賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

Here, There and Everywhere(Beatles)



辛口のジョン・レノンをして「ビートルズで一番好きな曲」と言わしめた問答無用の名曲。イエスタデイより、この曲の方がずっと良いと思うのだが、世間様の評価は良く分からないのです。

試しにサビのメロディーを口ずさんでみる。♪あい・うぉんと・はー、え~ぶりうぇあー。♪あんどいふ、しぃず・びさい・みー、あい・のぅ・あい・にー、ねばぁ・けあ~。♪ばっとぅ・ら~ぶ・はー、いず・とぅ・に~ど・はー、え~ぶりぃうぇあ~♪

と、いつまでも口ずさんでいたいと思う。なんだろう、メロディそのものが生き物みたいに自分の口から次々と溢れ出てくるような感じ・・・なんか気味悪いな。
要するに、大変生々しいというか、「自然」な感じなんですね。


誰に音楽創造の秘密を知ることができるでしょうか? 海のざわめき。天と地とをへだてる曲線。葉叢をゆく風。鳥の鳴き声。こういったすべてがわれわれのうちにさまざまな印象をしずみこませます。そして、突然、こちらの意向とはおよそなんのかかわりもなしに、それらの記憶のひとつがわれわれの外にひろがり、音楽言語で自分を表現する。それは、自身のなかにみずからの和声をやどしてます。どんな努力をしてみたところで、それよりもっと適切でもっと心のこもった和声を見つけることはできないでしょう。ただ上のごとくしてのみ、音楽に運命づけられた心は、こよなく美しい発見をします。 


と昔、記事にしたことがある文を臆面もなく再引用してしまいましたが、Here, There and Everywhereはまさしくそういった曲であるようにワタシには思えます。ライヴで聴きたいけど、さすがにそれは欲ばりさんですね(笑)
しかし、初日は37曲も演奏したのかあ。本当に71歳なんですか。