賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

2012年のマンガ関連ニュースを振り返る(前半)

書かなきゃいけない記事はたくさんあるんですが(阿知賀編の4巻とか)、ちょっと振り返ってみようかなと。あ、順位は適当です。



10位 「てんむす」(稲山覚也)連載終了

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まあ、これですわな。
もう悪口は書きませんが、稲山先生には3つの点で感謝したい。
1つ目は、「咲-Saki-」(小林立)という作品を読むきっかけを与えてくれたこと。この作品に出会えたのは「てんむす」のおかげです。ありがとうございます。

2つ目は、クソマンガに対する耐性をつけてくれたこと。。「てんむす」よりヒドいマンガがあるってんなら出しごらんなさいよってなモンですよ。むこう10年、「てんむす」以上のクソマンガを読むことはあり得ない、と断言できます。自分はこれからどんなクソマンガが現れようとも一歩も退かないぜ、みたいな自信をつけさせていただきました(笑)
連載中、もうチャンピオン読むの止めようかと思うくらい、地獄の苦痛を味わわされましたが、今思えば貴重な経験をさせてもらったなあと。

3つ目は、自分がどれだけマンガというジャンルを愛しているか気づかせてくれたこと。なるほど、自分はマンガのこういうところが好きなんだなと自覚できました。そこを否定されるとムキにならざるを得ません(笑)
以上、稲山先生にお礼申し上げます。できればもう、先生の作品は二度と読みたくないですけど。


9位 「みつどもえ」(桜井のりお)が復活

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これは驚いた。結局いかなる理由で長期休載になってしまったのか、理由がつまびらかになりませんでしたが、ここは素直に復活を喜びたいです。現在は月刊誌で連載中ですが、週刊誌連載よりは余裕が持てるかなと思います。月チャンを創刊したのは桜井のりおの為なんじゃないかと邪推してみたり(笑)


8位 電撃大王の購読を中止

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またえらい個人的なニュースなのですが。
ちょうど読み始めた時期に連載が始まった「GUNSLINGER GIRL」(相田裕)が完結するというタイミングもあり、決断に至りました。10年間の付き合いかあ。ええ、行きましたよ。GoFa完結記念展。冬絵展といい、このGoFaに行く時はいつも墓参りに赴く心境になるのはいかがなものか。人気投票のコーナーでは、トリエラさんがダブルスコアをつけて人気があったのは驚きつつも納得。まあワタシもトリエラさんに投票しましたが。

10年以上もの昔の話なのですが、とあることで自分はマンガオタクになろう!と決意したことがあり、いかなるジャンルの、いかなるマンガ家さんの作品も全て読んでやるっ、と思い立ったものですが(若かったのです)、ただ「軍事」と「ロリ」だけは手を出すまい、と例外規定を設けました。この2つは、なんというか自分には無理だと。

ご承知の通り、「GUNSLINGER GIRL」という作品は、この2つの例外規定にモロに抵触する作品でして、連載当初の拒否反応は「てんむす」の比ではなかったのですが、長い戦いを経て和解しました(笑)
そういう意味で、この作品が完結したことに感慨深いものがあります。この作品に出会ったおかげで、今では「ヨルムンガンド」(軍事)だろうが「みつどもえ」(ロリ)だろうが、何でも来いになりましたよ。鍛えられたなあ。

電撃大王には良くも悪くも、アニメとか萌えとか、自分には疎いジャンルに関する情報をいただけたのは有難かったです。どうもありがとうございました。そして相田裕先生、文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞おめでとうございます。


7位 「シュトヘル」(伊藤悠)が手塚治虫文化賞(新生賞)受賞


本屋さんに行くと、「シュトヘル」が平積みになってたりして、ああやっぱりこういう賞をもらえると、売り上げが違ってくるんだなあと実感しました。「スピナマラダ」も・・・ッッ(血涙)。
相変わらず「このマンガがすごい」では無視され続けてますが、「シュトヘル」より凄いマンガが本当にランキングされてるのかな? とっても不思議です。
基本的に、こういう権威的な賞は嫌いなのですが、伊藤悠先生の作風は、手塚治虫に似てるかもなあと思ってましたので、手塚治虫の名を冠した賞に「シュトヘル」が受賞したのはちょっと嬉しかったりなんかする。少なくとも、この受賞により打ち切りの心配がかなり軽減された点は凄く嬉しかったです(笑)


6位 「レッツ・ラグーン」(岡崎武士)を読んだ

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この前、ナディアのアンソロ本を買って読んでたんですが、この企画に岡崎武士さんも参加されてまして、こんなコメントを残してました。

ナディアといえば島編ですよね。無人島に女の子と
漂流ってとてもロマンを感じます。

うむ!(なにがうむだ)

「レッツ・ラグーン」を読んでナディアを連想したのは正しかったのだなと、自分の嗅覚を自慢したいワケですよ。我褒めかっ!
そういえば、「エデンの檻」(山田恵庸)がもうすぐ終わりそうなんですが、こちらもなんだか「レッツ・ラグーン」的なオチになりそうで、ちょっと面白いなと。これはカブりそうだなー。こちらもなかなか楽しみです。


(続く…)