲な姿勢が感じられますです。

まだまだ荒削りな段階なのですが(エッジ頑張れ)、これからどういう風に完成に向かっていくのか、楽しみですねえ。