賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

マンガの話をごちゃららと。

ストロベリーシェイクの応募者全員サービス小冊子が届きました。

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うわーい・・・って、何ヶ月待たせるんだよ!

単行本が出たのは1月だから、半年以上も遅延してくれちゃったのかYO!
まったく、まるでU2の来日公演みたいぢゃないか!!(言っちゃった~)

そしてまことに今さらですが、レスを忘れてて、本当スンマセンした、nekoさん m(_ _)m

え、ということで、やっと読めたっすわ~。内容は描き下し10ページと、林家志弦氏のインタビュー
とか色々。このQ&Aが面白かったです。あと、冴木マネのスキャンダるカットも良かったっすね。

このシーンは、やはり1巻の白眉ですなあ。マネージャーとアイドルがチューするのも問題だと
思いますけどー。はい、これは百合マンガですよ、男が細けェこと、気にすんなって
ちなみに海外ですと、こんなカンジになっておりますが、「Scandal...industry jargon」って、
この注を見たアメリカの人たちはキツネにつままれたよーな心地になるんじゃないでしょーか。

そういえば、「機工魔術士」の12巻で、河内和泉アメリカの「アニメエキスポ」に行った話が
巻末のおまけマンガに載ってましたが、いやあ、こういう話は面白いなあ。とすると、
スラムダンク」なんて、向こうでは「NBAと一緒じゃん」とか思うんでしょうか。

そんなワケで12巻も面白かった「機工魔術士」なんですが、なんでこんなに気に入ってしまった
のかなあと、つらつら沈思黙考してみるに、「お姉さんx少年成長型ファンタジー」と、けったいな
文句が帯に書かれてましたが、それなんですな。

なるしまゆりの「少年魔法士」という作品でも、主人公2人が、レヴィ先生のもと、魔法修業に取り組む
シーンがあったのですが()、残念ながら、中途半端に終わってしまったんですよねえ。もっとネチネチ
と描写してくれても良かったんですが。

やはり、「成長」というのは、少年マンガの王道ですから、主人公が修業を積んで成長する過程を
楽しむのが、少年マンガの醍醐味ですわいなあ。

その「成長」ですが、恐らくは望月峯太郎の「バタアシ金魚」なんかが嚆矢ではないかと
思うのですが、なんか特別な力でどかーんとパワー・アップするのではなく、日々の鍛錬の基に、
着実に力をつけてゆくという、地味というか、フィジカル系というんでしょうか。精神主義的な
ものではなく、あくまで合理的に成長を志すという形が、ことに「スラムダンク」以降、多くなった
ような気がします。

面白いのは、こういったフィジカル系成長マンガが、女性マンガ家へ伝播していったことで、それが例えば、
ひぐちアサの「おおきく振りかぶって」だったり、かわくぼ香織の「かっちぇる」だったり、最近ですと、未読
ですが、日本橋ヨヲコの「少女ファイト」だったりするのですな。

ワタシ的には、これに加えて、志村貴子の「ラヴ・バズ」と、山名沢湖の「つぶら」も類別したいところです。
まあ、「つぶらら」は強引かな(笑) こうなったら冬目景も、なんかフィジカルマンガを描いてください

しかし、ひぐちアサにせよ、志村貴子にせよ、典型的な「文系」の人たちだと思ってましたので、彼女らが、
高校野球マンガを描くだの、女子プロレスマンガを描くだの言い出したときは、気でも狂ったかと当時、
思ったものですよ(笑)。結果的に、「おおきく振りかぶって」はヒット作となり、「ラヴ・バズ」は、掲載
雑誌の休刊など、不運がありましたが、藤かおるという、稀代の名キャラクターを生んだワケでして
(ワタシは志村貴子全作品の中で、藤さんが一番好きです)、これは大成功だったなあと思います。

この女性マンガ家による文系フィジカルマンガのキモは、「文系」ならではの屈折があることで、それは
無論、「体育会系糞喰らえ」みたいな形ではなく、形容が難しいのですが、肉体と精神がくっきり分離してる、
というか普通のフィジカル系マンガでは、肉体と精神が調和していることが前提になっているのですが、こちら
ではそうは問屋が卸さない(笑) そういう一筋縄ではいかないところが、上記のマンガ群の面白さではないか
と思います。   (未完)


も、もう限界ですので、今宵はここまでにしとうございます・・・