賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

池袋逍遥録

こちらのブログによくお越しになる方はとっくに気付いてらっしゃることかと思いますが、最近賽の目は、記事を更新しときながら「非公開」に設定して、そのまま放置プレイに持ち込むパターンが多いです。

 

別に深い意味はなくって、最近は書こう書こうと思いつつ、忙しくてなかなか更新できないことが多く、せめてなにか書きたいことがあったら、とりあえずメモ程度でもいいからすぐに記事を立てて、後でヒマができ次第、きちんと記事を更新しようという、我ながらいいアイデアだなあと当時は思っていたのですが、

 

  結局一週間経っても更新しなかったら意味ねえなあって。

 

と、無常の念に浸りつつ更新したいのですが、ワタクシ、26日に池袋へ行ってきたのですよ。
奇しくも、nama_k1さんも「とらのあな」で豪勢な買い物をされてたので、よーし、だったら俺も負けないぜ、オイラも「とらのあな」で、むちゃくちゃ買ってやらあ!(賽の目は少々負けず嫌いなところがあります)

 

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  ええまあ、完敗だったのですが_| ̄|○

でもいいの。とらのあな無料情報誌「とらだよ。」が読みたかっただけなの。だって今月は志村貴子さんのインタビューが載ってるんですもの! 主に「青い花」の話が中心でしたが、

 

記:楽しそうですね。
志:すごく楽しいですよ。描いててすっごく楽しいです。

 

う~む、そう言われてしまっては、「また『どうにかなる日々』を描いてください」などとは、ゆめゆめ言えませぬ。楽しいのが一番だよな。

 

それにしても、近年は、こういうマンガ家さんの生の言葉に触れる機会が多くなって嬉しい限りです。昔は本当にそういう情報が絶無でしたから。
どうもワタシはマンガそのものよりも、「こういうマンガを描く、この人はどういう人なんだろう?」という方向に興味を持つタイプらしいので、こういったマンガ家さんの話が読めるのは、すごく嬉しいなあ。あとインターネットでHPを見る楽しみもありますな。

 

我ながらマンガ家さんが好きなんだなあ、そんなに好きなら直接会ってこいよ、とばかりに、一時期サイン会にやたら行ってたコトもありましたが、夏目房之介の「マンガ学への挑戦」などを読んでみると、ワタシのようなタイプのマンガ読みは、どうやら絶滅危惧種らしいです。国で保護して欲しいものです夏目房之介の一連のマンガ評論についても、いずれきちんと書いてみたいなあ。

 

それはともかく、とらのあなへ行ったついでに、ジュンク堂へも寄ってみましたが、わーお、その日は桑田乃梨子さんのサイン会がありましたよ。
当日になっても整理券の余裕があるとのことで、どうしよっかなと迷いましたが、「豪放ライラック」はすでに購入しちゃったし、夜勤明けで眠いし、結局パスしてしまったり。もうサイン会は卒業さ! まあ家に帰って一眠りした後、死ぬほど後悔しましたが。や、というかオレ、桑田乃梨子作品は全部持ってるじゃん。行けよサイン会。「今度はコミックハイで『男の華園』みたいなの描いてくださいよ~」とか、話してみたかったなあ。

 

とまあそんなこんなで、久々にマンガにたくさん触れることができて、大変満足したのでございますが、おおっと、これを忘れちゃいけねえ。HMVにも赴きましたよ、なんかパンクが聴きたくなっちゃって。

 

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  むしゃくしゃして買った。パンクならなんでも良かった。今は反省してる。

いや、反省しなくてもいいと思いますが。
それはさておき、いやあ3枚とも良かったです。NOFXって、ワタクシ無知を告白しますが、今回初めて聴いてみたのですが(恥)、カッコ良かったっす。平均演奏時間が2分10秒ですよ。短いよ~。それでこそパンク。ぶっちゃけジャケ買いだったんですが(笑)、「Never Trust a Hippy」ってタイトルもいいなあ。

 

Anti-Flagは、もう10年以上もの間活動を続けてるベテランバンドだそうですが、これもトンガってて良かったです。今回がメジャーで出す初のアルバムだそうで、そのためか初心者のワタシにも、聴きやすかったのが奏功したかも。パンクといいながら、ずいぶんと色んなトーンが曲に詰め込まれてて、これは長く聴き込めそうだなあ。

 

I Am Ghost、「僕は幽霊」という、コメントしにくいバンド名なのですが、これは意表をつかれました。紹介文で、“GOTH-PUNK”って表記されてたんですけど、ゴスパンクって! もうなんでもアリだな、キミ。ミクスチャーにも程があるぜ。女性のメンバーがヴァイオリンとコーラスを担当していて、ワタシ的に「それ、パンクじゃねえだろ」と思うんですが、なんかパンクコーナーに置いてあったんで試聴してみて、即購入してしまいました。今なら安く買えますし。

 

まあしかし、これまでも何度も書いてますが、パンクに限らず、近頃のバンドはみんな、すごくカッコいい音を出すなあって、改めてしみじみ思いました。
この間、Beckの「Guero」とか、フーファイのデイヴ・クロールがタイコ叩いてるっていうんで、Queens of the Stone Ageの「Songs for the Deaf」とかをツタヤで借りて聴いたんですが、鼻血が出るほどカッコ良いサウンドでした。

 

そういった連中と比べると、U2なんていうのは、まああんまりカッコ良くないんですが(おいおい)、そういったカッコ良い云々を超越したバンドなんです! という風に言っても説得力ないんだろうなあ。
いっそU2があんまし売れないバンドだったら、むしろワタシ的に話がスッキリするんですけど、これが世界中でバカ売れしてるバンドだから、始末に負えないズラ。なんで売れてるんだろう?(笑)

 

そう思いながらHTDAABを聴いていると、うん、つまりそういった“カッコ良さ”は、もはや必要ないんだな、と思った。必要ないんだけど、時代の要請に応えて、なまじVertigo等で、そういうカッコ良い音を出しちゃってるから比較されてしまうのだなと。いやワタシが勝手に比較してしまうのか。

 

ただ、VertigoでU2に興味を持った人がHTDAABを聴いて、どういう反応をするのかと考えてみると、少々おっかない気持ちになる。普通、HTDAABにはVertigoみたいな曲がいっぱい詰まってると考えてしまいますわいなあ。実際U2も、当初はそういう方向でアルバムを作ろうとしていましたし。フタを開けてみれば、あまりもU2的なサウンド満載なアルバムと化しておるのですが(笑)

 

話を戻しますと、昨今のロックのサウンドは、空恐ろしい程カッコ良いんですけど、それだけカッコ良くなければ生き残れないのか、そこまでカッコ良くなければ、自らの表現衝動を放出できないのか、みたいなオッサンみたいな気持ちも湧いてきました。まあオッサンだし(笑)
こういう業界で、目一杯彷徨を繰り返しつつ、それでも一貫したポリシーもってサヴァイヴしてゆくU2は、やっぱカッコイイなあと、結局はU2を褒めたいだけかよ、というかもはや池袋とはなんの関係もないよと、いい具合に話が破綻してきたところで、おしまいにしたいと思います。それでこそ賽ノ目手帖(笑)