賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

Hoppípolla(Sigur Rós)

 
 
美しい。
この美しさは、U2にはないウツクシさだなあと思ったが、ではU2の美しさとはなんだろう?
シガーロスの美しさを客観的というなら、U2の美しさは主観的で、人間的な美しさというのだろうか。「ここに人あり!」と言いたくなる美しさだ。なんのこっちゃ。
 
もう生きていくことができない、あなたがいてもいなくても」というWith Or Without Youは、いうなれば倫理的な美というものだろうか。精神にクる美しさだ。
Hoppipollaの美しさは、精神というよりも、より審美的というか、絵画的な美しさで視覚的だ。音楽なんだけど。
 
ヨシュア・トゥリーを「シネマティック」と表現していたが、シガーロスのアルバムも、ひどくシネマティックだ。ひどく牽強付会な意見だが、最新作の「No Line On The Horizon」が、U2の中でもっともシネマティックなアルバムであると僕は思う。つまりシガーロスに近い作品とも言える。U2の中でもっともポストロック的なアルバムだ。
 
このポストロック的な表現部分を、360ツアーでは100%表現できなかったでのはないかと、僕などは思ってしまう。確かにあのツアーは、ものすごくおカネをかけて、凄い表現力を発揮したのだけれど、「それは違う」と、どうしても言いたくなってしまう部分が僕にはあった。僕がU2に求めているのはソレじゃないんだよと。
 
ひどく混乱したコトを書いてしまって申し訳ない。いまだ整理できてない問題なのですが、もう次のアルバムの話も出ているので、あえて最後っ屁で書き散らかしてしまいました。申し訳ない。