賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

大主教(p395)

最初は気を遣って丁寧に彼と話をしていた。大主教は人びとから「アーチ」と呼ばれているから、僕が「アーチ(弓形)様、こちらはエッジ(端)です」って言ったらね、ずっと笑っていたんだよ。広い心と優れた頭脳を持った笑顔の人だったんだ。それから僕が「こんなことをしていたらお忙しいでしょう。祈りと瞑想の時間はちゃんとありますか?」と訊ねた。すると彼は僕を見据えると「何をおっしゃる。祈りと瞑想なしで、我々がこういうことをできると思いますか」と言われた。
何だか僕自身の生き方を叱責されてるような気がしてきたよ。ずっと忙しくして、やることだらけの生き方をね。あの頃の僕は、内省や祈り、瞑想を自分でしたいと思っていたほどできていなかった。僕は修道士ではないけど、時には静寂の中で過ごしたいと思っている。でも、そうしてこなかった。それをぴしゃりと言われたような気がしたんだ。(395ページ)


最近の自分は、まさに「やることだらけの生き方」だなあと。
静寂の中で「U2 BY U2」が読みたいです~。