賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

Sky SailingとBaby Steps(一応完成)

 
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「Baby Steps」(勝木光)を買いました。

ていうかですね、なっちゃんが可愛すぎて、生きてくのがツラいんですけど、どうすればいいのかな?(死ねばいいと思うよ)
と、そんな無情なセルフツッコミはさておき、なんじゃこのキャラは~~! こんなストライクど真ん中なキャラに出会ったのは久方ぶりですよ。「機工魔術士」(河内和泉)のメルクーリオ(可愛い方の)以来じゃなかろうか。うむ、今度Avalonブログのリアさんにまたお願いして、なっちゃんを描いてもらうことにしよう。
 
あ、機工魔術士で思い出しましたが、このキャラを初めて見た時、「なんで骨センセイがテニスやってんの?」って思っちゃいましたよ。多分、勝木光センセイは、男性キャラの描き方からして女性だと思うのですが、女性マンガ家さんは、こういうキャラクターがお好きですよねえ。実際こういうキャラは女性読者に人気ありそうですし。
 
それはさておき、この作品はなっちゃんの存在を抜きにしても、大変面白くて困ってます。なんだよもう、こんな面白いのがあったんかよ。誰か教えてくれよ~!
いや、思えば「波打際のむろみさん」(名島啓二)を発見した時に、ちゃんとマガジンを買って、載ってる作品を全部チェックすべきだったのを、ついつい怠ってた自分が士道不覚悟過ぎたのだな。もうマガジンは死に体と決めつけていたのが敗因であったかっ。申し訳ありませんでした。
 
内容はテニスマンガで、とくに秀でた才能があるわけでもない主人公が、こつこつと努力して強くなってゆくという、非常に王道な展開なのですが、マガジンはこういうスポーツマンガを代々得意にしてましたよねえ。その元祖は「はじめの一歩」(森川ジョージ)だと思いますが。「HI5!」(松田尚正)も好きだったなあ。幕之内一歩というか、小橋健太の進化版みたいな主人公が、合理的というか科学的なトレーニングを積み重ね、着実に成長してライバルたちと戦って強くなってゆく展開は、読んでいて非常に気持ちが良いです。どれくらい人気があるのか、良く分からないのですが、主人公がプロになるまで連載が続けられるといいですねえ。
 
この人は人生すべてがテニスなんだ
でなきゃ こんなレベルあり得ない
テニスのために朝起きて 食事して
何かを見て 聞いて 話して・・・
だから これからも プロになって毎日
迷わずテニスのことだけ考えて・・・
生きていく   いいなぁ・・・
 
と、6巻での主人公の述懐を読んで、この作品を購読することを決意したのですが、確かに羨ましいよなあ。マンガ家さんという職業も色々と大変だと思いますが、ボクは全然まったく同情はしません。いいなあ。
 
それはともかく、その主人公のトレーニングなのですが、肉体的なトレーニングは勿論、メンタルの部分でも鍛えるというのが興味深いですね。今のところ、「アメリカ武者修行編」が一番楽しく読ませてもらったのですが(「今までで最高のテニスができてる。今勝たなきゃ・・・いつ勝つんだ!」は燃えさせていただきました)、あそこの「負け癖」の話とか、実に良く分かるなあ。「理性」と「本能」の役割分担の話も、テニスだけでなく、実生活の色んな場面で実感できますね。昔だったら「左脳」と「右脳」という風に言ってたよな。
 
週チャンでやってるバレー漫画(「出陣!!ムショ高排球軍」)は、主人公が1日30時間のトレーニンという、チャンピオンイズムに基づいて練習しているワケですが、それはそれでアリなんですが、やはりBaby Stepsのような、王道な練習方法の方が説得力があるんだよなあ。というかムショ高は、もっと無茶ぶりな練習方法を強調して、「才能vs努力」みたいな、ヘンに現実的な図式はどっかにうっちゃっといた方が、チャンピオンらしいマンガになると思うんだよなあ。才能など、たかが知れている、みたいなノリで。明日を捨てたトレーニングをもっと!
 
と、そんな大ジャック・ハンマーな話はおいといて、とにかくですね、なっちゃんが素晴らしいということだけは何度でも強調したい! 女性マンガ家さんがこういうキャラを描くと、男性マンガ家さんが描くよりはるかに魅力的に写るという、この現象はいかがなものか。同性の強みというものでしょうか。臭みがないと言いましょうか、魅力が自然にこぼれ出るみたいな印象があります。
7巻では、文化祭の折りに、チャイナドレスとか着て登場してましたけど、同級生がそんな格好してきたら、10代のボクだったら到底無理です。確実に、急増する少年犯罪の仲間入りを果たしてしまいますよ。ラフ画の段階で、もう限界だっ! 自分が恐い!!
 
 
ええと、これ以上書いてると、色々不都合なコトを書いてしまいそうですので、無理やり別の話題に移りたいのですが、先日タワレコに行ってきて、何枚かCDを買ってきたんですよ。そのうちの1枚が、このSky Sailingというバンドの「An Airplane Carried Me To Bed」という作品でして、試聴して、いっぺんに好きになりました。
 
 
 
 
いいねえ、いいよ~。。こういう青春ソングは、やっぱり好きだなあ。恥ずかしくなんかないぞっ!
別プロジェクトのOwl Cityという名義でのバンドでは、この曲アメリカで大ヒットしたそうで、こちらの方が有名らしいのですが、好みでいえば、アコギナンバー中心のSky Sailingの方を持ちあげたい!(笑) ピコピコ系のOwl Cityもキライではないですが、やっぱちょっと定跡を踏み過ぎてるような、安全過ぎるような気がします。キライじゃないですけど。
こちらの記事を読んでみると、Sky Sailingに収められた楽曲はOwl Cityよりも以前に作られてた曲らしく、わお、10代の頃の曲なのかあ。そりゃアルバムの隅々まで瑞々しい感性に満ちあふますわいなあ。
そういう、「若さゆえの過ち」的な、甘酸っぱさ全開の楽曲群は、なかなか聴いていて身悶えさせてくれます。薄々思っていたのですが、ボクはちょっと、Mっ気があるかもしれません。
 
そんなカミングアウトはさておき、なんでBaby Stepと一緒にこのアルバムのことを書いたかと言いますと、5曲目に収録されている曲の名前が、「Tennis Elbow」(テニス肘)っていうんですよ。ちょうどテニスマンガにハマってたので、なんだかシンクロニティーを感じてしまったのですね。作風も、清々しいまでの青春モノということで一致してますし。
 
ということで、最近のワタシは、Sky Sailingを聴きながらBaby Stepを読んで身悶えするという、非常に充実した毎日を送ってます。こんなにニヨニヨしてていいのかしら~。
 
 
 
 
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結局、Owl Cityも買ってしまったり。そして一緒にトム・ペティの新作も買ってしまいましたよ。いや、「おやじのロック日記」ブログのBBコシさんが、こちらの記事で紹介されていた曲が、なんだかエラく格好良かったんで。トム・ペティを聴くのは初めてですよー。ブルース系はニガテですけど、頑張りますよー。トッド・ラングレントム・ペティをごっちゃにしていた昔の自分よ、さようなら!