賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

週刊少年チャンピオン27号感想

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チャンピオンは、面白いなあ。

このAAを見て以来、じわじわと笑いがこみあげてきている賽の目です、こんばんわ。
40周年記念ということで、過去の名作を新作で読ませてくれる「名作読切シリーズ」は、チャンピオン歴1年未満のワタシも、楽しませてもらっております。

この前の、19号に載っていた「がきデカ」(山上たつひこ)も面白かったです。久しぶりに読んでみて、ああ本当に高橋留美子は、山上たつひこの影響を受けまくりだったんだなあとか、改めて思ってしまったり。山上たつひこ高橋留美子とか、浜岡賢次桜井のりおといった、元アシとかじゃなくて、純粋にマンガ家の血脈を感じさせるのって、なんかいいなあ。影響受けまくりだけど、独自に進化したみたいな。

ということで、「Letsダチ公」の新作読切が登場するのを楽しみにしつつ、感想です。



・クローズゼロ(内藤ケンイチロウ)
キャ~ッチ&リリース!」の時から気になってましたが、三上兄弟の軽口が段々好きになって参りました。この作品も、いつの間にか読めるようになってしまったなあ。シリアスパートは相変わらずヘッポコだと思いますが。


みつどもえ桜井のりお
おお、冒頭のこのコマ、描線が少しいつもと違ってるような・・・。一瞬、誰かと思いましたよ。この作者さんは、時々実験的に描き方を変えてくる時がありますな。
今回の話は、色々見どころが多くて面白かったです。一番笑ったのは、みつばさんの「あっ、前足と間違えた」でした。どこまで雌豚なんですか。
珍しく、純粋にラブってコメる展開が新鮮でしたが、「普段孤立してる人は、ちょっと優しくされただけで惚れてしまう」(byひとはさん)という意見は真理だなあ。へーいへーい。今読んでるエロマンガも、そんな展開だしねっ(おいおい)。 この人、コミックハイに来てくれないかなあ。コミハイで、普通のラブコメが読みたいです、心底。


侵略!イカ娘安部真弘
やばい、今週はイカ娘すら面白いぞ。どうしたんだ、安部真弘!? 普通のマンガを読んでるみたいでゲソ。
きちんと体育座りしてヒーローショーを見てる侵略者とか、女性ヒーローって斬新だなあとか、タバコふかしてやさぐれるお姉さんとか、笑いポイントは多岐に渡っておりますが、なんといっても「この世の全悪を呪い殺す!」って、それ正義の味方の言うセリフじゃないっすよ、千鶴さん。
ちなみに先週号の栄子のこの顔で、このAAを思い出したのは俺だけでいいです。男らしいなあ、もう。


・花のよたろう(ジョージ秋山
ジョージ秋山の作品は初めて読んだ。面白かった。こういう作品も描く人なんだなあ。


幻仔譚じゃのめ梅田阿比
今、マンガ好きの人が是非ともリアルタイムで読まなければならない作品、それが「じゃのめ」。
この作品で、梅田阿比が少年誌的限界を踏破して、どこまでエロスを追求してゆくのか、しかとこの目で確かめなければなりませぬ。
元々、絵柄自体が妖艶な人なのですが、さらにはシチュエーションに関しても妖艶さを追求しておりますので、妖艶の2乗でおじゃりまする。
ヒロインの朝灯は、「いい家族にしようね」と、あくまで「姉」として振舞っているのですが、弟の邑くんは、「弟」として姉の朝灯を見ているのかというと、必ずしもそうとはいえず、この微妙な立ち位置から、あれやこれやの妖艶シチュを繰り出してくるのですから、いかがかわしいことこの上なしですよ。冬目景の「羊のうた」よりもヤバいっす!
冬目景梅田阿比を比較されてる方は、あんまりいらっしゃらないようなのですが、ワタシは同じカテゴリーに入れても良いような気がします。ある意味、冬目景に比肩し得る作者の作品を毎週読めるという、とても幸せな話なのでございますが、これだけでもチャンピオンを買う価値はあると言っても過言ではないです。


・トンボー(沼田純
チャンピオン体操、最高っす!
やはり、チャンピオンネタが入ると、笑いが倍増しますな。


聖闘士星矢 冥王神話手代木史織
呼ばれもしないで、パンドラさんが登場! しかもガーター付き。気合いの入り方の方向性がおかしいですよ、パンドラさん!
すでに出オチ状態でしたが、無駄にカッコつけてるパンドラさんが可笑しすぎる。前回、さんざん醜態をさらしてたのに、なんでそんなに自信満々なの? ニヨニヨが止まりません。
このマンガは、女性キャラありきの作品なんだなあって、パンドラさん登場で、改めて確信しました。


バチバチ佐藤タカヒロ
面白いです。第一話(24号)の流れは素晴らしかった。ただ相撲の強さというのが、「教えてやるよッ、なんで横綱が300年で68人しかいないのかッ!」とかいってK-1でボロ負けした、元横綱の人のせいで、現在説得力が大幅に失われてしまっているのが惜しいところ。
そんな中で、どれだけ説得力のある「相撲の強さ」を描写ができるかという点が楽しみです。


・ギャンブル・フィッシュ(山根和俊
生つばゴックンでござる。


・ムラマサ(哲弘)
生つばゴックンでござる2。
こ、今週のチャンピオンは、なんだかいやらしいわね。


木曜日のフルット石黒正数
2ページでマンガをまとめるコツを、作者さんがつかめてきたよーに思えます。



先週号で、めでたく完結を迎えた「D-ZOIC」(所十三)は、きちんと大団円を描いてくれて、お見事でありました。
「物語」におけるエピローグ、色々あったけど今は平和だよ~な空気が非常に好きなワタシとしましては、そういうのが1コマだけしかなかったのが残念至極でしたが、よくまとめ上げたものでございます。
近頃は、投げっぱなし最終回ばっかり読まされてたよーな気がしますので(ストブルとかストブルとかストブルとか)、「D-ZOIC」の終わり方には大変満足いたしました。お疲れ様でした。