賽ノ目手帖Z

今年は花粉の量が少ないといいなあ

ラリー(p81)

僕らはいつだってそりが合うんだ。あの頃、今もそうだけど、ラリーは多くの人を受け入れなかった。でも、いったん親しくなると、彼はとても誠実で信頼のおける友人なんだ。僕も誠実さはあるけれど、信頼しかねるところのある友人さ。でも、彼は友人のためにやらないことなんてない。僕らを団結させたものは、家族を失った経験を持っていることだった。僕は十四歳のときに母を失くし、彼は十六歳のときに母を失くした。そして僕らはどちらもかなり権威主義的な父親と付き合っていかなければならなかった。ラリーもこの話をするだろうけど、二人ともサーカスを追いかけて家出したんだ。そして、ヨーロッパのはずれでテントが張られている間、僕らは外にいて、象を見ていた。そしてたくさんの話をした。今もそうやって話すよ、たまにね。(81ページ)


ラリーという人は、『ジョジョ』でいえば、お前は友人を作るのはヘタクソだが、一度惚れこむと女以上だぜな、シーザー・ツェペリみたいな人なんですね。

しかし、ボノさんとラリーの二人は、ちょっとレノン&マッカートニーの関係を彷彿させますねー。