賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ポリの新譜を聴く

イメージ 2

  今日も今日とて、超ブルーモードな賽の目です、こんばんわ。

ということで、U2漬けになる前にPOLYSICSのニュー・アルバム(「Wa ate the machine」)のことを書いとこうと思うのですが、前作よりも聴き込んでおります。気に入りました!

 

ポリで一番好きなのは、新参らしく「Now is the time!」なのですが、あのアルバムはU2で言えば、ヨシュア・トゥリーみたいなモンかなと(「National P」は?)。
KARATE HOUSE」はバンドの一体感という点からズーロッパで、「Wa ate the machine」は、最初の3曲が新機軸で、後半ほど「らしい」曲が続くことからPOPなのではないかと思うのです。

 

おお、我ながら分かりやすい説明だな! 難点はU2ファンにしか通じないコトですが(笑)
今回の新譜は、「歌モノ」に対するこだわりが感じられますねえ。そこまでポップにするかあ、な曲が何曲かありますよ。「ありがとう」を最初聴いた時は、「なにこの、腐れJポップ」とか思ってしまいましたが、後半パートがえらいカッコ良かったのでホッとしましたよ。最初からやってくださいよ、もう!
イロトカゲ」の、米米クラブみたいな歌いっぷりにも、軽い殺意を覚えましたが(笑)、これもベースが超カッコ良かったので許します。まあ、このポップ路線は全然売り上げに結びつきそうにないので、許されるんじゃないかと。その努力は無駄ですよ~だ(笑)

 

こちらの方のブログで紹介されていたインタビューで、ハヤシさんが「Pretty Good」について、こんな風に語ってますね。


そう思ってフミと曲作りを始めて、できたのが「Pretty Good」だったんです。これは大きかったですね。ほんとに新人バンドのデビューシングルのような新鮮な衝動に満ちあふれてて。俺もフミも、やっぱ初期の頃が好きなんですよ、どのバンドでも。例えばディーヴォでもビートルズでも。勢いがあって、制御されてない感じ。あと、やんちゃな感じとか、はっちゃけてる感じとか。歌い方も洗練されてない感じもあったりとか。要は、若気の至り感もふくめて、1st、2ndが持ってる感じが好きだったりするんですけど、そういうのを作りたいと思って、この曲で出せた。


まあ要するに、「Pretty Good」は、「Vertigo」なワケですよ! なんて分かりやすいんだ~!
などと、強引にポリとU2を結び付けてますが、意外と共通点は多いと思うんですよ。フロントマンがグラサン(バイザー)取ったらイケメンとか(笑)
ボノさんがギターを担当して、エッジがキーボードを担当すれば、モロにポリシックスですよ!(いやいや)。

 

そんな戯れ言はともかく、このインタビューは、これまでのポリの歴史が率直に語られていて、いいなあ。


で、ある人に指摘されたんだけど、日本の音楽マーケットっていうのは、ロック好きだと言いながらも、8割9割ぐらいのほとんどの人が、歌聴いて応援されたり、元気づけられたり、自分の弱い部分を代弁してくれたりする音楽を好む人たちばっかなんだから、そこをわかってる?って言われて。ガーンって。じゃあ俺のやってることってダメじゃん、売れないんじゃんって。相当落ちましたね。やっぱそうなのかーって。


そういうコトから、「歌モノ」を意識するようになったんでしょうねえ。売れないっていうのは、ツライよなあ。


やっぱライブをやると待ってくれてる人たちがいて、すっごい盛り上がってるのを見て。いいじゃんこれで、って。自分のやってることってやっぱイケてるよね?みたいな(笑)。ここにわかってくれる人たちがいた、みたいな。そういう気がしちゃったんですよね。だったらもっとこの場を楽しませるような、今来てる人たちをもっと喜ばせるライブをしてやろうって思ったんですよ。そこでMCも変わってきたし、面白い曲もいっぱい作りたくなってきた。


ここらへんのくだりは感動的だなあ。その前までは、


だからあの頃はライブでもお客さんを見てなかったですね。自分を100%出し切るライブをすればそれでいいと思ってたから、お客さんの反応とか、そういうのはまったく関心なかった。MCもほとんどしなかったし。ライブやるたんびに、今日も自分を超えてやろうみたいなモードでやるんですよね。それが自分のなかでのロックの表現方法だったのかもしれない。だから、お客さんと一枚壁を作ってたと思いますよ、当時は。


とかだったのに(笑)
昔の音楽を聴くようになった話もイイですね。


で、そんときにちょうど、それまで毛嫌いしてたロックレジェンドってものを聴いてみようかなって思って。で、タワレコとか行って。Aから「ロック名盤を聴こうキャンペーン」みたいなのを自分でやったんですよ。AC/DCとか。ディープ・パープルとかキング・クリムゾンとかイエス、ジミヘンとか。そういうの、ぜんぜん知らなかったから、ちゃんと聴いたんですよね。そしたらやっぱ、どれもよくて(笑)。今まで自分は自分が好きなことしかやってない。それもニューウェイヴの、くだらない頭デッカチな考えでしか音楽作れてねーじゃん、POLYSICS、ニューウェイヴの村でしか活動してなかったじゃん、って思って。


ここら辺はなんか、本当、U2とカブってますよね(笑) U2も初期の頃は「1974年以前のレコードは聴いてない」とか言ってましたからねえ。「BOY」に感動したジミー・ペイジがプロデューサーに志願しても、素っ気なく断ったり、ブルースなんて退屈だとか言ってキース・リチャーズを憤激させたり(笑)
こういう、温故知新と言いますか、「過去から未来を学ぶ」というのは、いいですねえ。非常に真っ当な音楽遍歴だと思います。ワタシなんか、しょっぱながビートルズでしたからねえ・・・
それはともかく、個人的には、次のアルバムでアクトン・ベイビーなアルバムを作って欲しいところです(笑) 大胆に、さらに大胆に、常に大胆に!


最後に、初回特典版に付いてたライヴDVDなんすけど、アンコールでですね、上北沢ピーチパイ・ガールズなるものが登場するのですが・・・





イメージ 1

これはないわ~、ハヤシさん。
相変わらずのフリーダムなライヴをやってますなあ。ちくしょう、ライヴ観たかった~!_| ̄|○