賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

気分はパッセンジャーズ

Q = 急に

B = ボノさんが

K = 来たので


ボノさん来日のニュースを知って、懐かしくQBKを思い出してしまった賽の目です。こんばんわ。
そんなニュースを尻目に、なぜかワタクシ、最近Passengersにハマってたりしております。改めて、これはスルメアルバムだなあと再認識したり。
U2の名前は冠していないですが、音のひとつひとつに彼らの個性が感じられて、やっぱりU2ファンのためのアルバムなんだなと。
そんな次第で、今回は今更というのも今更なのですが、軽く感想などをば。




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Original Soundtracks 1(Passengers)

01. United Colors
もう明らかにU2ではないサウンド・・・であるが、後半に出てくる変態チックなギターは、Some Days Are Better Than Others(『Zooropa』収録)を彷彿とさせて面白いですね。
まったくもってピコピコ系のサウンドなんですが、ホーン・セクションも最後に少し入ってて、イーノらしいなあと。決して速いテンポの曲ではないのだけれど、スポンティニアスに曲が盛り上がってゆく展開は、そこはかとなく緊張感がただよい、比較的長い曲なのに(5分30秒)、あっという間に終わってしまうところがグッド。これが新幹線サウンドというものか(笑)
この曲を冒頭に持ってきたのは大正解だなあ。


02. Slug
最愛の曲。久々聴いたけど、沁み入りますなあ。この音域でのボノさんの声は、地上最強であることを立証したともいえるこの曲を、U2ベストのBsideに、是非とも押し込んで欲しかったです_| ̄|○
ふと美しいものが立ち現れ、また不意に姿を消してしまう。決して主張することなく、押し付けがましいところも一切ない。こういう美しさは、とても心に響いてきます。


03. Your Blue Room
ベスト盤に収録されたのは、Slugではなく、この曲でした。おのれーー!
と言ったものの、この曲が魅力的であることは、いかんともしがたい事実であって、ボノさんのファルセット唱法も、ここに極まれリといった趣きであります。最後のアダム様の囁き声も素敵ですね。


04. Always Forever Now
一番U2っぽい曲なのかな? 後半の盛り上がり方はまさにそれですね。
この曲は、なんといってもラリーのドラムが光りますねえ。今聴くと、ちょっとCity Of Blinding Lightsを連想してしまったり。
ボノさんがまったくシャウトしないので、アダルト版City Of Blinding Lightsといった面持ちですな(笑)


05. Different Kind of Blue
と、盛り上がったところで、素っ頓狂な曲が登場しましたよ。ヘンテコリンだなあ、もう。
ヴォーカルはイーノ先生。さしものボノさんも、この曲には手を出しかねたのでしょうか?(笑)


06. Beach Sequence
05から、間を置かずに始まるこの曲のピアノは、アマゾンのレビューによると、ボノさんが弾いてるそうです。え、マジ!?
雰囲気は『焔』に収録されているPromenade(この曲も好き)に似ていて、U2が主体的に演奏したらどうなってたろうなあと、ライヴで演奏してくれることを期待させてしまう曲です。
ボノさん、頑張ってピアノ弾いてください!


07. Miss Sarajevo
Vertigoツアーでの定番曲と化したこの曲は、もはや「U2の曲」と認識されてますね。
パヴァロッティのパートをも歌い切るボノさんはウツクシ!でした。


08. Ito Okashi
U2のアルバムではないのですが、U2と密接に関わりのあるアルバムで、日本語が聴けるというのは、稀有な体験でありました。
シンコー・ミュージックから出てる「U2ファイル」に、小林明子さんの、当時のレコーディングを振り返ったインタビューが載ってますが、直前までU2とセッションすることを秘密にしてたりギャラを大幅に上げてくれたり印税ももらえるようにしてくれたり、変人でいい人だなあ、イーノ先生。


09. One Minute Warning
08の静謐さとはうって変わって、緊迫感のある曲。架空サントラ形式をとっているこのアルバムですが、この曲は日本のアニメ(「攻殻機動隊」)のサントラということになっているのですなあ。感慨深いです。


10. Corpse (These Chains Are Way Too Long)
これまたアマゾンのレビューで知ったことなのですが、ヴォーカルはエッジ。「俺にも歌わせろお!」みたいな?(笑)
ビョークっぽい・・・っというか、ハウイー・Bっぽいというべきなんでしょうか(笑) この味わいはU2とは縁遠いものだなあ。


11. Elvis Ate America
久々(でもないか)、ボノさんのヴォーカル登場。あらあら、ラップしてますよ、ボノさんったら。
どこかで、どなたがこの曲を「Elvis Presley And Americaの続編」と形容してましたが、個人的にそれは断固認めません(笑)
この曲、最後らへんで「ミシマ」って言ってるように聴こえるんですけど、これは三島由紀夫のコトを言ってるんでしょうか。ずっと気になってます。


12. Plot 180
正直言うと、この辺から、ダレて聴き始めてます(笑) だって単調なんだもんよ~。
サウンド自体は面白いんですけどね。


13. Theme from the Swan
う~ん、ダレる。せっかくU2のメンバーが揃ってるんだから、もっと盛り上げようぜ~みたいな。


14. Theme from Let's Go Native
キタキタ――! 最後にこう来ましたよ。
初期U2の頃のシングルB面によく転がってたようなインストゥルメンタル。これはU2だよなあ。
「シャン・シャンシャン/シャン・シャンシャン」ってシンバル(?)は、 Ultravioletみたいでカッチョイイですね。
ちょっとあっさりな気もしますが、これはU2のアルバムじゃないんで、良しとしましょう!(笑)


15.Bottom(watashitachi No Ookina Yume)
日本盤ボーナストラック。Zoo Stationのリミックス?なんでしょうか。
この曲を聴くと、どうしてもU2 NIGHTを思い出してしまう2007年の晩秋。



今頃なのですが、改めてじっくり聴いてみて、Your Blue Roomが、すごくいい曲だと認識を新たにしました。伊達にベスト盤に収録されてたわけではないのですね(笑)