賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

マンガを読む。(師走冬子編)

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師走冬子「ぼくの家庭教師」全1巻

師走冬子作品は、全部読んだつもりでいましたが、この作品を見過ごしてましたよ。
まんがライフ」(竹書房)で、2002年から2004年の間、連載していた作品だそうです。
どちらかというと、初期の頃の絵柄が好きなワタクシと致しましては、これは思わぬ
ご馳走でした(笑)

「色っぽい女性の家庭教師」を目指していたのですが、どこで失敗したのやら
と、作者がのたまってましたけど、いやムリでしょ、師走冬子にそういうのは。

最初は結構頑張っていた気配が感じられなくもないですが、ここらあたりから、いつもの暴走が始まり(「究極超人あ~る」にこんなネタあったな)、ここまでくると、もうどうにでもな~れ(→)とばかりに完全に開き直っているのが微笑ましいです。

初期の頃ならではの(今もそうか)、強引なオチの付け方とか(あぶさんかよ)、こういうの好きだなあ。重野なおきだってやらねーですよ、こんな力技。

なつみさんの友達の透野静さんが、後半からまったく出なくなったりするなど(今なら受けるキャラ設定なのになー)、いささかドタバタしたところもありましたが、今よりも一層パワフルな師走冬子ワールドを堪能できました。でも師走冬子センセイ、最終回がニガテっぽいよね?(笑)



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師走冬子「花やか梅ちゃん」2巻

前にも書いたかもしれないけど、この作品が師走冬子の最高傑作になるんじゃないかと思う。代表作は無論「ちるみさん」ですが(笑)
まあ、ぶっちゃけた話、「ヒロインの梅サイコーー!」なだけの気がしなくもないのですが、このキャラのかもし出す不幸オーラはただごとじゃねーです。
敷居の住人」のこーちゃんじゃないですケド、こういうキャラはワタシもハマりますわ。危ない危ないー。
そうそう、「敷居の住人」といえば、志村貴子さんのブログに、いよいよキクチナナコのイラストが登場してて嬉しかったワケですよ。キクチナナコ、いいよな。U2のワイルド・ホーシズみたいなキャラですよ(“君って危ないよ、だって正直だから”)。このキャラも結構な不幸オーラ全開な人でしたが、不幸キャラといえば、それはやはり高城千砂がとどめを刺すよな。

まあ、んなこたあ、どーでもいいんですが、師走冬子がどこまでシリアス路線を追求するのかという点でも、「花やか梅ちゃん」は興味深い作品になりそうです。キリヤマンも結構ヘヴィな過去がありそうですし。

そういう次第で、ま、ま、もしどなたかに師走冬子作品を薦めるとしたら、ワタシはまずこの作品を渡す所存であります(笑)



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桐原いづみ白雪ぱにみくす!」1巻

昔、妹ブームというのがございまして、猫も杓子も妹々で、うるっせーんじゃコラァと思ったものですが、
シンコさんに萌えました・・・_| ̄|○
兄を名前で呼ぶ妹っていいなあって。俺としたことが面目次第もござしゃらぬ。

と、落ち込んでてもしょうがない。コミックブレイドMASAMUNEマッグガーデン)で連載中の作品。
その前は、「ショコラ」というギャルゲーのコミカライズをやってたワケですから、今回は完全オリジナルということで、この作品では安心して読むことができるワケですよ! 今だから言う、「ショコラ」・・・キツかったなあ(遠い目)。
ファンだから、一応購入して読みましたけど、これなら「キミキス」の同人本の方が、なんぼか読めますよ!(泣) この先生が良かったです。

それはともかく、ヒロインの性格といい、今後もなかなかハッチャけた作品になりそうですので、続きが楽しみであります。「ひとひら」を好きになったキッカケは、野乃センパイが理咲をモーニング・スターで追い回すハジけっぷりを拝読してからなんですが、「白雪」は初手からそんなカンジですねえ。いいよいいよー。朝顔さんを筆頭に、どんどん各キャラも暴走して欲しいですね!

そして1巻の最後を読んで「セーラー服と機関銃」を思い出したオッサンは俺だけでいい。
カイ・・・カン」とか言い出さないか、心配してしまいましたよ(いらん心配じゃ)。



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なるしまゆり「薄荷廃園の主人と執事。」全1巻

角川なんで、少年怪奇シリーズなのかと思ってましたが、新作みたいですねえ。
まあ、なんつーか、
なるしまゆり、執事が描きたかっただけとちゃうんかと。
そうツッコみたくなりました。

と、冗談はともかく、なるしまゆりの短編は基本的にみんないいな。
主題が明確な分、作者の意図がダイレクトに伝わってきます。
長編にこそ本領を発揮する人だと思いますが、どうも終盤グダグダになる傾向がありますので、
短編の、すっきりと終わる爽快感がたまりません。
もっと色々、短い作品を読んでみたいなあ・・・ど、同人誌!?



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佐渡川準無敵看板娘N」5巻(完結)

終わってしまいましたなあ。
なまさんが、「Nは、カンナの成長物語」と、どこかで仰ってたと思うんですけど、そう考えると、
すっきりまとまった印象があります。その分「旧」のメインキャラがワリを食ってしまったワケですが、
ワタシは太田さんが出てくれれば満足ですので、特に不満はないニャ。
最後のこのカットなんていいなあ、つか泣けるなあ。誰の子供なのか、非常に気になりますが。
しかし、秋田書店コミックスの、この紙の匂いを嗅ぐと、なにやら「ドカベン」やら「ブラックジャック」を読んでいた頃を思い出してしまいますなあ。う~ん、ノスタルジー



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大庭賢哉「トモネン」全1巻

同人誌で描かれた作品を単行本にしたものらしい。
感想は・・・ええと、感想は、面白かったです。
創作同人誌」というと、まずこういうタイプの作風を思い浮かべますね。
商業誌にも、こういう作品がもっと載って欲しいなあと思いますが、今現在では、
せめて「水惑星年代記」(大石まさる)くらい、“売れ線コード”を有していないと
難しいのだろうなあと思います。売れないマンガはただの○○です! 痛いよー(泣)
なんだか絵柄がジブリっぽいそうなんですが、ワタシはジブリ作品には、とんと無縁
ですのでそういう意味ではラッキー(笑) こういう絵柄は好きっすよー。



しばらくマンガ感想をやってなかったので、一気に書いてやろうと思っていたのですが、
予想以上にダラダラ続けてしまいました。もうこれで終わりです。これからは、なるたけ
読んだらすぐに感想を書きたいなあ。
ということで、今市子さんの「盗賊の水さし」をさっそく読むぜ! うひょー。