「TPP亡国論」を読んだ
しかしアレですな。今流行りの本を読むというのは、またえらくハズいものですな。
でも面白かった。扇情的なタイトルと帯なのですが、ですます調で丁寧にTPPについて語られている内容は至って平静なものであり、こういう方面に極めて不案内な自分も色々とタメになりました。「賽の目クンはもう少し世の中に関心を持った方がイイね」キャンペーンは、今後も推進することにしよう。ちなみに今はボルヘスという人の「詩という仕事について」という本を読んでます。なんか、いいコトがいっぱい書いてありますよ? この人の小説も読まないといけない気がしてきました。まずは「伝奇集」かな?
と、それはさておき、中野剛志という人には、なにか引っ掛かるものがあって、それがなんなのか、この本を読んでもまだつかみかねていたのですが、TPP亡国論の隣に置いてあったピンク色の装丁の本を見て、ちょっと腑に落ちました。ああそうか、小林秀雄なんだと。
こうして並べると、2冊で対になってるみたいでござる。
最後に、小池一夫さんのツイッターより、こんなつぶやきを。
そして、日本は地震大国に原発を建てまくり、年金制度は破綻しつつある。経済が弱っているところに、今度はTPPの交渉参加。全てが、命と金の交換である。今、日本は戦時下にあると思う。銃弾やミサイルの飛び交っていない「魂の戦争」の激戦区であると。
魂の殺し合いの中で今、問われているのはなにか。マンガでも小説でも映画でもTVドラマでもロックでも、そこに触れてないものは、みんなダメだとちょっと思ってます。傲慢かもしれないけれど。