腐ったTPP問題
腐ったネタシリーズその1(シリーズ化するのかよ)
まあなんですな、ワタシもてっきりTPPは参加見送りになると思ってましたので、安倍総理の参加交渉表明には「ファッ!?」になりましたよ。
唯一の救いは、国会でも地方議会でもTPP反対の声が多かったことだ。特に国会では、交渉参加表明の直前まで激しい議論が行われていた。日本の議会制民主主義は、「言論の府」としての健全な機能を果たしたと言える。
中野剛志『「言論の府」の責任』より
いやあ、日本は民主主義国家じゃないみたいっすよ、中野センセイ。つまるところTPP問題も政権奪取のための口実に過ぎないってことなんですかねえ。父ちゃん呆れてモノも言えないよ。
と、冗談はともかく、そんな激おこぷんぷん丸状態だったのですがしかし、なんかだんだん、こういう政治的発言をするのが怖くなってきたことも影響してるんですかねえ。記事にできませんでした。
では、TPP参加を決めた政治家は、それが間違いであった場合、どう責任を取るのか。選挙で落ちることによってだろうか。だが、落選くらいでは、責任をとったことにはなるまい。TPPの参加によって、数多くの農家が職を失い、地域社会が崩壊し、場合によっては家族の離散や自殺といった場合もあるかもしれない。しかし、その重大な結果の引き換えに、たかだか議員の職を失うぐらいでは責任を負ったことにはならない。政治とは、政治家個人などというちっぽけな存在では責任を背負い切ることができないほど、重いものなのだ。
中野剛志 同上
たとえば、原子力発電の再稼働についても、自分はなにも言えない。どちらの判断が国民を(特に被災者の方々を)幸せにするのか、判断がつかないからだ。うかつに自分の出した判断で他の人のミスリードを誘発する可能性を考えると恐ろしくなってくる。怖い。
根っから小心者の自分には、こういう発言は土台無理ということなんですね。分際を知りました。でもやっぱり、芯からムカついた時には、精一杯の虚勢を張って文句を付けようと思います。
最後に改めて再三引用させていただいた中野剛志の政治エッセイの結論部を。