賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

厨二病(前回の記事の改訂バージョン)

ムシャクシャして書いた。てんむすならなんでも良かった。今は反省してる。

みたいな戯言を言ってないでですね。この前書いた記事を読み直し、いたく反省しました。ワタシが「てんむす」ファンだったら激怒しますね。申し訳ないです、ごめんなさい。なんか、「」(小林立)を読んでいたら、異様に腹が立ってきて・・・。この面白さの1/10でいいから、「てんむす」にも感じられたら・・・ッ。いや、これも悪口か。まんすーまんすー(反省の色がないぞ)。

まあヤングガンガンでも読んでろって話なんですけど、ヤンガンも面白い作品が揃ってるなあ。妙に殺伐とした作品が多いので、いまだ購読には至らないのですが、購読していれば「咲」にもっと早くに出会えてたのだなあ、実に惜しい。

前回の記事の繰り返しになってしまいそうなのですが、「咲」には麻雀を愛してやまないキャラクターがたくさん出てくるのですが(福路美穂子さんとか)、よく考えたら大食い競技を愛してやまないキャラって、「てんむす」に今まで出てきたことがあるだろーか。いやない。ヒロインの天子は食いしん坊なだけですしね。

強いて挙げれば、以勢日輪高校の竹山田リン部長がそれに該当するかと思われますが、愛し方がいささか・・・いやかなりおかしい。ノートしか取ってないじゃん! そんなヒマあったら強くなるために大食いの練習をしましょうよ。しかも5%未満て・・・なんじゃそりゃーとしか言えません。

OGがかなり問題のある人だとか、入部した学校が伝統校であるとか、竹山田部長と福路キャンプテンはなかなか設定がカブってる点が多いのですが、ですの部長はもうちょっとこう、大食い競技というものを上手に愛することができなかったものでしょーか。ノート作成だけで終わる部活動って・・・。リンちゃん部長が可愛いという意見は多いのですが、愛し方が異様過ぎて、ワタシにはとても共感できません。
烏井さんとの百合ん百合んな関係も人気のひとつかもしれませんが、ワタシは鶴賀高校の方が好きだな―。加治木ゆみさんは初めて見た時、なんか凄い既視感があったんですけど、セブン、「圏外です」(いちば仔牛)のセブンじゃないか! 懐かしいなあ(詳しくはなまさんの記事をご参照ください)。


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うん、並べてみるとあんまり似てないかなって。

髪型とネクタイがそう思わせるのかな。ゆみさんもへの字口にすればあるいはっ。ちなみに性格は全然違います。
と、そんなことはさておき、「咲」を読んで改めて思った事は、「果たして大食い競技を愛することは可能なのであろうか」でありました。「いやしんぼう」という言葉がありますが、大食いというのは基本的に卑しいことであり、かつ食べ過ぎというのはどう考えても健康に悪い。そんな精神的にも肉体的にも害悪な「大食い」を、周囲の人間、たとえば親が自分の娘にやらせられるかって、かなり微妙だと思いますね。自分が親だったらやらせません(笑)

自分にとって、「てんむす」の一番の問題点は多分これだと思います。ここだけ指摘すれば良かった。前回の記事はまことに的外れでござった。面目次第もござらん。忘れてください。

で、ここからが本題なのですが、様々な魅力的なキャラクターが登場する「咲」の中でも、いかに国文学者を父に持つとはいえ、いつの時代に生まれたの?と問いたださずにはいられない、天江衣さんの破格の言動の数々には参りました。思わず「朝霧の巫女」(宇河弘樹)の後醍醐天皇を思い出しちゃいましたよ。幼女な後醍醐天皇が読めるのは朝霧の巫女だけ! 宇河弘樹は頭がおかしいなっ。
それはともかく10代の頃は、難しい言葉を知るとやたらと使いたがるものですが、衣さんの時代錯誤な言葉遣いに、往時の熱情が甦ってきましたよ。俺も小難しい言葉を使いてえぇ~!

清澄ばかり瞻っていたら…
連続で他に和了られた――…
此は如何に
奴儕の貌に絶念の色が聊かもない…
拉ぎ折ったはずの心が何かに繋ぎ止められている!!

素晴らしい。まさに厨二病中島敦の小説を無性に読みたくなってくるぜ。
そういった衣さん語録と言いますか、衣さんの言葉を解説つきで紹介してみたいなーと思ってたのですが、やっぱり先鞭がついてましたね。こちらも素晴らしい解説&内容です。お疲れ様でした。
個人的に好きな言葉ランキングを挙げてみると、


1位 ハギヨシ素敵滅法!
2位 烏滸言を!
3位 昏鐘鳴(こじみ)の音が聞こえるか?


になりますが、難しい言葉遣いではないのですが言い回しとして、「片腹大激痛」が非常に気に入りました。柴田ヨクサル的なセンスですね。これは使わせてもらおう。「いやあ、今週も「てんむす」は片腹大激痛だったねえ」とか。悪口はもう止めろ。

それと、「そんな戮力通用するものか…」の解説には驚きました。「戮力」って、てっきり戦闘力と言いますか、「戦う力」と解釈していたんですが、そういう意味だったんですねえ。いやあ勉強になるなあ。そういや朝霧の巫女でも、楠木正成が「戮奉る」なんて言ってたなあ。

と、難しい言葉も知ることができる「咲」に夢中な今日この頃です。アニメ化もされた有名作品を、今頃になって・・・とかなり恥ずかしいワケですが、そういうことは気にしないっ。




追記:
上記に紹介したブログ(「一切余計」)の記事に、島本和彦さんのマンガから引用されたセリフがあったので、こちらも紹介。
なぜ!!
なぜこんな……つまんねぇものが売れてんだよ――――っ!
こんなクソつまんねぇマンガが――――っ!!
おれにはまったくわかんねーよ!!
読者の頭がわりーんじゃねーのか!?
とか思いはじめたら――
確実に自分自身が病みはじめてる凶兆!
そんな時は!!
他人のマンガより、まず自分を心配しなくては!! (島本和彦新吼えろペン」四巻P144-P145)

やはり精神が衰弱してると、悪口が出やすくなるのだなあ。つるかめつるかめ。