賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

少女マンガも読む

昨日買ったマンガ

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ぐはっ、なんだよ、またメイドかよ!
いえ、話を、話を聞いてください! あの、これがメイドさんのマンガだなんて、全然知らなかったんですよ~。
普通に表紙買いしてしまっただけでして・・・オビも本の中にはさんであったんですよ。読んでみてビックリですよ~。というかですね、オビと一緒に、ペーパーも入ってたんですけど、お前さん、せっかくもらったんだから、簡単に売るなよ・・・

う~む。しかしまあ、確かにメイドマンガばっかり読んでるよーな気も、我ながらしてきましたが、一応ワタシはオールマイティですので、なんでもこいです! この次は丸尾末広を読むから許してください。

という次第で、「Dear Emily…」(瑚澄遊智)、読んでみたんですが、まあなんですな。お話自体は実に他愛ない内容ですな
ちょっとドジな女の子が、生まれ育ったところを離れ、新天地で頑張って働いてゆくという、鬼のように鉄板な展開なのですが、まあまあ、いいんです、絵柄がめっさ好みでしたから! 絵柄良ければすべて良し!ですよ。でも、後半になって、ヒロインの女の子が「動物とお話できる」という、ビックリ能力の持ち主であることが判明して、少々腰を抜かしました。お前はナディアかと。

とまあ、そんなこんなで、ワリと面白く読むことができましたので、2巻が楽しみでございます。できれば石田敦子の「ふわふわカタログ」の域まで話を盛り上げていってくれれば上等なのですが、そこまで高望みは致しません。なんだか掲載誌の月刊ComicREXの方では、なにやら休載がちなようですが、まあ、そういうのは慣れまくりですので、気長に続刊を待ってますよ。


ということで、こんにちわ。“メイド属性とか特にないですよ?”の賽の目です。

近頃、妙に長文になるのは、前フリが長すぎだからなんだな。

で、今回は、久々に読んだマンガ作品の感想とか。
以前、記事にした「まんが文庫100」の中で紹介されてたマンガも、ちょこちょこ読んだので、今回は少女マンガが中心です。



南京路に花吹雪」 (森川久美)。昭和初期の上海を舞台にした歴史動乱モノ。
なにはともあれ、話がサクサク進んでいく事に、非常な快感を覚えてしまいました。やっぱり物語はこうでなくっちゃ! 見習いたまえ、板○恵介くん、森○ジョージくん!
この作品を読んでいたほぼ同時期に、従軍記者として中国へ赴いた当時の、小林秀雄ルポルタージュ(「杭州より南京」とか)、などをば読んでいたので、ちょっぴり妙な気分になりました。シンクロニティー



たたらの辻に…」(ささやななえこ)。ホラー系はニガテなのですが、スプラッタとかじゃないので、安心しましたよ。念入りに資料を集めてお話を作ったんだろうなあと、その点に感心しましたが、「蟲師」とかを読んでしまった後だと、やっぱり、ちょっと古いかなというカンジが否めなかった。全然作者の責任ではないけれど。
それと、「まんが文庫100」のレビューでも触れてましたが、確かに女の子が妙に色気があるんですな。理由はよく分からない。う~む、なぜだろう? 今後の宿題として、研究しよう。



Papa told me」(榛野なな恵)。ワタシが読んだのは、「シーズンセレクション」という、ダイジェスト版で、全部読むと、なかなか大変そうな分量でしたので、コンパクトにまとまったものが発見できて助かりました。

読んだ印象はというと、電撃大王で連載してる「Blood Alone」(高野真之)を思い出しました。
まあ、「Papa told me」のヒロインは、「チューをしろ!」とか言いはしませんが(するかい)。
う~む、きっと高野真之は、こういうのをお手本にして「Blood Alone」を描いているに違いない。

いしかわじゅんの「漫画の時間」でも、「Papa told me」が取り上げられてましたが、そこで、この作品について、こんな風に批判する人の言葉を紹介してました。


彼女は、この漫画は、男にとっての理想形だというのだ。娘は可愛いだけで手はかからず、<子供>という象徴としての意味しかない。父親の職業は、成功者としてのイメージである<小説家>。いい人が集まり、結構な結末が待っている。いい環境で、ものわかりのいい娘と共に、男は父親の役割を果たしたような顔で暮らし、世間は彼を、いい社会人と認めるという、男にとって都合のよすぎる物語だ、と年増の友人はいうのだ。


これは、「よつばと!」(あずまきよひこ)なんかでも、よく言われていることだよなあ。「都合が良すぎる!」って。クソ喰らえだよな。


ぼくは、それのどこがいけないのかわからない。辛い物語を好きな人は、それを読めばいい。
ぼくは、いい人の出てくる楽しい話が好きなのだ。『Papa told me』は、それを満たしてくれる、
ぼくの好きな漫画なのである。

なんとなく、いしかわじゅんは、高踏的な、あるいはクセのある作品をのみ評価する人だと思ってたので、このような高評価は意外だった。でも、その通りだよな。いしかわじゅんはエラいなあ。

まあ要するに、なにが言いたいかというと、電撃大王に載ってる作品は、存外に少女マンガの影響を受けてるよなあと。ちなみに風香は「はちクロ」が好きみたいですが。



木蓮」(花都悠紀子」。
「漫画家になれてよかった。私は本当に幸せだ」
文庫版の解説で、花都悠紀子が病床でこんなことを語っていたと、妹さんの波津彬子が書いてましたが、慟哭しました。もうやめてよー。
とりあえず、今後マンガ家になれたくせに、不平をこぼすヤツがいたら、ぶっとばす。
まあ、マンガ家が大変な職業であることは、百も承知ですが、どの職業も大変なんだぜ~。

それはさておき、お話は基本的に「花びらや煌めく宝石があふれ出る」ものが多かったのですが、コメディ色の強い「それは天使の樹」も、なかなかいいんじゃないかと思いました。こっち方面でも活躍が期待できたんじゃないかなと。しっかし、少女マンガ家さんが描くマンガ家って、谷川史子の「ホームメイド」に出てくる貴和子さんといい、見事に豪快さんばかりだなあ。ノンフィクションなんだろうなあ。



前半終わり・・・長文やめろって