賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ざっくりチャンピオン感想リトライ

今週(48号)も「てんむす」(稲山覚也)・・・ヒドかったな!

同じ過ちを繰り返すのはおよしなさい
いやいや、今回は大丈夫、さくっと終わらせてしまいますから。

世の中には「大食い3ヶ条」というものが存在するらしく、「てんむす」でも連載当初は、この3ヶ条が麗々しく掲げられてたものですよ。

1.大食いは健康であれ!
2.早食い厳禁!
3.食べ物に感謝を!


立派なものですな。で、「てんむす」を読んでみるとですね。

大食いは健康であれ!
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早食い厳禁!
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食べ物には感謝を!
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なにひとつ守れてないですやん。

最後のはほとんどギャグなんですが、「感謝」というものが本当にカケラもないですねえ。謝りたいと感じてる(by愚地克巳)描写が一度もないんじゃないでしょうか。神様は本当に、こんな自称「神事」を見て嬉しいんでしょうか。ただのSMプレイじゃないですか。俺が神様だったら、衣さんの笑顔を奉納して欲しい次第ですよ。今俺は猛烈にエビフライが食べたい! ちなみに衣さんは今年17歳の女性であらせられますので、ワタシは別にロリコンとかそういうんじゃありませんので悪しからず。

と、今回も「咲」話に持っていけたので、これで前振りは終わり。とりあえず優勝校は秋田サンライズ校で決まりだな。天娘の願い事がかなうって、コレ以外の何をかなえて欲しいんだよってなもんですよ。主人公がこれ以上のモンを背負ってるとでもいうのか。チャンピオンに載ってるマンガで東日本大震災に触れた作品は、これが初めてではなかろうか。水島新司はきれいにスルーしてたなあ。稲山覚也センセイはこれから被災された方々の思いを背負って「てんむす」を描いていく覚悟なんですね。


さて、まずはリニューアルで本格連載とあいなった「パンダのこ」(角光)ですが、ようやくリニューアル路線が終わりましたね、長かった。このリニューアルは本当に意図が不明でしたねえ。設定を変えるワケでもなく、キャラを変えるワケでもなく・・・。「また同じ話を読まされるのかよ」と不評まくりだったのですが、こっから頑張って盛り上げていって欲しいです。ただ、「パンダが成長したらどうするのか」という難問は依然そのままなんだなあ。


バーサスアース」(渡辺義彦)も、ようやく軌道に乗ってきた感がありますね。レオさんの「具足を持てい!」が一番のヒットでした。なんともスロースターターな展開でしたが、敵さんの深柱もパワーアップしてきましたし、今後いろんなヴァージョンの敵が出てきそうで楽しみですね。あのヘルメットさんは本当に不要キャラだったなあ。


いきいきごんぼ」(陸井栄史)は、いつだったかの感想で「早くもネタ切れ気味」とか書いてしまいましたが、全然そんなことなかったですね。見くびってました、ごめんなさい。ただ、さすがにパロディネタが多過ぎてしつこい感じがしますので、そこはもう少し自力でギャグを考えて欲しいなと。そのバランスが難しいのですが、バキネタやらバチバチネタ自体は面白いです。


新連載陣で一番期待してた「ラララライブ」(サブ)でしたが、バンドマンガから露骨に路線を変更してきましたねえ。正解だと思うのですが、これはちょっと残念。バンドマンガは難しいなあ。でも今週号の末吉さんの腐女子的なネタとか、相変わらずこういうノリはすごく面白いので、打ち切りはカンベンして欲しいです。


急遽連載が決まったと思われる「鬼さんコチラ」(重本ハジメ)は、明らかに長編ネタでしたのに、こんな短期にまとめられてしまったのが勿体なかったですね。この前の感想でも書きましたが、「人間を滅ぼす」っていうワリにはスケールが小さくて、その誤差が最後まで埋められなかったのですが(夜行さんが人間全体を憎む理由が不可解)、いっそ短編スケールに設定をリニューアルしてから連載した方が良かったなあ。そんな時間をもらえなかったと思いますが、いろいろ勿体なかった集中連載です。


空が灰色だから」に代わって連載中の「ブラックギャラクシー6外伝」(阿部共実)は、単行本作業のための、悪く言うと手抜き原稿だったりもするのですが、毎週ギドラさん達のお話が読めるっているのは、別チャン読者的には嬉しい話。短編集には「ドラゴンスワロウ」も収録されるとのことで、これは非常に楽しみ。


今週で最終回を迎えた集中連載の「ばどばどミント」(石坂リューダイ)は、楽しく読ませていただきました。いつだったかの読切では、主人公は男性で、非常にキモい性格のキャラだったのですが、今回は女性ということで、そこらへんの「濃さ」が程よく緩和されてましたね。なるほど、女性を主人公にしたマンガが多いワケだ。

畳の上のミクロ」(吉木まさかず)の主人公、ミクロさんも、たいがいのキモキャラだったのですが、次回作の「ハダカノタイヨウ」では、姉崎さんというナイスなキャラに転生したワケですし、作風が濃すぎるマンガ家さんは女性を主人公に据えるのはなかなか良い手かもしれませんね。「シュガーレス」(細川雅巳)の岳さんだって、ほらこの通り! 岳さんって女の子になるとプリキュアの黒い方にそっくりになるんだな・・・。どうしよう、凄い好みです。

それはともかくとして、ミントさんは左利きだったりするのですが、ワタシも左利きですので、そういうことでも好感を持ってしまったりするから我ながら単純な人間である。お恥ずかしい。「咲-Saki-」(小林立)の原村和さんも左利き設定なのですが、麻雀では普通に右で打ってましたので、この設定はなしになったのかとちょっと残念に思ったりもしてたのですが、阿知賀編では普通に左手でペンを持ってましたので、なんか嬉しかったワケですよ。まあどうでも良い話ですね。

他にも、目から火花状のモノが出る描写など、衣さんみたいでカッコイイなあとか(もう「咲」ネタ禁止!)、熱い展開で燃えさせていただいたので、またこの人の作品を今度は本格連載で読んでみたいです。その時はまたバドミントンものになるかなあ。ワタシは一向に構わん! そういえば「ガズリング」(才谷ウメタロウ)も読んでみないとなあ。


咲ネタばかりで申し訳ないっす。お次は作者さんが現役女子高生ということで(ごく一部で)話題沸騰の「愛のかたち」シリーズ(藤近小梅)、その将来性もコミで、とても期待が持てますね。これぞチャンピオンの女性マンガ家さん、ってカンジです。後生畏るべしですよ。なんとか桜井のりおセンセイのように失敗を恐れず成長していって欲しいものです。いや別に「子供学級」が失敗作とは言ってないですよ?


弱肉強食ガチ恋バトル」(竹野嘉恵)は、ワタシにはキッツイ作品でした。こういう絵柄とノリは厳しいわあ~。久し振りに読めなかった作品ですよ。ていうかですね。この作品と「愛のかたち」って、もろに敵対関係にありませんか? 互いに否定し合ってるカンジですよ。さらには「いきいきごんぼ」をも否定してますわいなあ。女子と普通に語り合ってる時点で、吏毘堂くん的には勝ち組以外の何者でもないじゃないですかー。まったくもってクソ○ァッキンとしか言いようがないですよ。そういう弱肉にすらなれない弱者のことも、もう少し考えていただきたい! 大抵のチャンピオン読者も、そんなカンジなのよ!?


と、こんなとことろでしょうか。集中連載が多くて、なかなか混沌としてますねえ。「弱虫ペダル」(渡辺航)が来週でゴールと言うことで、この作品もそろそろ最終回を迎えるのでしょうか。来年まで引っ張るかと思ってたのですが、この早い年内ゴールは、まだ終わらないぞ、新章が始まるぞという合図なのでしょうか。もう描くことはないような気もするのですが、この作品が終わったら売り上げが苦しくなりそうだから、続くんだろうなあ。

個人的にはチャンピオンの看板作品である「バチバチバースト」(佐藤タカヒロ)が失速気味なのが凄く痛い。この作品と「囚人リク」(瀬口忍)が盛り上がってくれないと、「弱虫ペダル」も「ドカドリ」も終わらせられないので、本当に頑張って欲しいです。サブ先生も頑張ってくれれば、「てんむす」を終わらせることができるんだろうなあ。まったく悪運が強すぎるぜ。悪口を言わないっ!