賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

マンガ作品感想(字数制限許すまじ)

ナチュン」も「蟲師」も「八福神」も「鵺の砦」も、山田秀樹恥ずかしいタイトルの本も買ってないぜ!(挨拶)

それ町」? そんなの後回しさあ~。徐々に買うんですよ、徐々にね!
ということで、前回書き損ねてしまたマンガ感想なぞ、少々。


トロイメライ」(島田虎之介

いきなり、ガツンとやられました。賽の目は、映画を全然観ない人ですので(最後に映画館で観たのは「REVIVAL OF EVANGELION」だよ、10年前ですよ)、こういった極めて映画的な手法で描かれた作品を読まされると、目が点になるばかりであります。どうにも書きようがないな。
ワタシの好きなマンガ家さんの中で、映画的手法を強く感じる人を、ぱっと思いついただけ挙げてみますと、志村貴子さん、ひぐちアサさん、久正人さんといった名前が思い浮かぶのですが、こういう人たちのマンガを読みますと、映画に縁のないワタシも、覚えず映画を観たくなってしまいますね。
「マンガは象形文字」と、某マンガの神様がのたまってますが、文字ではなく、絵として「構図」としてのこだわりが感じられる作品を読む楽しさを感じる能力が、ワタシの場合、はなはだ未発達ですので、ここは、島田虎之介さんのマンガをもっと読んで勉強しておきたいところです。


聖おにいさん」1巻(中村光

ブッダとイエスのぬくぬくコメディ」(オビより)。
キャラクターとしてはイエスブッダなのですが、人格的には、まったく普通人と変わらないところがオモシロポイントでしょうか。冒頭から、「ジョニー・デップに似てる」と女子高生に言われてニヤケるイエスなぞが登場いたしまして、罰当たりと言いますか、ツカミはオッケーと言いますか、なんともはや・・・。まあ、萩尾望都の「百億の昼と千億の夜」(原作:光瀬龍)に出てきたイエスよりかは、マシじゃないかと。あのイエスは小物ぶりが極まってたなあ。こちらのイエスは、のんきに人気ブログを運営してたりするのですが、いやいや、この星、全然平和じゃないっすから!
アフリカとかコソボとかチベットとか、色々ありますから! ブログ更新してないで、もうちょっと仕事してください。そうすればボノさんも音楽活動に専念できますからっ。
個人的には、ジェットコースターに乗って悟りを開いたブッダが、一番おかしかったです。


「めがねのひと」(日坂水柯

うむ、えちぃな! まともに感想が書けませんぞ! 個人的にはコンタクトした彼女にむらむらしてしまった話が『もう、しません』)、リアルすぎて笑えませんでした。ナマナマしすぎますぜ。小野寺浩二に叱られる~。
この人もまた、コミックハイでなんか描いてなあと思うのですが、う~む、同人誌で伸び伸びと、エロい話を描いてもらった方が良いような気もしてきますな。こういった低体温非高揚不完全燃焼恋愛漫画が、今こそコミックハイでは必要だと思うのですけれども!
小学生が主人公の話なんざ、どうでもいいんですよ! 関係ないのですが、「とらだよ。」vol.85の「漫道+」で、あずまゆきが登場していたのですが、一瞬、ナディアかと思いました。こういう絵も描ける人なんだなあ。思わずスキャンして保存しちゃったよ。コミハイでも、そういうのをじゃんじゃん描いてください。幼女きんし~。


「チキタGUGU」8巻(TONO

最終巻。ああ、終わってしまったなあ。「めでたし、めでたし」という終わり方ではありませんが、満足できる終わり方でした。ニッケルが出てきた時は、年甲斐もなく泣きました。
以前にも感想を書いたことがあるのですが、個人的にTONOさんの最高傑作と考えているこの作品は、多くの人に読んでもらいたいなあと、改めて思いました。
このマンガ家さんの死生観は、一種独特なものがあり、それが一番の魅力だと思います。そこに魅力を感じなければ、非常につまらない作品に映るだろうなあと思うと、あまり強く薦められないところが痛し痒し。でも読んで★


SKET DANCE」1&2巻(篠原健太

そういえば昔、「ガクエン情報部HIP」(富沢順)ってマンガがありましたね。
と、とっさに昔のジャンプ作品を思い浮かんでしまうくらい、毎週ジャンプを何度も読み返してた賽の目でございますが、今はこういう作品がジャンプに載っておるのですなあ。
なんというか、疲れました。こういうハイテンションのマンガを読むのは、そういえば久し振りだぞ。ハイテンションのマンガを読むのは疲れるねえ。「賽ノ目手帖」を読んでくださる人も、こういう疲れを感じてるんだろうなあ。ということで、今回はローテンションで記事を書いてます。
そういう疲れもさることながら、主人公が小さくなるシーンとか見て、「これはあれだろ、ええとなんだっけ、「BLACK CAT」のパロディだろ?」と、元ネタを思い出すのに頭を使ったりして、なんか大変でした。もうジャンプ読んでないんだからさー。最初はポルナレフかと思いましたよ。
きっとワタシが見逃してる小ネタがいっぱいあるんだろうなあと思うと、なんか悔しいのですが、まあいいや。正直シリアス・パートは、若さがモロに出て、あまり感心しませんでしたが、ギャグ・パートは面白かったです。唐突にバトル物に路線変更になって、なんちゃらトーナメントが開催されることもなさそうですし、なまさんと同じく、これからもまったり楽しませていただきます。


ストライプブルー」4巻(松島幸太朗

今、一番面白い野球マンガなのではないだろーか。野球マンガは、こういう時期が一番面白いよなあ。
主人公がなんだか、アー坊じゃなくて、直木みたいなカンジになってきましたが、直木にアドバイスしたりバッティング練習に付き合ったり、友達想いのアー坊は、本当にいいヤツですねえ。前作の主人公とは大違いだよ。まあ、その主人公の腹黒さで、「ショーバン」に注目してしまったワケですが。
それはともかく、単行本は、巻末のコラージュ漫画が楽しいですね。2巻の「おまえ、大変な目にあうぞ!」って、やらかしたのは自分じゃないですか。面白い主将だなあ、もう。
ということで、この作品は単行本で楽しもうと、雑誌では極力見ないようにしていたんですけど、こちらのブログでですね・・・

俺も絶望したっ!(AA略)

なんでなんで、オレはチャンピオンをチェックしてなかったんだ~。バカバカ、オレのバカ!
と、激しく後悔しましたので、今ではちゃんと雑誌で読んでますよ~。観覧車の辺りから。空ちゃんは、ツンのままでいて欲しかったなあ。タバコを捨てるようにお願いしたアー坊にキレて、や、やり過ぎじゃないでしょうか、押忍級にアー坊をボコったシーンは素敵でした。


フルセット!」1巻&2巻(梅田阿比

連載第1回の、のっけから、「はじめの一歩」みたいな主人公に、速攻で燃えたワケですが、今週で最終回だそうで・・・_| ̄|○
荒削りなところが目立つ作品といえばそうなのですが、それを補って余りあるモノがありました。マンガは気合。そういうのは描いてくうちに、自然に上手くなるもんなんですよ。今週で最終回だけど!
ぼくは誰かの役に立ちたい」と、「機工魔術士」のメルクーリオみたいなことを言い出した時には、燃えを通り越して萌えに走りそうでした♪(STOP賽の目くん!)。この主人公には、メルクーリオの分まで頑張って欲しいなあって思っちゃいますよね。今週で最終回ですけど(しつこい)。
もう少し、長い目で見ていて欲しかった作品です。はあ~。