賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ノート1「屯田制と青州兵」

これまたずい分以前から、やろうやろうと思ってたのですが、ずるずると先延ばしておりました。
一年以上も前に、マターリダラーリ一服中の次元さんに、「絶対『蒼天航路』の感想を書くわ~」と約束したのに、ずっとできませんでした、面目ねえっす。

しかし、考えてみれば、10年以上も読み続けてきた作品を、そんな簡単に感想を書けるワケがない、と今頃気づきまして、もうしょうがないから、これまで『蒼天航路』を読んで思ったことを、徒然にでも書き綴ってゆけば、まあいいんじゃないかと思うようになりました。
これから、そういうノリで思うがままに書いていこうかと思う次第です。


と、いうことで、まず思い立ったのが、これ。『蒼天航路』を読んで、「おお!」と最初に思ったのが、「屯田制と青州兵」の結びつきです。

「魏武の強」と言われる所以がこの二つ、屯田制と青州兵だと思うのですが、ワタシがこれkまで読んだ三国志本では、この二つを、民事と軍事の2部門に分けて語られている場合が多かったので、『蒼天航路』で、この二つを有機的に結びつけて語られていたことに驚くと同時に、「なるほどなあ」と感心しました。

官渡の戦いは、至弱が至強に挑む戦いと言われてますが、至弱っていうけど、青州兵30万はどうしちゃったのよ? とよくツッコまれてたものですが、『蒼天航路』では、「青州兵は畑を耕していたんだよ」と、実に明快な答えを出してくれました。

疾き曹操は疾く待つべし」と、青州兵をあえて軍事に用いず、農政の充実に向けるという発想は見事だと思いました。
また、「そんなことよりも最速で天下統一しちまえよ」とツッコむ役を、新参の郭嘉に割りふることで、郭嘉のキャラクターが立つとともに、すんなりと郭嘉曹操の軍師として入り込めたなあと、ここらへんの話の運び方は、冴えまくってたように思います。そういえば荀攸もそうでしたね。


とまあ、こんなカンジで、ゆるゆると始めたいと思います。