賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

フェア・トレード(p158)

もしアフリカが、世界全体の貿易の一パーセントを増やしたとする。それはアフリカが毎年援助で受け取る金額の三倍に等しいんだよ。アフリカは毎年約二百十億ドルの援助を受け取ってるから、貿易が一パーセント増えれば、七百億ドルの現金があの大陸にやってくるんだ。これが自立に向かう道さ。そのために僕らは働いている。援助という母乳を吸うのをやめさせるためだ。アフリカ人はへりくだるのにうんざりしている。彼らは同等に扱われるべきだし、そのパイに対して他国と同じ公正なアクセス権を持つ価値がある。だから、僕はアフリカに対して父親的な干渉をする態度には賛成しないよ。それには反対さ。でも、彼らの自立を実現するためには、今ある鎖を断たなければならない。ある意味では植民地主義は今もそこにある。奴隷制度も存在する。経済的奴隷制度だ。そこでは人びとが西洋の僕らのために安い商品を作り、ロクな賃金ももらっていない。(159ページ)

 

こういう話を聞くと、「富国強兵」をスローガンに粉骨砕身した、僕らのご先祖サマを思い出すぜ。

 

ナポレオンはイギリス人たちを商売人の国民だといいましたが、まったく正しいことです。イギリス人たちがその国を支配するのは、商売のためと知らなければなりません。イギリス人たちの軍隊と艦隊はただ商売を守るためにあるのです。(中略)
イギリス人たちの最高神はお金である、このことに留意するとすべてがはっきりします。(M・K・ガーンディー『真の独立への道』)