マンガ雑誌のことを色々と(前篇)
ミラクルジャンプに掲載された「禁断ワンダーラバー」(中山敦支)・・・面白かったな!
それはともかくとして、中山敦支はやはり良いマンガを描くなあ。絵柄&作風、ともに素敵に病的です。マンガ家というのは、こうでなくっちゃ!
あんまり面白かったんでミラクルジャンプを買おうかとも思いましたが、他の作品がね、ちょっとね・・・。
今月というか先月から色々と手を出してしまってるので、今回は購読は控えました。集英社はガールズジャンプやらアオハルやら、ここに来て攻勢をかけてきましたねえ。
え、ワタシですか。勿論買いましたよ、アオハル創刊号。
読み終えた結果、予想してたよりかなり面白く、これは感想をちゃんと書かないとと思ってましたら、ご覧のあり様ですよ。書くヒマなんざありません。
メジャーな作品ばかり携わってきてた編集の人が、恐る恐るマイナー系の作品を取り扱ってみた、という印象が強いのですが、確かによくもまあここまでカオスな執筆陣を集めてきたものだなと。
「青春とヒロイン」がテーマということですが、一番可愛いと思ったヒロインさんが一つ目(蛆子さん)というのも困りものです。
まあなにはともあれ、黒咲練導、許すまじ(またかよ)。
楽園では、あんなキモいマンガばっかり描いてるクセに、アオハルではこんな面白いマンガ(「reproduction」)描きやがって、一体どうなってんのよー! 楽園でも、こういうマンガを描きなさいよ~!!
と怒りが込み上げてきて仕方がないのですが、そうです、今月(2月28日)は楽園vol.5が発売されるのですよ。
kashmirセンセイ~!
ということでなにやら現在、フェアを実施中らしい楽園をヨロシクであります。この「楽園」は単行本扱いですので、多分vol.1から在庫があると思いますよ。面白いゾ!
ワタシは今月はとりあえず中村明日美子さんの「鉄道少女漫画」を購入しましたが、この作品集に収録されている「夜を重ねる」はガチで泣けるので、さあ俺と一緒に泣こうぜっ!(イヤです)
と、楽園の話はまた後日するとして、アオハル創刊号のMVPは、黒咲練導許すまじということと(しつこい)、同じく一つ目キャラがヒロインの「アナーキー・イン・ザ・JK」(位置原光Z)が素晴らしかったです。なんちゅうペンネームじゃ。
喫茶店でちょっと妖怪の女子高生ズがひたすらダベり倒すという、なんとなくアフタヌーンでやってた「チノミ」(吉永龍太)を思い出す作品なのですが、下ネタに過剰反応する吉川さん(一つ目)が、ひたすら可愛いなあ。もっともっと読みたいという気にさせる作品でした。8ページ? 少ないよう。スクリーントーンを一切使わない画風も良いですね。主にコミティアで活動してるのかあ。商業誌は初ということで、これはアオハルグッジョブと言わざるを得ない。
他の作品も軽く触れてみますと、御徒町鳩さん(「きみウケることなかれ」)とイシデ電さん(「九段下ドラゴンズ」)は、実力通りの作品だったなあと。
金田一蓮十郎さん(「あるみちゃんの学習帳」)は、今はこういう作風になってるのかあ。ハレグウ、好きでした。
金田一蓮十郎さん(「あるみちゃんの学習帳」)は、今はこういう作風になってるのかあ。ハレグウ、好きでした。
主人公の両手に花っぷりが妬ましくってしょうがないぜ。ええい、ひとつよこせ!
F4Uさんの「射的屋のれん」は、まあこのコマが全てを物語ってるなと。私は許す、私は赦すよ! そういえばこの人のエロマンガをどっかで読んだよーな気がする。ワタシは許すよ!(許しません)。個性的で、好みの絵柄であります。
室井大資さんの「エアリー」は、すみません、これも良く分かりませんでした。大野ツトムさんの「仲本の類」は、読みやすくて面白かったのですが、ちょっとだけ類型的過ぎるかなと。
ちょぼらうにょぽみさんの「ごじゃっぺぺろりあん」は、話は漫画を馬鹿にしてるとしか思えない作品。マガジンZでも、ここまでのはなかった気がする。
白井弓子さんの「ノックアウト・ボディ」は、アオハルの中で一番浮いてました。青木俊直さんの「シャトル」は、爽やか青春モノで、ああ、こういうのをコミックハイで読みたかったんだよ!と号泣したくなる作品。小学生がオ●ニーしてるマンガとか読みたかねーんですよ。
「アオハルけものまつり!」は壮絶につまらない作品が集まってて、完全に失敗企画でしたね。
水あさとさんの「制服魔法みどりちゃん」は、渡辺航の「制服脱いだら」を彷彿させるバカバカしいお色気シーンが好感触。このご時世に全裸とは天晴れ!(脱ぎすぎです)。
うぐいす祥子さんの「フロイトシュテインの双子」は、恐ろしく古典的なホラー作品でしたが、不思議に新鮮に読めました。ううむ週チャンもこういうホラー枠が必要だな。「キガタガキタ」(西条真二)はギャグ枠ということで。
FLIPFLOPsさんの「コトコト」は、日常系で4ページ。キャラに魅力を感じなければまったくどうでも良い作品でした。
山田穣さんの「昔話のできるまで」。これも面白かったです。マンガが達者な人だなあという印象。うん、こういうマンガは売れないんだよなあ。
ソウマトウさんの「都市伝説幼女」は、とりあえず作者さんが幼女が好きで仕方がないことだけは分かりました。でもボクは好きじゃないんです。
武富智さんの「SUPER HIROINE」は、おお、最後にこんな良いマンガを持ってきましたよ。谷川史子さんの青年誌ヴァージョンみたいな、実にマンガを分かってる人だなあと思いました。この人の他の作品も読んでみたいです(って読んでみたのがコレですな)。
と、勢いで全部書いてしまいましたが面白かったです、総体的に。モトは充分取れたなあ。これは次号も買ってしまいそう。だがしかし、この作品の中から1つでもヒット作品が生まれたら、集英社の勝ちなんだと思うと、なんだか悔しいぞい(笑)
(続く・・・)