2007年を振り返る

　　　　　　　

「ハチワンダイバー」（柴田ヨクサル）が、“このマンガがすごい”で１位にランクされたそうな。

まずはめでたいかな、と言いたいところですが、なんか釈然としないのは、「ハチワンダイバー」が、前作の「エアマスター」や「谷仮面」の域には、まだ達してないよなあという気がするからだろう。

「まだまだ、柴田ヨクサルはこんなもんじゃないぜ」と思ってしまうからなのだが、まだ５巻なんだよな。エアマスターで言えば、主人公が坂本ジュリエッタと戦い始めたあたりですから、「ハチワンダイバー」も、まだまだこれからなのでしょう。それにしても「このマンガがすごい」の影響力は凄いなあ。

こんばんわ、最近、岡本倫の「ノノノノ」に注目してる賽の目です。

まだ「おはよう、マイスレイブ」とか言い出さないので大丈夫！
ということで、この前の買い物の時にですね、kashmir大先生の「デイドリームネイション」（コミックアライブ連載）の１巻を買い忘れてたことに気付いて、昨日また「とら○あな」に行って買ってきたわけですよ。

kashmirさんと「とら○あな」は相性は抜群に良いでしょうから、きっと平積みだろうと思い込んでいたんですが、いやあ、全然置いてませんよ。かろうじて棚に１冊残ってたんですけど、メディアファクトリー大丈夫？
まあ、デイドリームネイションの１巻が出たことで、コミックアライブの使命は達せられたとは思いますが（おいおい）、kashmirさんの連載が続く限りは休刊しないでいただきたいものです（何様だ）。

それはともかく、早速読んでみたのですが、すごく面白かったです。「百合星人ナオコサン」よりも好きかも。幼女成分が抑え目なので読みやすいとい点もありますが、元々コミティアに出す同人誌用の設定だけあって（「あとがき」より）、同人誌っぽい肩の抜けた脱力加減が、非常にイイカンジです。うん、これは売れないなあ。

オビの言葉が「強く人には勧められないマンガですが」と、超弱気ですが、誰が書いたんだコレって、きっと今回も装丁を担当したっぽい里見社長（よつばスタジオ）の仕業でしょうな。

それにしても今回の装丁は、イラストも含めて、みんないいな！ オビの言葉がひっくり返っていたり、読みにくいよ、紛らわしいよ、売る気ないんかいって姿勢が、好印象ですね！

内容もモチロン良いのですが、一番気になったのは、神さまが読んでいるマンガ。マンガの中の人物がマンガを読んでいると、何を読んでいるか、すごく気になりませんか？
ということで、１巻で神さまが読んでた作品をチェックするです！

４ページ目。うん、これは前にも紹介しましたねえ。「BANANA FISH」（吉田秋生）、最後まで読んでなかったなあ、そういえば。

23ページ目。「バリバリ伝説」（ しげの秀一）かあ。漫研ということで、ＯＢが残した昔のマンガが置いてある設定なのですな。

31ページ目。「サナギさん」ですね。kashmirさん、施川ユウキ氏をライバルと思ってたりして（笑）

44ページ目。ぬう、「二十面相の娘」（小原愼司）ときたか。これはフラッパーで連載してる絡みもあるのかな？

53ページ目。おお～、「それ町」（石黒正数）だあ。ワタシも単行本買わないとなあ。

55ページ目。「ローゼンメイデン」（PEACH-PIT）、面白いって聞くけど、なんか理不尽な終わり方されたらしいので、コワくて読めなかったりする。

81ページ目。この作品（「化石(いし)の記憶」（たがみよしひさ）は未読だなあ。今度読んでみよう。

96ページ目。「蟲師」（漆原友紀）キタ――！まあ、淡幽とか、かわいいからねえ。

109ページ目。神さまが読んだワケじゃないけど。右にいるのはショーバンだよなあ。
kashmirセンセイ、週チャンが好きなんだろうか。週チャンじゃなくて花チャンかも（笑）

「未来日記」（えすのサカエ）？ 未読なので断言できない。

129ページ目。分かりにくいけど、これはもしや「男爵校長」（オイスター）でわ・・・。

いやあ、燃えるねえ。あと、76ページで夏穂が読んでたのは「サバイバル」（さいとう・たかを）？ とか、65ページのは、絵柄だけ判断すると「汚染るんです。」（吉田戦車）？ とか、キリがないですな。88ページで神さまが読んでるのは「ドラゴンボール」（鳥山明）に違いないけど、一緒に載ってるエロ本が邪魔して紹介できない・・・

むういかん、思わず一人で盛り上がって、ほんの前フリのつもりだった話で終わってしまったよ。
まあ、年が明けてから、改めて2007年を振り返ろう。なんか全然年末って気がしないなあ。