賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

あんまり軽くない咲ネタ(ネタバレ大アリ)

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このはっちゃんカッケー

相変わらず痴女痴女しい格好でありますが!
うっかり失念しそうになりますが「」(小林立)という作品はかなり特殊な志向の作品なんだなと、はっちゃんを見て改めて認識する所存~。普通の人に薦めてはいけない作品ということをゆめゆめ忘れてはいけないな、うん。

ということで暑くて暑くて、もういっそNAGANO-STYLEになってやろうか血迷ってしまいそうな今日この頃ですが(血迷うな)、皆さんいかがお過ごしですか。僕は死にそうです。

もうすぐ発売されるビッグガンガンで咲の外伝「シノハユ」最新回が読めるのですが、まふふさんの生死が今回で確定されそうで、読むのが恐ろしいのであります。
はい、まふふさん病気でしたよ。


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うん、知ってた。

初めてはやりさんと会った場所が病院だったしね。目の下にちょっとクマが出来てたしね。「元気出せ」って2回も言ってたし、こういう言葉を何度も口にする人は、自分がそういう立場にあるっていうのが相場だしね・・・でも、もう少し元気なまふふさんを堪能したかったですよ、立センセイ・・・

と、ある程度のことは覚悟していたものの、具体的に病名まで出されてしまうと、元気も出そうにも出せませんって。脳天気にこの記事の続きを書くことが出来なくなってしまったじゃないですかー。

もう、そういうのはチャンピオンで連載中の「エンジェル・ボイス」(古谷野孝雄)だけで充分なんですよ。二度目はキツいっていうか…


まふふ髪の毛抜けちゃうから髪飾りあげたんだ… (2chのシノハユスレより)


わりと真剣にやめるのですボクたち!

こういうお話は辛いですね。何歳まで生きるか、ではなくどう生きていくかが大事だというのは頭では分かっていても若くして逝ってしまうのはやはり哀しいです。

咲での病弱系のキャラといいますと、真っ先に思い出されるのが園城寺怜さんですが、その病弱設定はあざといと一部で言われてますが、阿知賀編ではやはり怜さんの闘牌に感動したものです。

怜さんの能力(未来予知)も、なかなかに荒唐無稽です。ですが、このあざとい設定に基づけば、それなりに説得力もあるのではないかと思います。

心が傷つくという事はなかなか大した事であって、傷つきやすい心を最後まで失わぬ人は決してざらにいるものではない。大概の心は傷つくまでにふて腐れちまうか、泣き出すかどちらかである。

小林秀雄が書いてますが、怜さんは恐らく、ずっと傷ついてきた人なのではないでしょうか。
友達のセーラや竜華が名門校のエースや部長になって輝いている時に、自分はさえない三軍暮らし。そして病弱な体でいつもみんなに迷惑をかけている。

でも怜さんはふて腐れることも泣き出す事もしなかった。あるいは「出来なかった」と言うべきかもしれない。

怜シフトのエピソードを持ち出すまでもなく、セーラも竜華も怜さんのことを常に気に掛けている。それはとても嬉しくありがたいことなのだけれでも、その優しさが怜さんにとってはある種の負担となっていたのかもしれません。

自分は友達として、護られるのではなく一緒に肩を並べて表舞台で戦いたい。そう望みながらも実際は庇護されてばかりの自分に傷つきながらも、それを決して表に出すことはしない。

その優しさが自分を傷つけていることを知られたら、(特に竜華が)傷ついてしまう。大切な友達が傷つくくらいなら、黙って自分が傷ついていた方がずっとずっとマシだ。

生きるんてつらいなぁ」という冗談半分の言葉の中に、どれほどの痛みがあったのか、どれほどの実感が込められていたのか、それは本人にしか分からないだろう。

・・・とまあ、これは単なるワタシの妄想なんですが(笑)、そのように妄想すると、なぜ怜さんが一巡先を見る能力を得ることができたのか理解できます。それほど苦しかったのか、それほど強くなりたかったのかと、ワタシは納得しましたよ(笑)

ヘロヘロだった怜さんが一巡どころか三巡先を読んでしまうのも(トリプル…!)、そんなバナナとツッコミが入ってしかるべきなのですが、怜さんがどういう想いでこの大会に臨んでいたのかと考えると、この驚異的な頑張りもあながち荒唐無稽とは思えなくなります。

Touch me, take me to that other place
触れてくれないか、そしてどこか違う場所に連れて行ってくれ
Teach me, I know I’m not a hopeless case
教えてくれないか、僕がつまらない人間じゃないってことを
U2「Beautiful Day」 

人間は、自分がつまらない存在(hopeless case)ではないことを証明するためなら、どんなことだってする。自分は断じてhopeless caseではない。
それを証明するためなら三巡先を読むくらいどってことないさ!

自分が自分であるために。自分が自分を誇れるようになるために。それは自分の命以上に大切なことなのかもしれない。それが命を縮めるからといって、誰がそれを止められよう。止めようがない。

アニメではトリプルを発動する前に「ここから先は皆がくれた一巡先や」というセリフが入ってたそうですが、漫画ではその言葉は省略されています。

その直前に怜シフトのエピソードがあるので、言わでもがなと考えたのかもしれませんが、この言葉を漫画でも挿入されていたら、友情パワー押忍!と素直に解釈してたかもしれません(笑)

何故、ここまで頑張れるのか。ここまで命懸けになる必要があるのだろうか。
その疑問から、今のような妄想がどんどこずんどこ湧いてきました(笑)
あのセリフをカットした漫画製作者サイドの英断に感謝しなければいけませんね。

と、阿知賀編の4巻での怜さんの奮闘に感動した次第ですが、その後の枕神怜ちゃんの出現で、ひっくり返ったワケですよ。そんなー。

へぶつい」という、かなり初期の頃から咲の感想を書いてらっしゃるサイトがあり、画像も豊富で色々と参考にさせていただいているのですが、その管理人さんも怜ちゃんについては、


 とても便利な能力だけど、まさに「打たされてる」だけという感じで、僕は好きになれないな。
こんなん、自分の和了れない局で、どう配牌オリするかくらいしか考える事ないじゃん。
竜華にはシリアスを期待していたのに、一気に緊迫感がなくなってしまったのもガッカリ。
個人的には、2回戦では見せなかった「最高状態の清水谷竜華」に結構期待していたのだが……。


と、珍しく否定的です。「管理人さんが咲の感想で否定的な文書いてるの初めて見た気がする」とコメントされてる方がいらっしゃいましたが、枕神設定に関しては、当時相当物議を醸しましたね。私も結構否定的でした(笑)
いやまあ、今では夏のコミケ枕神怜ちゃんのクリ―ナーを購入するくらいには好きやねんでー。

ちなみに阿知賀ポータブルの特典では、この5人が当たりましたよ。わーい哩さんだー。美穂子さんと晴絵さんも好きなキャラですので嬉しかったですよ。
そしてしれっと、あわあわの水着テレカもゲットする俺カッコイイ。咲日和の淡さんはすばらに可愛かったですね。

ええ~、ということでですね。某所でもかなりの人気キャラですので、なんか恥ずかしくて今まで隠してたのですが申し訳ない、園城寺怜さんは凄く好きなキャラです。まふふさんとか怜さんとか、ああいう不幸オーラをまとった人に反射的に飛びついてしまう自分がイヤだ。

という次第で大変遅ればせながらこの記事の続きが書けましたよ。一年半以上昔の記事の続きを今ごろ書く俺カッコ悪い。誰も期待してなかったと思いますけど、どうもスンマセンっしたー!