賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

子供時代の僕が裸足で踊る

1年ほど前にこの記事を書いて以来、ずっと心にモヤモヤするものがあって、とうとう我慢できなくなって、昨年の11月頃にTM NETWORKのベスト盤を借りてきたんですよ。


そして中学生の頃、一番好きだった曲(「Girl」)が流れて来て子供時代の、僕が裸足で踊る~♪」という歌詞が耳に入りこんで来た時の驚きは、ちょっと言葉に表現できません。

覚えている…思い出せる」などと、シュトヘルみたいな言葉を口走りそうになってしまったのですが、言葉が、メロディーが寸分違わず頭の中にしまいこまれている。非常に驚きました。

一種のタイムマシンですね。まさに中学生の頃の自分が裸足で踊ってました(笑)
笑ってしまう事に、覚えているのはすべて「メロディー」なんですよ。サウンドの方は欠片も覚えていない(笑)。凄く洋楽チックでそれにも驚かされました(笑)。こういうフィールドで勝負してたんだなあと。

U2ビートルズも知らない、あの頃の自分では、そんな小室サウンド(笑)を理解する術もないのですが、本当にもう宇都宮隆氏の声しか頭に入ってない。「歌」しかない。

そんな次第で、20数年前の記憶通りの「歌」にセンチメンタルに浸りつつも、「わ、こんなアレンジだったんだ」、「このドラムかっけーなあ」などと「サウンド」を楽しむという、とても不思議な体験をしておりました。

もう何度も書いていて恥ずかしいのですが、自分には「英語コンプレックス」みたいなものがあって、日本語の歌は本当に苦手なんですが、今聴いてる音楽はそのような英語コンプレックスに侵される前、言ってみれば無垢だったあの頃(笑)に聴いていた曲たちですので、なんとかイケるんですね。結構ギリギリなんですけど(笑)。新鮮だなあ。

言うまでもなく、いや言わなきゃ分かんないって(笑)、TMを聴いてみようとふんぎりをつけてくれたのは、U2のニューアルバム(Songs of Innocence)でございます。

今回は、過去に自分達がどういった音楽に夢中になっていたかを振り返って制作されたそうですが、そういったU2U2になる以前のサウンド無垢の歌)に触発されたことは間違いなさそうです。

ですので、U2の新作を聴いてTM NETWORKを聴くというのはワタシにとって極めて自然ななりゆきなのですが、うん全然自然じゃないな。
そこらへんの機微を語れるような気が全然しないので、まあ適当に聞き流して欲しいのですが、2014年はTMにとってデビュー30周年にあたるそうですね。

そういった偶然もシンクロニティーととらえて、「これは神様がTMを聴けと言ってるんだな」と解釈したのですが、いや大正解でした。TMを通して当時の日本の音楽シーンについて色々と知識を得ましたし。いやあ本当にワタシねえ、なんにも知らないんですよ、日本の音楽は。30年近く洋楽しか聴いてませんでしたからねえ。いや勉強になりました。
 
と、こうして書いてても「これ自分以外の人が読んで面白いかなあ」と尋常でなく疑問ですので、大急ぎで終わらせます。日本語で歌えるっていいなあ。