賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

楽園(Le Paradis )に執筆して欲しい人々

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猫村さんのブログを拝見してますと、どうしてもこの人を思い出してしまうワタシ・・・

あやまれ、猫村さんにゲンミツに謝れ~~!!
すみません、すみません。「我輩」っていう一人称代名詞キャラで、すごくインパクツのある人だったんですよ~。確実に猫村さんはご存じないと思いますがっ。

と、しょっぱなから失礼なコトを言ってる賽の目です。おはようございます。許すまじぃぃぃっ!!
ここしばらく、てんで記事が更新できなくって、話題がすっかり古くなってしまっているのですが、そういうことは一切気にせず、更新していこうと思います。そんなこと気にしてたらなにも書けねえっす!
ということでこの記事からの続きなのですが、読みましたよ、「恋の日記少女」。あまり面白かったんで、出版社的に二の足を踏んでた「同級生」(茜新社)も買って読んじめえやしたよ。


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絵は可愛くて内容は結構エグいTONOさんタイプのマンガ家さんかと最初思ってたんですけど、むしろ真逆で、奇抜な絵でありながら王道のマンガを描くタイプの人なんですなあ。

初めてBL誌から頂いたお仕事だったので、ベタでも王道でもいい、いろはのい、基本のキ、うぶでおぼこくてじれったい、そういう話にしたかったのでした。
脇腹がむずむずするような、指先がぷるぷるするような、そんな甘ずっぱな、青々した春のかんじを味わっていただけたら幸いです。(「同級生」のあとがきより)

甘酸っぱすぎて死ぬかと思いましたけど、楽しかったです。楽園でやってる作品は百合モノですが、BLでも百合でも、好きなの描いててください。腹くくって、全作品読みますよ。

と、決意したところで、今月末(2月26日)に2号が発売される楽園ですが、みなさんWeb増刊の方はもうご覧になられたでしょーか?
2chの楽園スレに、どの日付にどの作品が載っているかの一覧がありますが(ありがたいっす!)、個人的には、12日の鬼龍駿河さんを強力に推薦したいっ! かわいいよ委員長、かわいいよ。このWeb増刊で、鬼龍駿河さんの評価が一気に高まりました。次号が楽しみです。

少し期待外れだったのが、スペシャルゲストが木尾士目さんだったこと。
鶴田謙二沙村広明ときて、木尾士目というのは、あながち間違いとは言えない。言えないけど、そこは「じごぷり」の人じゃなくって「アコニー」の人だろう、世界的常識から言って。

そんな冬目景さんは、スピリッツにて読切(「マホロミ 時空建築幻視譚」)を発表しているのですが、惜しいな! 楽園で描いてくれれば嬉しかったのにい。
まあ、スピリッツで描くか楽園で描くかと訊かれれば100人中99人は発行部数的にスピリッツを選択すると思いますが、楽園は季刊ですので、執筆ペース的に冬目景さんに合ってそうな気がするのですよねえ。
アニメの「夏のあらし」のエンドカードに登場したりと、行動半径がどうもつかめない人ゆえ(ガンガンつながりかっ)、唐突に楽園にもなにか描いてくれるやもよ?という希望は捨てきれませんです、はい。
まあ、なにはともあれスピリッツは買わないと! 「シュトヘル」(伊藤悠)は載ってるかしら~。

そして、楽園に描いて欲しい人と言えば、なにはともあれ秋★枝センセイですが、この前出た短編集(「伊藤さん」)も甘酸っぱかったね~。ニヨニヨするという行為を初めて体感できましたよ。なまさんも仰ってましたが、高橋さんの幼女姿は、ほぼ犯罪ではないかと逮捕しちゃうぞ

同時期に出た「純真ミラクル100%」の3巻も面白かったのですが、新キャラの末澤さんがクロくてよろしいですね。あの負のオーラはどこかで見たことあるなーと思い起こしてみれば、アレだ。「機工魔術士」(河内和泉)に出てきたナナエラさんだ(→■)。

あきらめる……?

ごめんなさい……

意味がわからないわ……


コ、コワいよお~! どうやっても不幸にしかなれない負のオーラが吹き出てますよ。
こういうタイプからは、尻に帆かけて遁走すべきなのですが、どうしても惹かれてしまうから困ったものです。

河内和泉さんの最新作(「EIGHTH(エイス)」1巻)は、期待通りの作品でした。
機工魔術士」(魔法工学)、「賽ドリル」(仏教)ときて、次のテーマはこれしかない(遺伝子工学てか医学)といいましょうか。

「何と押さえた悲しみにみちた手記だろう。これを読んで、心に何物も生まれない人間なんているのだろうか。僕は東京のはずれの、こんな薄汚い街の一角に占い師の看板をあげて、さまざまな悲しみの声を聞いてきた。そして僕は汚れたガレキの山みたいに見えるこの都会が、実はさまざまに抑圧された叫びの巣であることを知った。そのたびにいつも思ってた、聞くだけなんてもうたくさんだとね。そんな時代は今日できっぱり終わりにしよう。もうそろそろ誰かを救ってあげてもいい頃だ」 (島田荘司占星術殺人事件』より)

「もうそろそろ誰かを救ってあげてもいい頃だ」。聞こえようによっては傲慢にみえるかもしれませんが、「誰かを救いたい」と希求するのは、孟子性善説的にも人間の本源的な欲求であると思います。
「EIGHTH」では、これまでの作品ようなファンタジー的要素をすっぽり外して、現実のテクノロジーの中で、この欲求を果たさんとする作品でして、よりシリアスに、よりリアルに「誰かを救ってあげたい。救うことができるのか」がテーマになっております。

機工魔術士」から、メルクーリオから、ここまで来たのだなあと、非常に感慨深いのですが、勿論、普通にエンターティンメントとして楽しむことが出来る作品です。回を追うごとにキャラが動くようになってきてまして、最新号(2月号)に出てきたアンジェラさんなんて、良い意味でマッドな博士でいいっすなあ。同じ博士キャラでも、「ヨルムンガンド」(高橋慶太郎)の天田南博士はえらい違いじゃ。
なるしまゆりの「原獣文書」という作品も、遺伝子をテーマにした作品で、かなり面白かったのですが、もう続きは出ないとあきらめて(ううっ)、これからは「EIGHTH」に期待してゆきます。「原獣文書」も、かなりイイところまできたんだけどなあ(→)。

続く・・・