賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ゆるゆる雑誌感想

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表紙をめくると、そこは朱炎雪だった。
と、そんな川端康成はともかく(荒木飛呂彦の「伊豆の踊り子」ポスターって、どれくらい需要があるんだ?)、ウルトラジャンプ、いよいよ来月(もう今月)、「はやてXブレード」(林家志弦)がスタートしますねえ。
ウルトラジャンプ、ぼちぼち読み込んでおるのですが、今のトコロ、夢中になって読んでしまう作品というのがまだ見当たらないカンジ。まったり読む分には差し支えないんですけどね。


今月のコミックハイは・・・この前、「ウルジャンのハズい表紙に負けずに買ってくる」とか書いちゃいましたが、コミハイの方が、よっぽど恥ずかしいなっ!

新連載の「ぶらこんッ!?」(いとうえい)は、可もなく不可もなくという印象で、ワタシにはいささか物足りないかも。このジャンルは、冬目景とか二宮ひかるとかが、異様に力を入れて描いているので、並大抵の作品では、インパクトが足りないのだなあ。
オムニバス・ストーリーということで、次回は妹・兄っぽいのですが、このジャンルもこのジャンルで、異様に力入れて描いてる人が多いからなあ。谷川史子とか。関係ないが、フジロックの前日に、谷川史子のマンガを読みふけってしまい、当日、超寝不足状態でフジロックに臨んだのはオレです。不覚でござった。

しかし、谷川史子さんはスゴいな。スピノザという人は、「哲学者中の哲学者」と呼ばれてるらしいですが、ワタシにとって、谷川史子さんは「マンガ家中のマンガ家」と言って過言ではござりませぬ。ワタシに、谷川史子さんの1/10くらい才能があれば、マンガ家になれたかもなあ。羨ましいわ~。

それはともかく、もう一つの新連載「きみといると」(かがみふみを)は、さすがの安定感ですね。これまでの「ちまちま」や「まちまち」よりも好きかも~。今後の展開如何によっては単行本買うぜっ。アフタヌーンでやってる豊田徹也の「珈琲時間」ともども、コーヒーマンガをまったり楽しみたいですね。

ひとひら」(桐原いづみ)は、今月も読みどころが満載で楽しく読めました。一番面白かったのが、噛み合ってそうで噛み合ってない麦と響のやり取りでした。これはいいコント!

ひとひら」に負けじと「男爵校長DS」(オイスター)が今回プールものでしたが、いいなあ。夜のプールって、一度泳いでみたいなあ。「こうすると宇宙で泳げる!」は、かなり羨ましいです。

未満れんあい」(高嶋ひろみ)は、いよいよ主人公に逃げ場なしの状況になってきて面白いですな。ここは男らしくカミングアウトしてもらいたいところです。

雪村理子の「恋色オペレッタ」。これ、何年ぶりっすか? 読んでくうちに、そこはかとなく思い出してきましたが、占いモノというのは、シルフでやってる「マジナ!」と同じく、どうも馴染めんな。

同じく、お久しぶりの「エデンノカケラ」(門井亜矢)は、珍しくダークなオチがなかったですな。双子ということは、どちらかがオリジナルの犠牲になるのだなあ。ヤダなあ。

つぶら」(山名沢湖)は、今月で最終回。予告カットで「今回の新連載は珍しくダークなお話なのか!?」と、ドキドキしたのが、昨日のように思い出せます。実際はいつも通りの山名ワールドだったのですが(笑)
個人的には、初期の頃の、主人公が「あずまんが大王」の榊さん的な立ち位置だった展開が好きでした。あの雰囲気は良かったなあ。
またすぐ、コミックハイで連載を始めて欲しいです。お疲れ様でした。

あとですね、WEBコミックハイの広告のページに、小谷あたるさんの名前が載っていたのですが、これは、いつかコミックハイ本誌にも小谷あたるさん、描いてくれる?描いてくれるの?
そうなったら嬉しいですねえ。
先日、秋★枝さんの「純真ミラクル100%」の1巻を購入しましたが(大判サイズじゃなくてビックリ!)、ううむ、こういうクロいキャラは、今のコミックハイには必要だよなあ(「おとしめてやる!!)。いいなあ、こういう言動。

2chコミックハイスレで、エールがコミハイっぽいのは、秋★枝さんとシギサワカヤさんがいるから、という指摘がありましたが、確かにこの2人はハイに欲しいっ、くれ!!
秋★枝さんが来て、シギサワカヤさんが来て、小谷あたるさんが描いてくれれば(あと日坂水柯さんも)、コミックハイの理想形態に、かなり近付けるなっ。頼みますよ野中編集長。


そんな妄想はともかくとして、アワーズ9月号なのですが、今月はなんだか、「アウトカラーズ」(石田敦子)のキュ~…ンに萌えたとか、読切(「九十九のカナタ」)は、なんか読みにくい絵柄だなとか、「アオバ自転車店」(宮尾岳)は、いい話だったけど、次の「コンビニDMZ」(竿尾悟)で台無しだな! とか色々あったのですけど、最後の「ナポレオン」(長谷川哲也)に、みんな持ってかれましたね。なんですかあのスタール夫人は。異形にもホドがありますよ。大物のタレイランすらかすんじゃいましたよ。相変わらずインパクトのあるキャラを繰り出してくるぜ。




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   ・・・夢に出てきそうです!

これなら、確かに変態ぞろいのナポレオン陣営とも五分に闘えそうですけど、怖いってばよ。
新展開が始まる「ナポレオン」にも大注目ですね。


(続く・・・)