賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

Invisible (U2)をフルで聴く


新曲・・・イイな!(手の平返しやがった
いや、さすがに500回も聴いたらボンクラなワタシでも分かるでしょう。分かりましたよボクは!(分かるのか)

そもそもなんでバンドをやりたくなったのか、その辺まで遡ってたんだよ。それでラモーンズクラフトワークをよく聴いてたんだ。その二つからの影響は"Invisible"でもよくわかると思うんだけど。おかげで曲を書いてて一気に蛇口が開いた感じだったよ、ダムが決壊したような勢いでね

と、こちらの記事でボノさんが語ってましたが、「初期衝動」が今回のコンセプトなのでしょうか。ラモーンズXクラフトワークといいますと、日本のバンド、ポリシックスを連想してしまいますが(あれはディーヴォXメタリカって感じなのですけど)、かなりな牽強付会なのですが、今回の新曲はポリシックス的と言いますか、「軽さ」を感じました。

「重さ」がU2の音楽性の特徴であることは自他共に認めるところですが、U2U2になる前、彼らはクラウトロックにも親しんでいたんですねー。

ぼくたちにとって(今回の新作)はそもそも自分たちを音楽へと焚き付けたものとあらためて向き合うってことを意味してたんだ。生々しくてギターが軸になってて、あの頃のドイツの音楽にぼくたちは影響を受けてるんだよ、カンとかノイなどといったクラウト・ロックにね。あの正統でオリジナルで世界中でたくさんのムーヴメントを引き起こし、ぼくたちが成長していた頃のクラブ・カルチャーでもまだ影響がよく聴かれたエレクトロニカだよ。面白い時代だったな

こちらはこの記事からの引用なのですが、Invisibleのあの、およそU2とは思えなかったカッルーいイントロは、そこから来てたんですねえ。ビックリしたなあ、もう。
後半はいつものU2という感じだったのですが、どうにも無理矢理接合した感が強くて違和感アリアリでした。ラリーのドラムはハマっていたと思いますが。

ボノさんのヴォーカルはいつも通り素晴らしいですね。いや、いつも以上にすばらでした。
前作までの、ややもすると若々しさを強調してるようなシャウトは「元気だなあ」と思いつつも、ちょっと頑張り過ぎな気もしていたのですが、今回は現在の自分の声量を意識して、絶妙にコントロールして歌ってるような気がします。シャウトの緩急が実に素晴らしい。歌詞を伸ばしてみたり、「うおうお~う♪」と付け加えたりして歌うところなんて悶絶モノですよ30年以上に渡って歌い続けてきた技量をまざまざと見せつけてくれますね。

今回のアルバムは「声」のアルバムになるんじゃないかと妄想していたのですが、これはニュー・アルバムでは本当に素晴らしい声を聴かせてくれるんじゃないかと、期待がさらに高まりました。
歌詞はまだ全然チェックしていないのですが、これからのんびりと何を歌っているのか調べてみたいなーと思います。なんか今回はやけにシンプルな内容っぽいんですよね。