賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

なごや戦記

  「池田晶子」と聞いて、ダヤンを思い出すか、ソクラテスを想起するか、涼宮ハルヒを連想するかで、その人の文化圏がつかめるかもしれないですね。

 

こんばんわ、「毎日ブログ更新」とかいってた日々が懐かしい賽の目です(遠い目)。

 

まあ、アレですよ、昨年の11月に名古屋に行って、往年の同人誌熱が再燃してしまったのが、
かな~りまずかったですね。ノリで買った桐原いづみさんの同人誌(「はちみつれもん」)が
異様に面白かったので、「もう全部読んでやらあ!」とばかりに、久しぶりに秋葉原の同人誌を
売ってる店舗を渡り歩いてしまったのですが、昔、すごく探してた同人誌が、ひょいと見つかって
しまったりするイベントが発生するなど、いやあ、燃えたなあ。2年くらい探し回ってて、どうしても
見つからなかったんだよなあ。kojiroさん、俺はやりましたよ!

 

さらには、「レモネードBOOKS」のおかげで、読書熱をも再燃してしまったこともあいまって、
もう、なにから書いて良いのか分かりません。
インプットが多すぎて、アウトプットする余裕がなくなってしまったと言うべきでしょうか。

 

読むことと書き述べることの比率が、時間的に八対二ぐらいであるのが一番精神に
健康である気がする」と、今読んでる本に書いてありましたけど、そうですよねえ。今の
ワタシは、10対0ですよ(笑)


そんなワケで、とても有意義だった名古屋オフだったのですが、フィギュアに対する先入観が
変わってきたきたのも、収穫でした。「フィギュアって、いいなあって・・・

 

まあ、アレですよ。「二次元のものを三次元で鑑賞する喜び」というヤツが、じわじわと認識
できるようになってきましたよ。進化なんだか退化なんだかよく分かりませんが。
なまさんに、黒鉄はやてのフィギュアを見せていただいたのですが、それを見た時の、この
気持ちはなんだろう・・・これは、恋?

 

まあ、それは冗談なんですが、なんで最近のマンガ雑誌が、やたら付録にフィギュアを付けるのか、
理解ってまいりましたよ。まあ問題はでして、ショボイのもらってもしょうがないんですよ!
ちゃんとお金をかけて制作されたフィギュアの破壊力というのは、なかなかのものですよ、諸君!

 

熱心にフィギュアを見てましたら、なまさんに「U2のフィギュアを作ってみたら?」と
すすめられてしまったのですが、・・・ムムム
すっげえ作ってみたくもあるのですが、時間とおカネが・・・_| ̄|○
老後の人生プランに、「U2のフィギュアを制作する」を加えておきましょうか(笑)


あと、他にもですね、名古屋のその筋のお店で、「ジョジョ」のガチャガチャがあったんで、
思わず20年ぶりくらいにガチャガチャをやってしまったんですが、フィギュアには、そういう
懐古趣味的な部分も大きいかもなって思いました。「おおっ、懐かしいなあ」という感覚をくす
ぐられるのですな。

 

小林秀雄という文芸批評家がいるんですが、その人が骨董にハマったことがあって、エッセイで
色々書いてるのですが、読んでいて骨董とかフィギュアとか、そういうのは日本人的好みに
フィットするものがあるんじゃないかなあと思います。

 

「徳利と盃」というエッセイに、とある人物の話が書いてありまして、その人は、目利きの焼き物商人
で、「子供もなく、道楽もなく、ただ焼き物で、店から還ればひっそりと暮らしている。非売の
名品を、しこたま抱え、庭の一隅に、立派な陳列館を立てている」、そんな人に、小林秀雄が、
陳列品はいいから、普段人には見せない、自分のためだけの徳利と盃を見せてくれ、と言うと、


すると、唐津を三つ、堅手を一つ、見事な盃を四つ、炬燵の上にパラリと並べた。一合はどうかと
思われる小振りの、とろとろになった鶏竜山の徳利を出して来て、「わしには、これ一本で丁度だ」
と笑った。店では見せない顔附きである。私が、黙って、盃を一つ一つ、ていねいに見ていると、
彼は、独りごとのように言った。「五十年で、たったこれだけ。無いもんだ。いや、無いもんだ」。
嫌いと言うのは易しいが、好きと言い出すと、まことに混み入った世界に這入るものである。

 

フィギュアの世界も、あと何十年かすれば、こんな爺さんがうじゃうじゃ出てくるのでしょう。
それが日本人ですから。まあ要するに山田芳裕の「へうげもの」は面白いということですよ!(笑)

 

例によって、話がぐちゃぐちゃになりましたが、「オタク道は奥が深いぜ!」と改めて実感できた
ことが今回の名古屋オフでの収穫でした。あ、ちなみにガチャガチャの結果は、DIO様でした。
URRRRRYYYYY!!!