なぜ、これほど面白いマンガを描く人が、あまり一般的に知られていないのかというと、
三原作品について語るということは、同時に自分について語ることになってしまうからであり、
自分語りをして楽しいのは自分だけだという、端的な事実を鑑みれば、誰もすすんで
三原順に
ついて語りたがらないのは腑に落ちる話といえる。
だがしかし、三原作品を少しでも多くの人に読んでもらいたい気持ちは相当にあるので、
ワタシはこれから向こう一年、「なにか面白いマンガはないですか?」と訊かれたら、
「
三原順を読んでごらん」と返答するコトにしよう。なかなか読者に不親切な作風である
のだが、必ずモトが取れる作品だと断言する。