賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

HTDAABノート

    Sometimes You Can't Make it On Your Own

非常に個人的な思い出なのだが、ちょうど一年前、とあるマンガのキャラクターのために、
FLASH画像を作ったことがある。→

 

なにぶん、こういった作業は、これまで全然やったことがなく、当然作業は難航を極め、
どうしても絵の動きと、曲の流れが噛み合わないため、三日三晩、何度も何度も、繰り返し
「Sometimes~」を必死に聴いていた。

 

たぶん、あの時、ワタシは世界でもっとも「Sometimes~」を聴き込んだ人間だったと思う(笑)

 

そのおかげ、なのだろう。U2の音作り、あの独特な「空間感覚」が、少し理解できたような
気がした。
あのエコーのかけ方。恐ろしく細部までこだわった音の「反響」に肌が粟立つような感覚を
覚えてしまった。

 

この曲のハイライトは、言うまでもなく、中盤での、ボノさんの「S~~ing」であろう。
ボノさんは、「父親が力を貸してくれている」と語っていたが、この音域は確かに通常では
有り得ない、なにか他のところから力を得たGraceであると思う。

 

「Home」という言葉。Walk Onの原題。とても大事な言葉。内村鑑三の「外国語の研究」。

 

これをhouse(住家)、family(家族)と言わずしてhomeと言う。英民族は国のために戦わずしてホームのために戦うことあり。彼らにとりてはホームは神聖なり。彼らの国家と宗教とは、粋然として彼らのホームに鍾まる。

 

 

ホームの歌。ホームを探し求める歌。 I Still Haven't Found What I'm Looking For。あの曲でも、
ボノさんは、有り得ない音域で歌っていた。

 

激情から鎮魂へ。One Tree Hill。もしかしたら、オーストラリア公演で演奏してくれるかも?
年を取れば取るほど、死者を悼む気持ちは深く、強くなってくる。それは自然なことだ。
僕のお葬式の時には、是非、この曲をかけていただきたい(笑)