賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

週刊少年チャンピオン11号を読みました

「透明人間の作り方」(増田英二)が、連載第2回で早くもべろチューしてました。



・・・クロームバナジウム鋼の味がするな。
そんな味しないです、「シュガーレス」のマリモさん。この人はネタの宝庫になりそうな気がするぜ。このマンガの主人公はマリモさんやシャケさんと違って哲学がなさそうですので、影が薄いってもんじゃないな。連載早々、気絶しっ放しというハンデがあるのは気の毒な点ですが。
しかしアレですな。今週の「じゃのめ」も激しかったのですが、今、時代はべろチューなのでしょーか。初対面でいきなりディープキスというと、個人的には日本橋ヨヲコヤンマガで描いてた作品が印象的でした(「プラスチック解体高校」だったか?)。「透明人間の作り方」は、どうも昔のヤンマガ的な匂いがして懐かしい気持ちになるのですが、これは多分気のせい。

第2回も面白くって、透明人間のミキさんの明るい病的さに惚れこみそうなワタクシですが(この「ごちそうサマ♥」って顔がいいなあ)、これが噂に聞くヤンデレってヤツなのか。ミキ・・・恐ろしい子
ミキさんの目論見は、「羊のうた」の高城千砂のごとく、「これからは二人で生きていく」ことにあるようですが、人間とは、読んで字のごとく、人とともに生きていく存在ですので、人とともに生きることを拒否する「透明人間」の生き方に、主人公がどこまで耐えられるのか。一砂みたいに「こんな思いしてまで生きていたくない」とならざるをえないのではないでしょうか。

この作品は集中連載ということで、短期に終了してしまうことが確定的な作品でありますので(なまさん、ご指摘ありがとうございます)、そこまで話を突き詰めるのかは疑問ですが、主人公に漂う空虚な雰囲気と、どうにもハッピーエンドに終わるワケないという救いのない設定も魅力的です。でも、校長先生のヅラネタとか、ギャグマンガの要素もふんだんに盛り込まれてまして、この辺のチグハグさが、今ドキだなあと思う要因ですね。それにしても、もう冬絵展が始まる時期なんですねえ。ついこないだ観に行ったと思ってたのに。時の流れが本当に早く感じられて仕方ないです。

それはさておき、「透明人間の作り方」は大変気に入った作品ですので、短期で終了するのは致し方ないとしても、なんとか単行本にしていただけないものかなあと。いつもの要望で申し訳ないですが。
ヒイロとナナシ」とか「妖変ニーベルングの指環」も単行本になったのだから、当然「透明人間の作り方」もアリだと思うのですが、秋田書店の経営戦略は、本当に読めないからなあ・・・。
やはり「切り抜いて保存」がベストなのかもしれないです。ヘレンさんの単行本未収録の回とか、一生保存しなきゃいけないのかな。


そんな殺伐とした話はともかく、今週の「ドカスパ」なのですが、これはヒドいな!
いくらなんでもヒド過ぎないですか? 山田が怪我をして不本意な成績に終わったから、補強のためにドラフトで捕手を指名したんでしょう? なんで投手なんですか? 土井垣采配のあんまりさに関しては、すでに十二分に承知してますが、今回の件は「どえがき()笑」にも程がありますぞ。

ちなみに今週号では光と剣が幼なじみという事実が明かされましたが、幼馴染で男の子がピッチャーで女の子がキャッチャーって、これってアー坊と花ちゃんの関係と同じじゃないですか。大友剣はショーバンみたいな性格ですが。最近の無謀なラブコメ展開は、「ストライプブルー」を読んで触発されたのでしょうか。先週の誰得の光の入浴シーン花ちゃんリスペクトだったとか。合う、つじつまが・・・
わりと周りに影響されやすい水島御大ですが、そう思うと、光のピッチャー転向は、単に「ザワさん」を読んだからかもしれませんね(笑)


バチバチ」は、まさかの虎城親方の善人フラグ。読者アンケートで「名横綱だった虎城親方が小悪党すぎ!」という意見が殺到してフォローが入ったのでしょうか。そんな憶測を立ててしまうほどの唐突さでした。
そして口だけ番長なのかと最近思い始めていた石川大器が、実は本当に強かったという驚きがありました。しかも鯉太郎のぶちかましを冷静にさばいてはたき込むという、非常にクレバーな対処法を披露してました。そういう相撲を取る人なのかあ~。これは驚きました。


みつどもえ」は、こういう姉妹愛の話になると、なごみますねえ。珍しくひとはさんがいじらしかったのですが、これは、みっちゃんを罠にはめようとするひとはの演技なのでは? とかちょっと思ってしまってたワタシは小悪党。どう見ても虎城親方です。面目ない。


クローバー」は、なんか最近イイな! 仲間のために何とかしようと奔走する姿は美しい。「だな・・・」の人が、「頼む」と、頭を下げたシーンは印象的でした。しゃべった! 「だな・・・」の人がしゃべったよ!


ケルベロス」は、ヒロインポジションを鮮やかに金屋さんに奪られてしまった友恵さんの今後が心配です。
>そんな事を言ったら、惚れてしまうだろ~(オレが)→

いかん、なまさんもメロメロだっ!

まあ、友恵派の俺には関係ないけどね(痩せ我慢)。
それはともかく、主人公の、少年誌らしい、でもちょっと病的な熱血ぶりには好感が持てますね。作者は確実にワルモノに感情移入してると思われますが。ズンズンってなんだよ! 楽しみすぎだよゥ!


ハンザスカイ」は、第5話にして空手部に入部かあ、と思いきや涙の撤退。おやおや?
昔ですね、週刊少年ジャンプってマンガ雑誌に「BE TAKUTO」という空手マンガが載ってたんですよ。わりと好きだったのですが、作者さんが後世、柳生打切剣連也と謳われた野口賢という人で、主人公が空手部に入部したところで打ち切りになりました。そりゃないだろう、ハニー。
そんな軽いトラウマがあるので、主人公はさっさと空手部に入部して話を進めて欲しいところ。ここに来てヒロインさんが邪魔モノになるとは、予想外の展開だぜ。


シュガーレス」は、飛んできた人間を片手で吊り揚げるというシーンで、この作品がヤンキーマンガではなく、トンデモバトル系だということがはっきりしましたね。ヤンキーマンガはやっぱりニガテですので(今週の「ナンバ デッドエンド」はひでえなあ)、どんどんこういう方向性で話を進めていって欲しいです。今週も主人公の出番なしかあ。


侵略!イカ娘」は、たけるの「ゲームセンターあらし」を彷彿させるポーズに爆笑。たけるが真面目な顔をしてるだけに、余計おかしいです。この味がこの作品の魅力でゲソ。


幻仔譚じゃのめ」は、いよいよ次号最終回。思えば色々なことがありました・・・が、今となってはべろチューのことしか覚えてません。ナーン。


風が如く」も、最終章。師匠とか勝鬼とか斬鬼さんとか、後半から愉快なキャラが豊富に登場して面白く読めていただけに残念です。敵キャラが豊富になった分、ワープ君とか金さんの影が薄くなってしまったことが問題だったかもしれませんね。
信長の配下達を全員描き切るのは難しいかもしれませんが、信長だけはどんな人間であるのかを、きっちりと描いてもらえたら嬉しいです。