賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

週刊少年チャンピオン7号感想

ばらかもん」(ヨシノサツキ)というマンガがあってですね、ネットでも見られるのですが、単行本でも3巻まで出ていまして、とりあえず読んでみたら面白かったんですよ。「よつばと」と「聖おにいさん」を足して2で割ったような作風でした。
ところどころよく分からないネタが入っているのもまた難解でいいかなと。主人公が「書道界のえらいおじいちゃんを殴った罰として、とある島で生活する事になった若きイケメン書道家」という、いかにも現代っ子なキャラであることもありますが、Act.11の「かな」の回とか、どこを面白がればいいのか、オジサンのワタシにはさっぱり分からないワケですよ。作者さん自身が若い人なんだろうなあと思います。
それとタマさんがなにを苦悩してるのかも、イマイチ判然としなかったりするのですが、タマさんが初めて登場した時は、「これなんて清美?」と思ったものでゲソよ。
ベイビーステップ」(勝木光)の姫子さんといい、三つ編みメガネキャラのテンプレっぷりには恐れ入るばかりですよ。こう3つに並べてみますと、もうこういうのはお約束なんだなと感心するばかりであります。
 
 
ということでこんばんわ、今度こそ本題に入る予定の賽の目です。
前振りだけで終るとか、そういうのはもう止めよう。約束だ!
 

弱虫ペダル渡辺航

とりあえず弱い者イジメに走る御堂筋くん。もうコイツはダメだ。
こんだけ御堂筋くんが醜態を晒しておけば、今まで醜態を晒しっぱなしだった今泉くんにも反撃のチャンスが出てくるのだろうか。若干主人公補正を感じるなあ。
 
 

シュガーレス細川雅巳

たった二人の殴り込みで壊滅状態に陥った九島高校のケンカ自慢の皆さん。弱い、弱すぎるっ。
こういう時こそ、九島高随一の頭脳を誇るヒラオリ君の卑劣過ぎる戦略で・・・あれ、なんかもうドサクサに紛れてやられちゃってる? 役立たずだなあ、もう。
 
 

範馬刃牙板垣恵介

世界チャンピオンでもない人と死闘を繰り広げる烈さん。違和感しか感じません。
それはともかく最後の拳は、握りの形からしてアレですか。陣内流柔術における「鉄菱」ですね(多分違う)。
 
 

ハンザスカイ佐渡川準

1年生で、先鋒を任されて、地獄の練習にも喜んで耐えるというと、「ピンポン」(松本大洋)の佐久間とかを思い出して泣けてくるのですが、それはともかく結城と半座の意地と意地が真っ向からぶつかり合うこの試合は面白いですなあ。
もうすぐ試合が終わりそうですが、結城の過去のトラウマを、この試合を通して、どう決着をつけるのか、作者の力量に期待したいですね。
 
 

スーパーバイトJ(沼田純

有休バンザイ!
 
 

クローバー

どう見てもラブコメマンガです。本当にあり(ry
 
 

キガタガキタ(西条真二

自分が死ぬことよりも、キガタと仲良くなれそうな事態を喜ぶ加世さん。
相変わらずのストーカーっぷりです。こういう一途なヘンタイキャラは好きだなあ。
チャンピオンで柳田国男の名前が出てくるのは、なんだか不思議な気がしましたが、「マヨヒガ」の話は、今市子さんの「百鬼夜行抄」にも載ってたりします。コワいぞっ。
 
 

釣り屋ナガレ竹下けんじろう

なかなか良い特別編でした。きっと「よつばと」(あずまきよひこ)のよつばととーちゃんにもこんなドラマが・・・!(ないない)
お疲れ様でした。次回の新作を楽しみに待っております。
 
 

ノベルゴッド(雨墨篤)

これは作者のせいというか、担当編集者のせいと言いたくなります。こんな原稿載せるなよ・・・。
「ガンスリンガー・ガール」のヒロインなら、「人間なんて最低」と思ってても構わない。ジョゼさんの為に作った死体を数えてもいい。だが自称神様、テメーはダメだ。
ガンスリンガー・ガール」(相田裕)も青少年健全育成条例にモロに引っ掛かる作品だよなあ。4月までに決着がつくかしらん。
 
 
 
今週のチャンピオンは盛り上がった作品が多く、非常に面白かったです。その反面、つまらない作品はそのヒドさが際立ってしまいましたね。どんどんイキの良い新人マンガ家さんを登用して、健全な新陳代謝を計っていただきたいものです。
 
そういえば、山田玲司さんが週刊少年チャンピオンに持ち込みをしていたことが自身のブログに書いてありましたが、正直今の山田玲司さんは「物語を作る力」を喪失してしまってるみたいですので、現在の週チャンの連載陣に食い込むのは無理だったのだろうなと。
 
思うに「絶望に効く薬」を長期連載してしまったのがまずかった気がします。全1巻で良かったのに。マンガに自分を登場させて語らせるという、直接的な(安易な)表現方法に長く慣れ過ぎてしまって、物語を構築することによって間接的に表現するという真っ当な方法が困難になっているのではないかと、「ココナッツピリオド」を読んでて思いました。
 
こういう言い方はどうかとも思いますが、「物語に復讐されてるなあ」という印象がありました。エッセイマンガというのはマンガ家にとっては諸刃の刃だなと改めて思った次第。まあ要するにそろそろ沼田純センセイの真っ当なギャグマンガが読みたいなと言いたかったのです(笑)