賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

15 Step(Radiohead) &トムヨーク本を読んだ(途中)

この演奏、カッコイイなあ

リズムの祭典って風情だねえ。
さて、相変わらずレディオヘッドばっかり聴いておったのですが、この前タワレコでですね、トム・ヨークの評伝本を買ってみたのですよ。


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入学後まもなく、トムもその雑誌『サード・ディグリーズ』に文章を寄稿した。U2がその前の年にリリースしたアルバム、『ヨシュア・トゥリー』を称える文章だったと、マーティンは記憶する。「彼は何年もボノを崇拝し続けていて、人生で一番大事なのがU2だった。大のR.E.M.のファンでもあったよ」38p

最初は買うつもりはなく、パラパラとページをめくってみたのですが、この文章が目に入って、速攻でレジに向かいました(笑)。幸いポイントが溜まってましたので、ポイント分だけで購入できたですが、この文章でトム・ヨークという人がどういう人なのか分かりましたよ(分かるのか)。U2が好きな人に悪い人はいないンです!(嘘だぁ~)
ということで、読んでみた次第ですが、大体イメージ通りでしたね。

アッシュはトムを含め、ひたむきに音楽に向かう彼らの姿勢からは否が応でも影響を受けたと言う。「ツアーが終わる頃には、僕らも彼らを見習って、夜はまっすぐ家に帰り、たっぷりの睡眠をとり、朝起きてちゃんと朝食を食べる生活を送っていたよ。テナンツスーパー(ビールの銘柄)缶をパーカーのポケットに忍ばせておいてプシュッ!とやるんじゃなくてね。レディオヘッドの場合はホテルに直帰することが多かった。楽器を持って帰って、部屋で練習するのさ。ジョニーはいつもギターを手元に置いて、何かを弾いていた。思考自体がそういう風なんだ。すべてに関してなぜそうなるのかを知りたがり、それをどうすれば自分に合う形で出来るのかを知ろうとしていた。きっとホテルの部屋にあるズボン・プレッサーを一度分解して、どうすればもっと効率的に動くようになるかを試していたに違いないよ。じゃなかったら、ギターを手に、この先20枚のアルバム分くらいの曲のイントロを書いていたに違いない。彼らはいつも早くから起きて、朝食を食べ、予定時間前には会場に着いていた。バンドの手本のようなバンドだった。当時音楽業界に身を置いている連中は『大人になる前の準備期間だけ』のような感覚だったけど、彼らは違っていたんだ」111p

と若き日のレディオヘッドの日常を冗談交じりに語っているのは、当時レディオヘッドをツアーのサポート・アクトに迎えたアイルランド出身のフランク&ザ・ウォルターズというバンド(全然知らない!)のドラマーさんなのですが、いやあ真面目なバンドですなあ。成功すべくして成功したってことですね。
他にも、こんないい話が載ってました。

そしてレディオヘッドが恩義を感じていたもう一つは、サポート・バンドはお金を払ってツアーに連れていってもらうのが常識だった当時、フランク&ザ・ウォルターズは一銭足りとも彼らから徴収しなかったことだ。
「EMIが『ツアーに行くのにいくら払えばいいのか?』と聞いてきたんだ」とアッシュは言う。「ツアーに出るのに金を払うなんて言われたのは初めてだった。ショックだったよ。金を払って演奏をするくらい最悪なことはないからね。だから『とんでもない! 払う必要なんてない! 彼らは素晴らしいバンドだ。俺達は金なんていらない』と言ったんだ。周囲からは『お前らアホだな。1万ポンドくらい軽く稼げたのに!』と言われたけど、こっちにはそんな気はまるでなかった。それから数年後、彼らがインタビューで俺達の名前を挙げ、自分達もサポート・バンドからは一切金をもらってないということを話していたんだ。彼らのそんな決断にほんの少しでも俺達が貢献してるのだとしたら、それは嬉しいことだね」112p

アイルランド最高や!!(違)

いいなあ。敬意を表したい相手からお金をもらうわけにはいかないじゃなイカ
音楽業界というのはそんな甘い世界ではないということは百も承知で、こういう話はやっぱり素晴らしいと思います。

(お風呂が沸いたので一時中断・・・)