賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ざっくりチャンピオン感想

いやあ、先週の「てんむす」(稲山覚也)はヒドかったねえ。

先週(46号)のがあんまりヒドかったんで(個人戦って・・・なに?)、「もしかして、てんむすって逆のベクトルで凄いマンガなんじゃ・・・」と少しく不安になってしまいましたが、今週(47号)はいつもどおりのダメさ加減だったんで安心しました。やっぱりこのマンガは駄目だあ~。俺は・・・ホッとしているのか俺はッッ!

今や、チャンピオンを買ったら最初に「てんむす」を探してしまっているという、非常にマズい事態におかれている賽の目ですが、キャラクターの言動の不愉快さ、読者をナメ切ったクソ展開、謎の作画崩壊といった点で、もはや伝説のクソマンガ「旋風の橘」(猪熊しのぶ)に近い域にまで達しているのではないかと思います。この不快感は「天下を目指す者はいつでも命がけじゃー」に匹敵しますよ。理由になっとらん! 柳田くんが可哀想だろっ。

とか、今でも「旋風の橘」のことは鮮明に覚えているのですが(主にこのレビューのせい)、「てんむす」も10年経っても覚えてたりするのかなあ、ヤだなあ。出来ればもう記事にしたくないのですが、47号でマリーさんの「楽しく食べようよ」発言で、不覚にも吹いてしまったワケですよ。まだ「咲-Saki-」(小林立)とカブせるか~。

「せっかくこんな素敵な場所で神事のお祭りしてるんだよ」って仰いますけどね、どこが素敵なんですか。炎天下の中、クソ熱いもん食わせて熱中症にさせたがってるだけじゃないですか。一昔前の高校野球か。水の一杯も飲ませてくれませんよ。「日本唯一の聖域」とか大仰に構えて、なんの我慢大会なんですか。
そもそもですねえ、「精進潔斎」といって、神聖な場所に立ち入る際は、身を清くしていかなあかんワケですよ。それがなんなんすか、ハンバーガーとかステーキ丼とか。冒涜してるねえ。聖域を汚してるねえ。

大体アナタ、今まで散々人のことコケにして、空気を悪くしてた張本人じゃないですか。楽しいもヘチマもありゃせんでしょう。咲さんの「一緒に楽しもうよ」とはワケが違いますよ。「咲」の場合、終始一貫として「楽しい」が主調低音となっていささかもブレることはないのですが、「てんむす」はブレるとかそういう問題じゃない。そういう問題じゃないんだよ、稲山くん。

いつも読んでて不愉快な気持ちになってるからかもしれませんが、「てんむす」と「楽しい」という言葉がどうにも上手く結べ付けられません。前にも書きましたが、「大食い競技が楽しい」って描写、したことあるのだろーか?
同じ食材を延々と食べ続ける苦しさ。その苦しさの先に、どんな「楽しさ」があるのか、それを一度でも描写したこと、ありますか? ないでしょう?

はじめの一歩」(森川ジョージ)での、「なぜボクシングをするのか」というあの問答(こちらの方のブログをご参照ください)。あれが「てんむす」に一度でもあれば、評価は全然裏返るんですけどねえ。

だけどな・・・・
こんな考え方オレだけかもしれねえけど
あると思うんだ
きっと・・・・
 
ボクサーだけにしか味わえない
笑える瞬間てヤツが・・・・

これですよ! こういうのを読む為にマンガ読んでるんですよ、ボカア!
なんでしょうかね。「てんむす」読んでると、「咲」とか「はじめの一歩」とかをいちいちコケにされてるような気分にになって腹が立つんですよ。そして今回もてんむすの悪口ばっかになっちゃったじゃないですか。軽い前振りにするつもりだったのにい。もういい、寝るっ!