賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

楽園vol.8感想

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今読んでるマンガですが、別に帯のコマのセリフ(「フェ○ペチーノ 何それ下ネタ? ビビるわ…」)に惹かれて買ったとか、そういうんじゃないです、念のため。

ワタシはウソをつかない男。
ええと電撃大王という雑誌があってですね、そこで不定期に掲載されてる「ナンバーガール」っていう、なかなかイケてる4コママンガがございまして、この人の他の作品も読んでみたいなーっていう、そういうノリですね。
この作品(「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」)の前に「ちょく!」も読んでみたことがあるのですが、ええまあ内容がヒド過ぎて感想が書けませんでしたよ。これは無理っすわあ、谷川ニコ先生。

それに比べれば、この「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」は(タイトル長いよ)、まだエンターティンメントしてるかなと。まあこっちもこっちでたいがいなんですけど、大丈夫! ヒロインさんを男と思えば問題ないっ。
要するに異性に関心を持つようになったひとはさん(@みつどもえ)みたいなヒロインさんが、色々と(主に性的に)懊悩するマンガなのですが、うっかり感想とか書いちゃうと、自分の過去のイタい思い出も書き連ねてしまいそうで怖いよ! やっぱりこっちも感想書けないじゃん。

ということで谷川ニコさん、電撃大王では手加減してたんだなあと、なんだかちょっぴり屈辱よ綾那な楽園vol.8の感想です。「地獄ニート」の単行本はまだでしょうか、林家志弦センセイ。
さて、今回の扉の言葉はダンテの「お前の道を進め。人には勝手な事を言わせておけ」。なかなか意味深長なセリフです。

あらためましての月曜日(中村明日美子)巻頭カラー

高校生のぎこちない恋愛の続き。もっちーさんが健気過ぎて泣ける。みさっちんと正太郎君の恋の行方も気になりますが、今回の新たな三角関係がどうなることやら楽しみですね。しかし、この人は本当になんでも描けるなあ。エロティクスFで描いてるヘンタイマンガとか、ボクは読み切れなかったですよ。そういう人だからこそ、こういうクサい話でも嫌味なく読めるのでしょうなあ。この人が楽園でマンガを書いてる意義は大きいと思います。

アパルトメイト(犬上すくね)新連載

「袖擦り合うのも多少の縁」。では袖どころか身体そのものが触れ合うのはどんな御縁でしょうね。(楽園のホームページより)

うむ、俺の知ってる犬上すくねだ。「おかえり、犬上すくね」とか、非常に失礼なことを思ってしまったよ。ワタシが求める犬上すくねの新作というのは、まさしくこれなんですよ!
こういう作品を載せる上で、「楽園」という雑誌はまさにうってつけの誌風だなあ。楽園を購読して良かったと、今ほど思ったことはないぜ!

針のゆくえ(平方イコルスン

今回も面白い。悔しいだろうが仕方ないんだ。

マイディア(かずまこを)

順調に二人の仲が進んでるワケですが(よし、主人公爆発しろ)、いよいよラスボス的なお母さんとの対決が始まるのかあ。これは最終回が近いと思うべきかもしれません。
旦那さんに見捨てられてノイローゼ状態になっているお母さんと、いよいよ真正面から向かい合う主人公が珍しく男らしいですよ。

(こわがらす あなたに向き合える)
母さん 俺
好きな子ができたんだ
聞いてほしいんだ その子のこと
(その切っ掛けの話だよ)

ああ、いいなあ。この作品はもう少し評価されてもいいと思いますよ。

お前は俺を殺す気か(シギサワカヤ

タイトルがなんか、橋本みつるのマンガみたいだなっ。橋本みつるの新刊が今月出る予定だったんですけど、直前でなんか、また延期っぽくなっちゃって、ダメージマキシマムですよ。まあ何年だって待ちますけどね。
それはさておき、今回はワリと普通というか、いつもの陰鬱なお話ではなかったので良かったのですが、それはそれで、なんか物足りない気持ちになってる自分がイヤだ。すっかりマゾ気質になってしまった自分が空恐ろしいです。

悲しい顔して(二宮ひかる

10年ぶりに、母親の愛人だった男と再会し、その男のことが好きになるという、まあいつも通りのお話。
ハネムーンサラダ」の頃からずっと、二宮ひかる作品の中で「母親」が重い存在になってますなあ。いつか、真正面からこの題材を扱った作品を読んでみたいものです。

オムレツの思い出(沙村広明

く、くだらねえ。うん、これくらい力を抜いたテキトーさがベストだな。
箸休め的ポジションとしては最強クラスだよ。

おしえてエミちゃん(武田春人)

もう、何回言ったか覚えてないんですが、もうちょっと絵が上手かったら・・・。いや、もう少し丁寧に描いてくれるだけでもいいですけどねえ。最近の「弱虫ペダル」並みに絵が荒いワケですが、どうも意図的にそう描いてるらしいから、もう何も言わないぞっ。

今回は44ページ。堪能させていただきました。これくらい分量があれば、なにも言うべきことがない。

思春期生命体ベガ(林家志弦)新連載

いよいよおっ始まった本格連載。他の人からでもチャージ可能ということで、これはまあ浮気と思われても致し方ないところ。「キスだけじゃ足りないからもっと上の段階でチャージして下さい」とかいうと、ただのエロマンガになってしまうので、それはないとして、なかなか面白い展開ですね。次回が楽しみです。

てるみな(kashmir

ようやっと、このマンガの楽しみ方が分かってきたのですが、毎回必ずエッチなシーンを挿入するのは困ったところです。ありがとうございます! こりゃホンマ勃○もんやで…(ウソです)。

ゼッタイドンカン(宇仁田ゆみ

うお、展開早っ。この前まで結婚がどーだと大騒ぎだったのに、ヒロインさん、もう妊婦さんですよ。
結婚したところで終わりだと思ってましたので、ちょっと驚きました。次回はどうなってるんでしょうねえ。

乙女ループ(鬼龍駿河

バレンタインネタ。なあ鬼龍くん、今度アオハルでなんか描いてみなイカ?(もう遅いって)
委員長さんの黒い笑顔が素敵でした。

想いの欠片(竹宮ジン)

今回は繋ぎの回といったところでしょうか。

ひたひた(鶴田謙二

発情したので夜這いを敢行するマリエルさん。動物みたいでよろしい。

夜毎の指先(仙石寛子

普通に考えて、実の姉に性的な意味で好きになるという事はない。ないが、なにかしらのマンガ的イリュージョンによって、力ずくで読者をねじ伏せる、というのならいい。それこそマンガの力だ、と言えよう。
だがしかし、この作品は「「お約束」なんで、そこは納得してださーい」と言わんばかりに、読者に魔法をかけようとする努力を完全に放棄してしまっている。そんなに「姉弟」モノというジャンルは市民権を得ているのか。知るか。このマンガのなにが腹立たしいのかというと、多分それだ。手抜きすんなってことですな。

二十分の無限(西UKO)

どちらかというと4コマの「コレクターズ」の方が面白くて、ショートコミックは今イチというパターンが多いのですが、今回はコレクターズよりも、こちらのショートコミックの方が面白かったです。

発掘(平方イコルスン

解散!」で笑った。おかしいな、面白いぞ。どうなってんだ?

かわいいよ(日坂水柯

「好きなひと」の番外編。
うむ、こういう風に魔法をかけてくれるのなら、なにも問題はない。




今回から巻末イラストを担当してたニリツさんがひっそりと引退してしまったのですなあ。特に感想を書かなかったのですが、vol.1から参加されていたので、寂しい気がします。
代わって、電撃大王系ということでかどうかは分かりませんが、次回より、大月悠祐子さんがINということになりました。作風的に考えて、非常にごもっともな人選だと思いますが、オレの考えは違った本田△風に)。
前にも書きましたが、その系統ですと、ふる鳥弥生さんに来て欲しかったなあ。変則的な作風の人は正直もうお腹イッパイという気がします。
これで、きづきあきらも参戦とかいうことになったら、さすがに楽園購読について考えてしまうかもしれません。想像するだけでキッツいわあ。お前は俺を殺す気かってモンですよ。年を取ると、邪道マンガに対する耐久性が衰えてきてしまうのだなあと実感する今日この頃です。