図書館に行ってエレカシ本を借りてきた
こっちの古い方ですね。↓
そろそろ自分の力だけで聴き込むのも限界に達してきたので他人の力を借りますよ、他力本願ですよ。
わりと分厚い本ですので、タラタラと読んでおったのですが(返却期限ヤバヤバ)、確かにこの音楽性はいかにも渋谷陽一好みだよなあと、久しぶりにロキノン節を楽しんで読ませていただきました。
おかげさまで大体、どんな方向性でこのバンドが進化していったのか、なんとなく把握できてきたのですが、これまでの硬派路線から急に変わったんですねえ。これは面白いですよ。
突如ステージ上でフレンドリーな振る舞いを続ける宮本氏に「宮本ぉー、なにがあったのか言え!」という声が飛んだらしいのですが、分かるわぁ~。U2ファンなら身に沁みて分かりますよ。俺だってZoo-TVの頃のボノさんに「ボノォー、なにがあったのか言え!」って言ってやりたかったですよ。まあボノさんというかエッジになんか色々あったみたいなんでけどね。
それはともかく、いまだに奴隷天国という曲に対してどういう距離感で接していけばいいのか困惑し続けておるのですが、山崎洋一郎氏のこの文章には驚きました。
宮本という男は物凄く嫌な男である。最初に会った時は衝撃を受けたほど、並大抵ではない嫌な奴である。ケンカ言葉と卑屈な敬語を嫌らしく混ぜながら使い分け、意味のないニヤニヤ笑いをてらいもなく晒し、深く考え込んだと思えば相手をバカにする一言を言い放つ、そういう、場を完膚なきまでにブチ壊す徹底的に嫌な奴だ。(282p)
あなた、そこまで言いますか。
そこまで言えるほど親密なんだろうなとも思わせる宮本評ですが、Youtubeなどで、そういう面を観ることも出来たりしますので、ははあ奴隷天国というのは、そういう物凄いイヤなヤツが徹底的に嫌な気持ちにさせようと作った曲なんだなあと、それはそれで納得がいきました。
ガストロンジャーなんかは、その毒もいい感じに快活になってきてるのですが、奥様ご覧になりました? Wikipediaの解説。こんなことが書いてあるんですよ。
当初、NHK『ポップジャム』にて収録される予定だったが、歌詞の一部「人の良さそうな変な奴がのせられて偉くなっちゃって」の部分を、当時の首相・小渕恵三を皮肉った解釈と思わせるとの理由で別の曲での収録となったが、結局収録は行われなかった。渋谷陽一もNHKFMの番組であるワールドロックナウにて、「この曲を放送したかったのだが、NHKでは放送禁止となった。」と発言している。
NHKちょうチキン。
なんかもう言論の自由とかそれ以前の問題ですよ。そこは最低限がんばれよNHK。
大体、「人の良さそうな変な奴」が小渕恵三のことだって解釈すること自体がずいぶんと失礼じゃございませんこと? そんな忖度はいらんのですよ。
NHKって権力に対してそんなに弱腰なんだと驚いた次第でございますが、まあなにはともあれ紅白には出場できて良かったです。時空を飛ばすな飛ばすな。
今現在、宮本氏はソロ活動をおこなってるそうですが、トム・ヨークなんかもソロ活動を始めた時は「すわ解散か」と騒がれたように、エレカシも解散するんじゃないかって思われてそうですね。トム・ヨーク本で自身のソロ活動について色々釈明していますが、長年バンド活動やってると、どうしてもそういう衝動が湧いてきますよね。まったくソロアルバムを出さないU2が異常なんです。トム・ヨーク、最近ソロで新譜出したみたいで買わないとなあ。
ええと、まったくまとまらないまま終わります。他のブログをほっつき歩いているうちに出会った、感銘を受けたエレカシ記事なども紹介したかったのですが、まずはここまでにします。