賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

秋の夜長マンガ50選





試しに、youtubeの映像を直リンしてみたり(内容は特に意味ありません)


えっと、こんにちわ、賽の目です。久しぶりに、のんびりとネットを徘徊しておったのですが、
こんなサイトを発見しまして、夢中になって閲覧してしまいました。いやあ面白いですねえ。


柳田国男の『海上の道』読んでいたら、渡戸稲造の『武士道』に飛ばされ、内村鑑三の『代表的日本人』
へと行ってみると、今度は小林秀雄の『本居宣長』ときたもんだ。やめられない止まらない。
まさにかっぱえびせん状態


きちんと構築すれば、ネットのリンクというものが、どれだけ威力を発揮するのか、よっく分かりました。
ワタシも、マンガで、こんなのをやってみたかったんだなあ。例えば冬目景山名沢湖林家志弦志村貴子
犬上すくね二宮ひかる、など、ワタシの好きなマンガ家さん達を、各々共通する部分からリンクし合って、
多次元的に有機的に絡み合うようなマンガレビューサイトってのを、昔から作ってみたかったんですが、
結局大業なりませんでした。まあ、要するに無知が邪魔をしたんですね。


山名沢湖は、大島弓子の影響が強いようなんですが、ワタシは大島弓子作品は、全然歯が立たないので、
その関連性を書くことができないぜよ、ってな具合で、嗚呼、無知とは罪!ですよ。


それはともかく、松岡正剛という人は全然知らないので、今度図書館へ行ってなんか本を借りてこよう。
こんな博識な人だから、きっと面白いぞ。


そして本題ですが、これまた久しぶりに、LOGIC&MATRIXを覗いてみましたら(ワタシも『旋風の橘
レビューでこのサイトを知りました)、「クソ漫画 ナツ100」という企画をおこなってました。
8月の記事がTOPだなんて、遊星さんもお忙しいんですねえ。ボクもまだ夏休み休暇もらってません


以前に確か、レビューで悪口を書くことの醜さについて、ちょっと触れたことがあるのですが、
アレが醜いのは、意味不明な優越感が、レビューの人に垣間見えるからですね。
「なんでそんなに偉そうなの?」と、素朴に疑問に思ってしまう、あの威張り方はなんなのだろう?


ワタシの感想も、しばしば非常にエラそうなんですが、それはなかばギャグというか、「エラそうにレビュー
してる人たちの滑稽さをパロってる」だけなんすよ。本気に取られてしまって、「死ね」とか書かれたことも
ありますが。ワタシは、マンガ描く人は、神様と同じくらい尊敬しているので、マンガ家さんを基本的に
侮蔑することはありません。


で、尊敬してるからこそ、くだらないマンガを描くヤツには、「ふざけんなよ!」ということになりますよね。
ワタシも「ふざけんなよ!」と言ってやりたい作品が多々ありますが、幸か不幸か(たぶん幸)、
ワタシには悪口を書く才能がないので(というか普通に文才がない)、そういう文は、極力控えるように
しています。


ですから、「クソ漫画 ナツ100」のような、文才のある人が書く「ふざけんな!」な文章は、読んでて楽しいです。
ジャンプは、今でこそ好調ですが、数年前は本当に暗黒期だったんだなあと、読んでて実感できますねえ。
と言いますか、「今、売れるマンガは何か?」を試行錯誤して、実験的に連載させてみたのが、「闇神コウ」とか
神撫手」だったんじゃないかなと。ジャンプ作品はここ数年、ちいとも読んでないので、適当に言ってますけど。


ま、ま、そんなワケでして、ワタシも、この「ナツ100選」をやってみようかなと。
もう、とっくに締め切られてますので(当たり前だ)、今回は個人的ルールにのっとって
50作品を挙げてみますです。


俺的ルール
・あまりメジャーな作品は取り上げない
・巻数が10巻未満の作品であること
賽の目の本棚にあること
・基本的に作家1人につき1作品が前提

ということで、まずは5作品ほど。


01.GET DOWN(橋本みつる全1巻

02.夢を見る人(橋本みつる全1巻


04.幼い恋(橋本みつる全1巻

05.青いドライヴ(橋本みつる全1巻


・・・・・・おい!


いやスマン。もうすぐ新作が読めそうなので、嬉しくて、つい・・・

橋本みつるは素晴らしい。一見ちっとも素晴らしく見えないところが素晴らしい。
なによりもワタシがマンガに、なにを求めているのか、まさにそれを具象化した作品で
あることが素晴らしい。
万人に認められる作品じゃないけど、それでも「橋本みつるのマンガは素晴らしい!」
と、あえて力説したくなるほど素晴らしい。


思い上がっていると聞こえるのは嫌だけれど、真実は諸刃の剣でね。シンガーが本当に心で感じているものを歌っているかそうじゃないかはすぐわかる。全然違うよ。世の中にはもっともらしいポップ・ソングが氾濫していて、ちょっと泣けてしまうこともあるけれど。「ラッシー」とか「大草原の小さな家」を見るようなものでね。わかるだろ、本物の感情じゃない。表層にある感情なんだ。本当の真実は、シンガーが彼の内部から来るものを語り始めたときに現れてくるもので、それは、たちまち君の内部に影響を与える。それが偉大な音楽なのであって、ナイスな音楽なんかとはまるで違うよ。 

「ナイス」ってのは実にいやな言葉だ。エレベーターとかスーパーマーケット用の音楽だね。買い物したり、上がったり下がったりする分にはいいかもしれないけど、それ以上のものがほしいよ。間違ってるかい? 音楽にそれ以上を求めるのは間違ってるかい? 『ボノ語録』

間違ってるかな? マンガにもそんな内部から来るものを語り始めるような作品を求めるのは間違ってるかな?

そんなことはない。そんなことはないんだと、僕は橋本みつるの作品を読んで、強く実感できるのだ。
確かにマンガという表現形態は、「商品」として、極度にがんじ搦めにされているとことろがあるかもしれない
けれど、それを突き破って、本物の感情を読む者にもたらす力を持っているはずだ。それを信じるからこそ、
今でも僕はマンガを読んでいるし、今後も読み続けるのだろう。


・・・と、初回から盛り上がりすぎてしまったので、今回はここまでで。オホホホホ。
もう、何回も橋本みつるマンセーをしてしまったので、さすがに恥ずかしくなってきたぞい(笑)