賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

Paranoia, Paranoia(Bauhaus)

バウハウスにハマりました。

ベスト盤(「1979-1983」)を借りて聴いてみたんですけど、いやこれカッコイイってばよ!
 特にこのParanoia, Paranoiaが衝撃的だったのですが、音楽聴いてど肝抜かれたのは久し振りだなあ。U2のNo Line On The Horizon以来ですよ(笑)  RadioheadParanoid Androidと同じくらい格好良いなっ。
どう見ても実験音楽なのですが、いちいち音の配列がキマっていて耳になじみやすいサウンドになってますね。そういうトコロはU2に近いものがあるなあと思います。
彼らの活動期間(1979-1983)は、初期U2の時期と一緒なのですが、この頃こういうある種の熱い「冷たさ」を感じるサウンドは思い切りツボであります。うむ、こういう音楽が大好きだったんだな、自分は。
 
CDのベスト盤にはhideさんと市川哲史さんの対談も載っていて面白かったです。市川哲史さんはロッキング・オンというかキング・クリムゾン関係でおなじみの人なのですが、hideさんいうのは、はあはあ、日本のバンドの人なのですね。こんな発言がありました。
 
 
hide●根本的にパンクが無い音楽って聴き易いからさ。だからそれが感じられないと駄目かなっていう――ダニエル・アッシュのギターは恰好良いですよね。存在自体も恰好良かったし、方法論も良かったし。例えば、ループのドラムをバックに言葉を発してるんだけど、あの自分の声に対しての責任の無さは良かったなあ。後にU2のギターの人が語りっぽい曲演ったじゃない?(←U2『ズーロッパ』収録曲“ナム”)。超アッシュっぽいでしょ? こいつ絶っ対アッシュ聴いてる!
 
エッジをこいつ呼ばわりするとは、ずいぶんといい度胸だな、hideくん!
 
まあ死んでしまった人に文句つけるのもアホウな話ですが、楽しい人ですね。惜しい人を亡くしました。
それはともかく、前の記事U2のナムを久し振りに聴いたばかりでしたので、この文を読んでひっくり返ってしまったのですが、確かにダニエル・アッシュのギターのカッコ良さと、エッジのギターのカッコ良さは、なんか通じるものがありますね。当時のU2ファンの人はバウハウスも聴いていたのではないでしょうか。
 
それはともかく、Paranoia, ParanoiaはシングルのB面に収録されてた曲のようですが、ベスト盤にシングルのB面を入れるってのも、凄い話だなと。ビートルズのベスト盤に「レボリューション9」を入れるようなモンですよ。絶対しねー。こういうイチビリ方もカッコイイですね。
 
そういうことで、バウハウスのCDは全部集めてみようと思ってます。いやあ楽しみだなあ。
ちなみに日本語のタイトルが付けられているこの曲も好きです。