賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ATYCLBを聴く

ええと、前回の記事を読み返し、げっちゃ恥ずかしいコトを書いてしまったことに気付いてしまったので、急いで記事をでっち上げてみることにします(笑)

ワタクシ、昨年の11月に発売されたU2の新作、How to Dismantle an Atomic Bomb(以下HTDAAB)を、仮に1日3回聴いてるとしますと(←かなり控え目)、八ヶ月経った今、240回ほど聴いた計算になるのですが、いまだに飽きないで毎日聴いてます。サル以下です。

そんなワケで、なんだかすっかり疎遠になってしまった感のある前作のAll That You Can't Leave Behind(以下ATYCLB)を、久方ぶりにじっくり聴き返してみたのですが、HTDAABが「ロック」に対するこだわりが発露したアルバムとすると、ATYCLBは、「歌」に対するこだわりが非常に感じられるアルバムだなあと思いました。

それは前半のWalk Onを頂点とする劇的なナンバーよりも、むしろ後半のIn a Little WhileからWhen I Look at the Worldまでの、やや控え目な曲群にそういうこだわりが見えてくるのはないかと。
ギターは必要最小限、いやそれどろか、ギターバンドとしては必要以上にでしゃばることを控え、その分リズムセクションが雄弁にメロディを生み出し、その、ほとんど“蒼白”と形容したくなるような、澄み切ったサウンドの中で、ヴォーカルが比類ない存在感で「歌」を現出させてゆく。

俺達は考えたのさ、今はヒップになってる時じゃない、グルーヴィになってる場合じゃない。君が道を横切ったり、壁を登ったりする時に聴くことができる歌とメロディを作る時なんだって。 

All That You Can't Leave Behind――どうしても忘れてはいけないもの。それはこれなんだなと。
・・・う~ん、結局前以上にこっ恥ずかしいことを書いてしまったような気がする、ドンマイ!