賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

Larks' Tongues In Aspic Part II(人間椅子)他

生まれて初めて行ったライヴがキング・クリムゾンでした。

2度目がレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンで3度目がU2賽の目ですこんばんわ。なにがビックリしたって「さいのめ」で変換したら「際の目」って出てきたことだよ、今まで更新しなさすぎぃ!
 
キング・クリムゾンは「太陽と戦慄」がファースト・コンタクトだったのですが、衝撃でしたねえ。こんな音楽があるのかと。これが音楽なのかと。
こういうのを聴いちゃうと普通の音楽が聴けなくなっちゃいますね。あの頃は若かった。いくらでも観念的に聴けちゃうから、いくらでも迷えるわけですね(笑)
 
観念からいかに現実に帰ってくるか。その為にライヴに足を運んだのですが、見事にCDの音をそのまま演奏されてしまい、帰ってこれませんでした(笑)。音楽は音を楽しむもの、という境地に至るまでは長かったなあ(しみじみ)。
 
そんな洋楽野郎の賽の目ですが、今は木村カエラばかり聴いてるんだから世の中分からんもんじゃのう。この人の書く歌詞はちょっとブッ飛んでて面白いですね。Yellowの冒頭の歌い出し「雨に打たれちゃったってメゲないぜ」はいつ聴いてもシビれるぜ、メゲたらアカン!(by末原さん)
 
 
 
カエラさん、どちらかというライヴの方が聴いてて気持ち良いのですがなかなかライヴ演奏が見つけられないのよー。
そんな次第でJ-POPばかり聴いてるワタシが今読んでる本がこれ。↓
 
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いーじゃん!
メガデスの人というイメージしかなかったのですが、こんなに日本の音楽を愛してるとは存じませんでした。
 
 日本では、邦楽って、洋楽よりもレベルが下だと思い込んじゃってる人が結構いるよね。でも、その考えは間違ってます。それはただのコンプレックスだよ。洋楽出身の僕が言うんだから、絶対に確かです。(『いーじゃん!J-POP』56p)
ただのコンプレックスだよ」とかそういう心に来る話をする時は先に了承を得てくれへんか? こっちだって気にしてるんだよ!
そもそも外国人に自国の良さを教えてもらうって、大変ありがたくもなかなかカッチョワルイ話なのですが(ラフカディオ・ハーン小泉八雲)に日本の良さを教えてもらう的な)、それだけでなく音楽的な話も本の中でたくさん盛り込まれており、そちらも読んでて楽しかったです。
 
それにしても「マーティが選ぶJ-POP極私的TOP40」の中で私が「知ってる」と言える曲が1つだけってのもひどい話でございます。
その1曲がこれ↓
 
 
 
うむっ。(うむじゃねえ)
しかし、ヴォーカルの人はえらい美人さんですな、びっくりしたなあもう。
マーティさんの解説によりますと、
 
サウンドのベースは、ディストーションがかかったギターです。『負けないで』『揺れる想い』みたいに、ひずんだ音のギターを2本重ねて、弦をミュートさせながら「ジンジンジンジン」とエイトビートを刻んでいる曲が多い。実は、これはヘビーメタルの手法です。音圧を高めれば、元祖ヘビーメタルといえるジューダス・プリーストみたいですらあるし、メガデスでもよくやりました。早弾きのギターソロが入ってるところもヘビーメタル的です。(217p)
 
そっかZARDってヘビメタやったんや…。
知らなかったそんなの…チョーさんもビックリやで。
ライヴで聴いてみて「なるほど」と思った次第ですが、当時はまったくそう思わなかったです。ちなみに賽の目はその頃とあるCDレンタル屋さんでバイトしてました。
 
 ZARDサウンドはだいぶ研究しました。J-POPの元祖だと思います。その後のJ-POPによく見受けられる特徴がほとんど入ってますから。
 例えばコード進行。ZARDの曲で特によく使われているのは、パッヘルベルのカノンというクラシックで有名なコード進行です。『揺れる想い』のAメロみたいにベース音が1音ずつ下がっていくのが特徴ですが、実は、このコード進行はJ-POPの素といってもいいくらい、たくさんのJ-POPに入ってます。さわやかでハッピーな曲をつくりたかったら、まずはこのコード進行です。(218p)
ふーむ、ZARDも一度ちゃんと聴いてみるかー。ということで最後にこの曲をば。