賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

SABE先生が死去、悲しい。

2009年1月28日SABE先生がお亡くなりになりました。享年41歳。
ご遺族のご希望もあり発表は控えておりましたが、このたび追悼版出版のご了承をいただきましたのでここに発表いたします。SABE先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。→■

もう、「串焼きP」の続きは、永遠に読めないんですね。
どうあがいても、メジャー路線(売れ線)の作品は描けないんだろうなあとおぼしきSABEさんの作品の中で、恐らく唯一メジャーで売れるかも!? と希望を持たせる作品でありました。夢をありがとう。

当時読んでたエロマンガ雑誌(「快楽天」)の中でも、異彩を放っておりました。育児マンガが始まった時は肝を潰しました。夏蜜柑のリリカルなマンガを読み、平野耕太の電波マンガを読み、そして最後にSABE先生の育児マンガを読みながら、自分が今、エロマンガ雑誌を読んでんだかなんだか、よく分からなくなってしまったものです。
登場する奥さんの額に「Q」が描かれていて、「どこのオバQやねん」と思っていたら、後に奥さんが南Q太と知り、腹を抱えたことも、今となっては懐かしい思い出です。

SABE先生のご趣味は、正直よく分からなかったのですが、一目見ただけで先生と分かる、独特の描線が好きでした。その描線で、その人がどういう人なのか、すぐに分かってしまう個性のある絵でした。絵だけで語ることができる、そういうマンガ家さんは今、あんまり見掛けないので、貴重な存在でした。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。