賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

最近買ったマンガなど(前篇)

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咲-Saki-小林立)全巻購読、余裕でした。

いやいや、余裕じゃないって! 本棚がもうホントやばいんだって!!
しかし後悔はしない。ていうかもう、こんだけハマってんだから、いくら痩せ我慢したところでいつか限界が来るのは決まり切った話なんですよ。もう暗記するほど読んだつもりでしたが、さらに繰り返し読んでやるぜっ。
そして今さらですが、のどっち、ノーベル生理学・医学賞受賞おめでとうございます。5巻のおまけマンガのたった1コマだけでネタにされるなんてヒドいっす。iPS細胞については「EIGHTH」(河内和泉)で知ったなあ、ワタシは。ちなみに「EIGHTH」最新刊(9巻)は22日発売です。今日ですやん。




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「アイリス・ゼロ」(蛍たかな)を5巻まで読みました。

人間やじろべえさんにおススメされましたので、早速読んでみました。なるほど、「さくらDISCORD」(増田英二)チックな、激情タイプのマンガでございました。
その愛憎劇は面白く読めたのですが、ただ「アイリス」という設定がかなり気になりました。

簡単に言うと、アイリスというのはジョジョでいう「スタンド使い」みたいな異能者で、ある年代から一気にアイリス所有者が激増する(99%以上)になるという設定なのですが、その世代の人たちって、周りの人間が全員スタンド使いってことになりますよね? これってかなりキツい状況に思えます。

初対面の人間に対しては、「こいつはどんな異能の持ち主なのか」と警戒しつつ、爆弾を扱うような慎重さでコミュニケーションを取っていかなければならない。なかなかのストレスではないかと思います。正直、僕はそんな社会に住みたくないです(笑)

そのストレスが、1%未満のアイリスを持たない欠落者(アイリス・ゼロ)への差別へと結びついているのではないかと思うのですが、その矛先が大人たち全般に向けられたらどうなるのか。恐るべき世代間闘争が始まるのではないのでしょうか。

正直、メインキャラ以外の同級生は大概「只の嫌な奴」としてしか描かれないケースが多いのだけど、俺はむしろ「つまらない大人」となってしまった教師の方が問題だと感じる。「アイリスを持ってない我々大人にとっては何を視られてるか気味が悪い」とか「我々に解らないデリケートな問題」って確かに事実なんだけど「それを受け入れて親身に生徒に接するのがお前ら教師の仕事だろうが」とイライラする。

と、人間やじろべえさんは指摘されてますが、ワタシはむしろ「なんであなたたちは恐怖しないの?」とイライラします(笑)。このエリート意識の高い若き異能者たちが、いずれ社会の中枢を担う地位を占めた時、あなたたち老いた大人(無能者)は容赦なく排除されますよ、間違いなく。

自分が大人の立場だったら、彼らアイリスを徹底的に管理し洗脳し無力化することに努めますね。だってアイリスの勃興を妨げなければ、自分たちの既得権益をすべて奪われてしまうのですから、大人たちは必死になって超管理社会を達成していこうとするでしょう。

と、こういうことを考えてしまうのは、自分も「つまらない大人」になってしまった証なのですが(笑)、のほほんとアイリス達を野放しにしてる大人たちにイライラが募ります。そこが気になって物語に集中できません(笑)

なんか文句ばっか書いてるようで申し訳ありません。メインの物語についてはキャラクターの魅力も含めてまったく問題なく楽しめましたので、余計その世界観が気になって・・・(笑)
まあ、こういった舞台装置への文句は野暮という部類で、そこは気にしないのが正解なのですが、「自分も大人の考えになってきたんだなあ」と、そこが切ないワケですよ。ワタシは哀しい。