賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

マンガ雑誌あれこれ4

今月の、といいますか、7月のMVPは、文句なくコミックハイ8月号に掲載された「委員長お手をどうぞ」(山名沢湖)ですな! うぬ、とうとう『スミレステッチ』に収録された「ホシスミレ」での、極悪ハイテンションを超えてしまったか、今回の話で。

だってズキュウウンですよ、ズキュウウン
そんな擬音、ありえねえ」と、これまで散々つっこまれ続けてきた、あまりにも有名な「ジョジョの奇妙な冒険」のこのシーンですが、それをここまで露骨にパロったのは、オイラ、初めて見たよ!

さすが山名沢湖

他の漫画家にできない事を平然とやってのけるッ

そこにシビれる! あこがれるゥ!


いや笑った笑った。他にもたくさん、パロったシーンがありましたが、これが一番ですね。
あと、「やまと両足キック」って、最初は『炎の転校生』のパロかと思ったんですけど(両方滝沢キック!)、これはまんま仮面ライダーのパロディのようですね。「両方滝沢キック」も、仮面ライダーからきてるのか。両方滝沢キックって、作中では、あんまり使われてなかったけど、喰らった人がめちゃくちゃイタそうなんで、今でもよく覚えてたりします。しかし、アレはパンモロなのがいかんな。『無敵看板娘』の鬼丸美輝のよーに、ちゃんとスカートの裾をおさえてないと!

あ、一応フォローしときますと、山名沢湖さんは同人誌時代は、瀧口修造の詩を基にしたマンガを描いたりしてる人ですから、根はかなりディープな感性を持ったマンガ家さんだと思うんですよ。いつも素っ頓狂なマンガばかり描いてるってワケじゃないです、オケ?(笑)

しかし今月は、ウィングスという雑誌を買ってしまったので、月末は、アフタ900ページ、ウィングス650ページ、アワーズ500ページと、累計2000ページ超もの分量を、まとめて読んでしまい、全部読み終わった後、気持ち悪くなってしまいました(笑) マンガ読んで気持ち悪くなるって、本末転倒もいいとこだよな。これからは好きなマンガだけを読むように心掛けよう、本当に。

それにしても、ウィングスは少女マンガ雑誌とばかり思ってたけど、もしかしたら違うのかな?
なんだか、どいつもどいつも異世界ファンタジーばっかりですよ。橋本みつるが浮きまくりですよ。
どちらかというと、Gファンタジーとか、ゼロサム系になるのかなあ。

ということで、ウィングスは、思ってたより刺激的な作品が少なかったので、これきりということで(橋本みつるの日記が載るらしいので、来月号は立ち読みしますが)、アフタヌーン9月号は、「under current」がいよいよ大詰め。続きがこれだけ気になる連載も久し振りだぜ。あとは、
俺と悪魔のブルーズ」が休載かよ!、とか
岩明均は観念してアシスタント雇えってば!、とか
神社のススメ」、寸止めですか~!、とか
「すずめすずなり」、今時どこの少女マンガでもやらないようなベタな展開で面白いぞ、コラア、とか
「ミシ」のことは、もうそっとしとしいてやれ、とか、
四季賞クロニクルの予約締め切り延長は見苦しいよね、とか、

そんなカンジ。派手にすればいいってもんじゃないですね。

それはともかく、アワーズ9月号は、志村貴子の「ラヴ・バズ」が最終回でした。明らかに打ち切りだなあ、これは。やっぱキングダム様が休刊して、途中からアワーズへ移転したのが致命的だったみたいですね。しかも隔月だったし・・・筋を忘れちゃいますよね。ヒロインがいきなりハゲになるなど、インパクト充分な出だしだったけど、いかんせん、志村貴子作品はまとめてガツッと読んだ方が、絶対面白いからなあ。

ああ、もっともっと藤かおるのダメ人間っぷりを楽しみたかったよ。あ、そうだ。林家志弦センセイ、今度はラヴ・バズ」の同人誌を出しませんか? (笑) かおるちんとゆりちゃんとの絡みでひとつ。
それはともかく、広告のページの藤かおると修一くんのツーショットは良かったです。またちょっと絵柄が変わったかな。

ちなみに巻末のアワーズホットラインでは、島根県U2さんが「ピピンとピント」の感想を書いてらしたのが、なんだかちょっと嬉しかったです、いじょ。

 
最後に恒例の7月のベストカットを。ってモチロン、橋本みつるコレですけど。
これからまた付き合おうかどうしようか、手をつないでテクテク歩きながら悩んでるシーン。いいなあ。