賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

究極のベスト・アルバム

 
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年末になりますと、「今年のベスト・アルバム トップ100」といった特集記事が各音楽雑誌に載るのですが、最近の音楽動向について、てんで無知なワタクシと致しましては、こういう企画の方が楽しく読めるというもの。
タワレコ新宿店の、マイ・ケミカル・ロマンス特集の棚に置かれていたのですが、軽く立ち読みするだけのつもりが、面白くって結局購入しちゃいましたよ。これは面白いですよ。「まさかこの人が」的な、意外な選曲もあって楽しめました。んで、その中で特に面白いと思ったコメントを紹介してみようというのが今回の趣旨であります。
 
 
まずはミュートマスの4人から。
 
ダレン・キング         「シガー・ロスの『アゲイティス・ビリュン』」
ポール・ミーニー       「スティーヴィー・ワンダーの『インナーヴィジョンズ』
ロイ・ミッチェル・カルデナス 「マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』
グレッグ・ヒル         「レイ・チャールズのどれか」
 
なんと言いますか、すごく趣味が良いセレクトだなあと。このバンドのアルバムは最初の1枚しか聴いてなかったので、ちょっとツタヤで他のアルバムも聴いてみようかしらんと思っちゃいますね。
 
 
そのシガー・ロスのヨンシーはビリー・ホリデーの「ラヴ・ソングス」を挙げてますね。
 
ビリー・ホリデイの「オール・オブ・ミー」。古いレコーディングのサウンドが好きなんだよね。スクラッチが聞こえるような、そういう独特のサウンドとか。あとはジャンゴ・ラインハルトのアルバムかな
 
なんかもう、完全にロックじゃないです。浮世離れしてていいなあ。
 
 
マッシヴ・アタックの3Dはスティッフ・リトル・フィンガーズの「Inflammable Material」を挙げています。なんか意外だ。スティッフ・リトル・フィンガーズはU2的な兼ね合いもあって(笑)、聴いておきたいバンドの一つですので、この機会にInflammable Materialを探してみようかしらん。
 
 
スマパンビリー・コーガンは、ブラック・サバスの「血まみれの安息日」を。やっぱコッチ系の人だったのですね。正直でよろしい(笑)
 
 
Mewのヨナスさんはピクシーズの「ドリトル」を。ピクシーズに影響を受けたってのは知ってましたが、こう改めて明言されると、やっぱり意外な気が致します。
 
 
フォール・アウト・ボーイのジョー・トローマンはメガデスの「ラスト・イン・ピース」を挙げてました。わあ、これは同感だ。なぜか異様に好きだったなあ。マーティ・フリードマン、グッジョブ!ということなのでしょうか(笑)
 
 
 
 

おかしいな、今聴いても燃えるんだけど。

もうこうなったら、このライヴDVDを買ってやろうかしら。あの頃はメタリカより好きだったなあ。
 
 
スリップノットのコリィ・テイラーはピンク・フロイドの「ザ・ウォール」を。スリップノットピンク・フロイド・・・上手く結び付けられませんっ。トゥールとキング・クリムゾンみたいなモンか(違います)。
 
 
フライング・ロータスは、ソフトマシーンの「ソフトマシーン」を。そう来ましたかあ。なんとなくオシャレな印象があるフライング・ロータスなんで敬遠してましたけど、これはなんだか聴きたくなりましたぞい。そっち方面の人とはまったく思わなかったです。
 
 
ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのジョシュア・オムは、当然のようにレッド・ツェッペリンを挙げてますね。
 
ジョン・ポール・ジョーンズジミ・ヘンドリックスの『エレクトリック・レディランド』だよ。理由はギタリストが狂ってるから(笑)」
ジョシュア・オム「俺はブラック・フラッグの『My War』と、レッド・ツェッペリンの全作品(ジョン・ポール・ジョーンズの方を向いて微笑)。あと、フロッグスの「It's Only Right & Natural」だな」
 
ジョン・ポール・ジョーンズの方を向いて微笑」にしびれました。
 
 
 最後に紹介するのは、フィーダーのグラントさんのコメントなんですが、素晴らしいですね。
 
グラント・ニコラス「ビートルズの『サージェント・ペパーズ』。コンセプト・アルバムなのに最高だと思う。『ホワイト・アルバム』や『ラバー・ソウル』も凄いよね。あと、レディオヘッドの『ザ・ベンズ』も曲が最高だし、レッド・ツェッペリンの『聖なる館』は子供の頃から理屈抜きで大好きだったな。彼らはロックンロールの歴史の中で一番凄いバンドだと思ってるよ。ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』は誰が何と言おうと名盤だし、スマッシュ・パンプキンズの『Siamese Dream』も最高だね」
 
これは、フィーダーファンにとっては、もの凄く分かりやすいなあ。フィーダーの音楽のエッセンスが、全て取り上げられてますよ(笑)
レッド・ツェッペリンのアルバムは初期をベストに挙げてる人が多かったのですが、「聖なる館」をリスペクトするあたりは、さすがグラントさんです(笑) ワタシも「聖なる館」が一番好きだったなあ。ある意味、一番U2に近いアルバムではないかと、いやホントホント(笑) 。「」が好きな人はみんな「聖なる館」も好きだと思う。Over the Hills and Far Awayとか、死ぬほど好きでした。
 
 
 
 
 
ああ懐かしい。
と、そんなこんなでアレも聴こう、コレも聴いてみようと、大変勉強になったのですが、とりあえずアルバム別ランキング3位に選出された「ホワッツ・ゴーイング・オン」(マーヴィン・ゲイ)と9位の「グレース」(ジェフ・バックリィ)は、洋楽ファンのはしくれとして聴いておかねばなりませぬ。すんません未聴っす。偏った聴き方をしてて、恥ずかしい限りっす!
 
ちなみに、ワタシのベスト・アルバムと言いますと、それは当然「U2のアルバム全部」ということになるのですが、どうでしょうね、一番深刻な影響を受けたアルバムといいますと、ブートレッグなんですが、「Unforgettable Rarities1983-1989」かもしれません。昔、記事にしたこともありますが(tea**goruさん、今まで御返事を忘れて申し訳ありませんっ。5年経ってから気が付きました)、本当の意味でU2にハマったのは、このブートからですねえ。それまでは普通のファンでした(笑)
 
ということで、100人の中でただ一人、U2のアルバム(「ヨシュア・トゥリー」)をベスト・アルバムに挙げてくれたスイッチフットのジョン・フォアマンさんに感謝の意を表すべく、今度タワレコでスイッチフットを探してみます。ありがとう、ありがとう。Youtubeでちょっと観てみましたが、
 
 
 
 

おいおい、やけにカッコイイじゃなイカ

これはアルバムを買わないと! やはりU2が好きな人に悪い人はいないんだな(本当か?)。