賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

昔書いた記事を挙げてみる3

こりずに手抜き企画をまたやらせていただきます。
今回は二宮ひかるさんの「ハネムーンサラダ」。もうちょっと有名であってもおかしくない作品だと、長らく思ってます。
 

 
 
   「二宮ひかるハネムーンサラダ」を読む(前編)」  作品紹介
なんとか2ケタ達成しそうですね、わ~い。
こいつはめでてえや! ということで、というワケでもないのですが、前々からやりたかった、二宮ひかるの「ハネムーンサラダ」について、できるだけレビュらせていただきます。


主人公は夏川実(26歳)。転職して日も浅く、面倒を抱えた状態にあり、家庭上でも、父親と上手くいってなく、勘当状態にある。
そんな公私ともに問題だらけな状況ですが、本当に問題なのは、高校生の時、手ひどい失恋をしてしまい、心が一種の麻痺した状態にあることだった。

こんな風に描写していますね。



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取って付けたような出会い
儀式のようなイベント
なにひとつ
楽しめたことは
なかった


そんなアパシー状態の主人公に、まさにその傷を負わせた張本人、斉藤遙子が、九州から上京して、10年ぶりに主人公の前に現れたことから、物語は進展します。



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や~、ドキドキしますねえ。
とりあえず部屋に入れて、「なにしに来た」と問い詰める主人公。当然です。
10年間シカトしといて、なんで今さら・・・ちくしょう!(泣)
その回答はと言いますと・・・


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物書きになりたい人キタ――!
当然主人公は呆れ返り、問詰します。


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親の世話になりながら
えらそうな事言って
出て来たんでしょう!?
まるっきりコドモだ!!



このセリフは、後の伏線になるのですが、それはさておき、
口ゲンカはうやむやのうちに終わり、なんだか酒盛りが始まります。


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27にもなってバカなこと言ってる・・・
やってるのはわかってるの
でもね・・・



ちなみに二宮ひかるは25歳でマンガを描き始め、26歳でデビューしました。分かりやすいぞ!
さて、その後あっさり酔い潰れる遙子。その遙子を抱き起こしながら、



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『わかるよ』・・・

自力で“何か”になりたい気持ち

  『わかるよ』

せめて“何か”行動だけでも
起こしたいって気持ち・・・

  『迷惑じゃないよ』




ここでもう、ある意味、この物語は完結してしまってるかもなあ。
ただ、「けれどなにも言えなかった」
これがために、これから二人は、すったもんだを繰り返すのですな、あ~あ。



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さて翌朝になると、もう姿を消していた遙子。だが、物語はまだ始まったばかりなのです。